■■ 在留特別許可 ■■

 

東京入国管理局へデモ&収容者への激励行動

―  2006年9月24日 「在特家族会」中心に  ―


 

9月26日の日曜日、品川駅近くの芝浦中央公園に在留特別許可を求める非正規滞在家族会(在特家族会)を中心に100人の外国人、日本人が集まりました。

東京入国管理局へのデモンストレーションと、同局内に収容されている人たちに激励の声を届けようという企画です。

家族会は本年7月30日の設立以来、法務省前座りこみ行動や街頭署名活動などの連続行動で在留特別許可を求めてきました。この日のデモンストレーションもその一環です。

午後1時30分、宣伝カーを先頭とするデモ隊が公園を出発。宣伝カーのマイクからシュプレヒコールが響きわたり、全員が唱和します。

「子どものいる非正規滞在家族に在留特別許可を認めろ!」

「仮放免を認めて必要のない収容をやめろ!」

「差別のない自由で公正な多文化共生社会をつくろう!」

在留特別許可を求めている外国籍の子どもたちがオレンジ色の横断幕を持ち隊列の先頭を歩きます。子どもたちは自分の将来がどうなるか毎日怯えて暮らしており、幼いながらも人生の試練に立ち向かっているのです。この日も、これまでどおり友人たちに囲まれ日本で暮らしたいという必死の気持ちで、あえてマスコミの前に素顔をさらしデモの先頭に立ったのでした。ここまで子どもたちを追いやる日本の入管行政には強い憤りを感じざるをえません。

立ち並ぶ高層マンションのベランダから住民が注目する中、デモ隊40分ほど歩き、東京入国管理局の目の前にある北埠頭公園でデモ行進を終了しました。その後は入管正門前に移動し、収容されている親や友人への激励行動です。

宣伝カーのマイクを使用し、参加者の母語で収容されている人々に応援の声を送りました。ベンガル語、ミャンマー語、ウルドゥー語、タガログ語、中国語で「入管に収容されている皆さん、苦しいと思いますが、頑張ってください。私たちは皆さんを応援しています。何とか入管を人道的なものに変えていきましょう!」と呼びかけました。

続いて、家族会会員による収容中の家族への激励です。

夫が収容されているフィリピン人女性は泣きながらタガログ語で絶叫しました。「私たちも一生懸命に頑張るからお父さんも負けないで!」

また、父親に声を届けようとマイクを握ったフィリピン国籍の小学生の娘は、「パパ……」と言ったきり、言葉にならず泣き崩れてしまいました。痛ましい光景でした。

私たちAPFSは子どもたちの心を傷つけ、将来を奪う入管行政にはっきりと反対します。人として当たり前の暖かい心を持って在留特別許可の弾力的運用をするよう強く求めていくものです。

家族会の活動も佳境に入ってきました。皆様のご支援・ご協力を御願いいたします。




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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)