第6回 あなたの知らないアジアフェア 

〜ASIAN FAIR '99〜 大成功!


HAPPY HOUSE では、10月10日、板橋区都税事務所前広場にて「第6回 あなたの知らないアジアフェア〜ASIAN FAIR'99〜」を開きました。
 HAPPY HOUSEは、ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)に国際結婚の相談に訪れたカップルが中心となって自主運営する当事者組織です。APFSの国際結婚の相談活動への参加や、定例会、ニュースレターの発行、会員どうしの交流パーティなどを中心に活動していますが、この「あなたの知らないアジアフェア」は、毎年、10月に開催している恒例の行事です。APFSの協力はもとより、地元、遊座大山商店街の後援をいただき、商店街の真ん中での開催という立地条件にも恵まれ、毎年、400人前後の地元の方々に足を運んでいただいています。今では、すっかりアジア各国の衣、食、音楽を紹介する地元に密着した秋のお祭りとなっています。
 今年は、バングラデシュ、パキスタン、イラン、フィリピン、ビルマ、ネパールを中心に各国料理の屋台、料理講座、民族衣装のファッションショー、民族衣装の試着コーナー、民族音楽のコンサート、写真展、民芸品の展示などを通じて、文化や生活の様子を紹介しました。また、APFSから在留特別許可を求めて東京入国管理局に出頭している21名のうち、イランの2家族、ビルマの1家族が、家庭料理の屋台を出店してくれ、大好評でした。料理を作るのはお母さんの担当、「うちのお母さんの作った料理はおいしいですよぉ」と声を張り上げ、売るのは子どもたちの担当と、コンビネーションもばっちり。用意していた料理はまたたく間になくなってしまい、「私の料理を食べてもらってうれしい」と大喜びでした。審査が猛スピードで進んでいるため、出頭者も不安と緊張の毎日が続いているのですが、この日だけは不安なことは一切忘れて、家族一丸となって秋の1日を楽しむことができたようです。
 この「あなたの知らないアジアフェア」は、元々はバングラデシュ人男性と結婚した日本人女性の「バングラデシュというと、日本に伝わってくるのは、洪水のニュースや貧困に苦しむ姿ばかり。もっと普通に暮らしている人たちの生活の様子や、受け継がれてきた文化を知ってほしい」という発案で始まったものです。確かに会員の出身国であるバングラデシュ、パキスタン、イラン、フィリピン、タイ、ビルマといった国々への一般の人たちのイメージは、一部の観光地をのぞいて、決して良いものとはいえません。日本に住むこれらの国から来ている外国人に向ける目も決してやさしいものとはいえません。ただ、同時に身近にいる外国人がどんな文化的な背景がある人なのか、あるいはどんな生活習慣を持っている人なのかを理解することで、向ける目もかなり違ってくることを、こういったイベントを通じて実感しています。
 HAPPY HOUSEでは、国際結婚カップルがアジア各国と日本の架け橋になるように、今後も、妻や夫の国への、あるいは日本に住むアジア各国から来ている人々の理解を求めて、さまざまな活動を展開していきたいと思っています。

(写真上から 美しいビルマの踊りを紹介してくれた在日ビルマ人グループ/自国の民芸品の紹介を行うAPFSのネパール人スタッフ/民族衣装のファッションショー ビルマ編)


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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)