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APFS恒例・フィリピンスタディツアー報告

―  現地のNGOと交流  ―


 

APFSでは4度目となるフィリピンスタディツアーが、今年は11月13日から17日の4泊5日で行なわれました。参加者はフィリピン人会員の服部アンパーロさんと日本人スタッフの吉成相談役、小森さん、吉田さんです。

このツアーの目的は、移住労働者の送り出し国であるフィリピンで、私達と同じように移住労働者を支援している団体の活動を見聞きし、私達の今後の活動の刺激・ヒントにしていくこと。また、お互いがなんらかの形で共同・補完していける関係を築きたいとも考えていました。そして、最近フィリピン出身の会員が増えている現状もあり、メンバーが生まれ育った国を訪れ、移住労働の背景を知ることも目的の一つでした。

初日13日の午後マニラに到着し、その足でマニラに事務所を置くDAWNを訪問しました。この団体は日本で移住労働者として働き、帰国した特に女性労働者とその子どもの支援で定評があります。事務所の一室でスタッフたちとお互いの活動内容や最近のフィリピンの移住労働の動向、JFC(Japanese Filipino Children)と呼ばれる日本人男性とフィリピン人女性との間に生まれた子どもたちの認知の問題などを話しました。そのあと帰国者の自立支援のために設けられた縫製のトレーニングルームを見学させていただき、そこで作業する女性たちの生き生きとした姿を見る事ができました。

その日はマニラ市内のフィリピン料理店で夕食を取りながら伝統的なフィリピン舞踊を鑑賞しました。

2日目は午前中にケソン市内にある、海外の出稼ぎ労働者の支援団体KAKAMMPIを訪問しました。世界中で働く移住労働者のためにラジオやイベントを通して情報発信を行なうなど、精力的に活動するスタッフの熱意を、会話の中からビシバシと感じることができました。日本でのフィリピン人労働者の状況について、こちらが質問攻めになる一幕もありました。

その後は、3日目に訪問する子どものシェルターのあるダコパン市に車で6時間ほどかけて向かいました。

3日目は午前中、子どものシェルター Kalinga ng Amaを訪問。ここでは様々な事情で親の養育を受けられない子どもやストリートチルドレンなどを受け入れています。APFSでは過去2回のフィリピンツアーでもここを訪れ、援助の検討をしてきました。昨年に引き続きシェルターの様子を見学させていただくと共に今年は具体的な支援策をつめる話し合いも行いました。見学させていただいたシェルターはお世辞にも十分な設備とは言えない状況。子どもたちのつらいバックグラウンドも聞きショックを受けつつも、当の子どもたちのきらきらした目に、前向きな支援の必要性を痛感しました。緊急支援として少額でしたがAPFSとして寄付を行ないました。

午後はダコパン市サンハシントの町長さん宅を訪問。村としてのストリートチルドレン対策や雇用問題などについてお話を伺いました。

4日目は、再び6時間ほどかけて一路マニラへ。途中、このツアーで運転手をお願いした元APFSメンバーのリッキーさん宅で休憩を取りました。フィリピンの家庭料理をご馳走になりました。

4泊5日の今回のツアーでは、フィリピンで活動する市民団体の状況を、実際スタッフの方々と話しながら実感することが出来ました。また、APFSの活動とリンクする箇所を探り、相互に共同・支援する方向で具体策を詰めることが出来ました。APFSの今後の活動を広げる大きなきっかけとなりそうです。




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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)