96 前号の「 駄文」に褒めてくださるお便りを多くいただきました。嬉しく思っています。(2013年10月23日 掲載) 

 本欄の前号の「長生きをする意味があるか」という知人の メールのこと、など。には、驚くほど、多くの方からご返事をいただき、それもみな、褒めて下さったものばかりで、とても嬉しく思っています。内容のこともそうですが、とくに私の文章自体がいいとえらく褒めてくださるのは、実は飛び跳ねたいほど嬉しくなっているのです。ただ、残念ながら、腰が痛くて飛び跳ねができないのですが。
 それで、そのいくつかをご紹介させていただきます。ただ、一人の方からは、毎回毎回「駄文だ」というのはやめた方がいいという批判(?)を、いただきましたが……。すべて、私よりも若い方です。以下の中の「……」は省略したところ、「/」は、改行のところです。
(1) 知人から: 吉川さん、近況の文章を拝受しました。/「この世になお引っ掻き傷を」というお話から始まって、吉川さんらしい明るいユーモラスな老境記を楽しく読ませていただきました。/わが家でも……妻が神経痛で動けなくなったり、折々、老境の困難が始まっています。おひとりでがんばっておられる吉川さんの暮らしのディテールがわれわれ後続を励ましてくれます。……/私などいよいよ微力ではありますが、私もまた「引っ掻き傷を」というつもりで明るく生きていたいと
思っています。/ありがとうございました。
(2) 知人(女性)から: ……「反戦交友録」は楽しみですけれど、村井さん、なださん、戸井さんと続くと、悲しくなります。吉川さんは悲しみを抑えて明るく正確に書いていらっしゃいますが、無念さと悲嘆が感じられます。本当に惜しいですね。/……サイトの文章によって、吉川さんの日々がよく見えてきます。書かれている内容はかなり悲惨なのに、その状況をこんな風に客観視できるって、凄い精神力だし、また、そのすぐれた描写力に驚かされます。何よりもユーモラスで、可笑しくて、傷みと笑いを共有できます。/私自身は老いを拒否してきたい人間でしたが、そうも行きませんね。もう数年すれば、吉川さんの状態だと思います。その時、こんなにも笑いをまじえて自分を描写できるはずがありません。ですから、尊敬してしまいます。/MRI検査の結果はよかったですね! ここの記述もすぐれています。写実の力に打たれます。吉川さんは論理の人で、冷静な活動家、組織者ですが、著書でも分かるように文章の人でもありますね。私はこのサイトをじっくり読み、読む楽しさを実感しました。ぜひ、また読ませていただきたいと思います。……
(3) 仲間の活動家から: 吉川さん、近況報告のホームページ便りありがとうございました。そばにいるようにご様子がわかる文章でした。ワタミの弁当購入をやめたくだりは拍手喝采。お料理メニューは吉川さんの食文化に対する執着が感じられ敬服しました。食事を大事になさることは命を大切にすることに直結することだと思いました。/……急にさぶくなってきました。ご自愛ください。
(4) 知人から: 拝見しました。背中、ほんとにひどい痛みだということがよく分かりました。その中で、ワタミの宅配食事は拒否され、えらく旨そうな食事を、しかも多くの種類でよく作っていらっしゃいますね。驚きました。鮭の焼づけにしても、椎茸とこんにゃくのピリ辛炒めにしても、写真もよく撮れて旨そうに見えますよ。/吉川さんだけでなく、80代や90代の方々が、「百歳現役をめざして」と言われるのも驚きです。私たちもそうするためにと考え、近く人間ドックに入り、ガンなども早目に発見させなければ……と思っています。この文章を拝見していれば、どうしても自分の健康に留意していなければならないと実感します。/それにしても、書いてはいられないのですが、今もタバコは止めていられないようですね。百歩だけ歩いて進められなくなり、そこで休むとのことですが、そこで一服するのでしょうねと、目に見えるようです。この文章を拝見していると、タバコは止めてくださいとご忠告は出来ないのだろうな、と思ってしまいます。文章力というものの力ですかねと実感してしまいます。でも、ピアノのほうはどうなっているんでしょうか。かなり進んでおられるでしょうか?……/『朝日』での吉岡さんの戸井さんの追悼文は私も読みました。あれもとてもいい文章だと思いました。/ぜひ、肉をうんとお食べください。お願いします。……