82 西東京市での 11・18デモでは、先頭で歩きました。 (2012年11月20日  掲載)  

 ■西東京市でデモの先頭に歩きました: 「ご案内」欄のNo.222でお知らせした11月18日のデモに参加しました。先週の日曜日の国会前では雨でビショヌレになったのでしたが、18日(日)の第8回「原発はいらない西東京集会&デモ」は快晴、ただし風は冷たい日で、午後の集まりは市役所田無庁舎内の市民広場で、約80人ほどの参加でした(右の写真)。デモの中で人も増えて100人近くなっていたと思いますが。
 この日、主催者の人から、これまでデモがつい早めの歩きになって高齢の人びとに辛くなっているので、今日は吉川さんが先頭に歩いて、それでデモのペースを作ってくれませんか、と言われました。これまで、ここのデモで先頭を歩いたことなで一度もなかったのでしたが、一番いいスペースで作ってくれませんか、というので引き受けることにしました。自分なりに、息が切らないようなゆっくりの速度でずっと歩けたので、これまで必死で付いていたと違って、無理なく全コース、1時間半くらいを歩くことが出来ました(左の写真)
 主催者は、いろいろな表現やイラストのきれいなプラカードのほか、割り箸につけてある小さな旗もいろいろ準備してあって、好きなものを参加者に
とってもらいました。私も当日持ってい たのですが、左写真ではよく見えませんね。 左のようなものです。
 主催者は、準備などにかなりお金が出ており、赤字になりそうです、ぜひ「反原発缶バッジ」を買ってください、とアピールしていました。左の直径75mのAとBの2種ありますが
、周りの字体が少し違うだけです。1個300円、無送料です。ぜひお求めください。当日準備されていたバッジは全部売れたそうです。バッジの連絡先は、この会の nonuke-ntyo@nifty.com にご連絡ください。
 
■解散地の公園は、かつて日本帝国軍特攻ジェット機を作った場所でした: デモの解散地は、
「おおぞら公園」で、そこは石川島播磨の田無工場跡地で、周りには大きな団地ができているのですが、この公園の中に、「ジェットエンジンのふる里」という「IHI(石島播磨)有志一同」が作った立派な記念碑が立っていました(右の写真)。この記念碑の周囲にグルッと 、ジェットエンジンについての説明文や解説図などのスチール製プレートが貼ってあります。「記念碑について」というプレートには、「記念碑は、ジェットエンジンの象徴的部品であるプレード(翼)を表し、周りに配置した説明書は田無工場と航空宇宙工業の発展の経過などを綴ったものです。説明盤台座の煉瓦は、田無工場開設当時から事務所に使われていたものです。……」 とあります。そして、「田無工場が携わったジェットエンジンの推移」というプレート(左下の左の写真)の図の一番最初には、1940年代での 日本帝国海軍が開発したジェット攻撃機「橘花」(左下の右の写真)のジェットエンジン、「ネ20」が出てきています。しかし、このプレートの文章の中には、このいちばん最初につくったエンジンが、実はのち特攻機にもなる戦闘攻撃機だったといようなことは一言も触れていません。(この部分は、訂正があります。次回のNo.83をご覧ください。)
 
自分が50年近く住んでいる市なのですが、この「おおぞら公園」には一度も行ったことがなく、この場所が、特攻機にもなる日本帝国軍最初のジエット機「橘花」を作った場所だったのだ、というようなことを、まったく自覚していませんでした。自分の住んでいる街のことに、まだたくさん知らないことがあるものだと改めて考えました。
 
第8回 原発はいらない西東京集会アピール: この日のデモでの集会アピールを全文、掲載しておきます。なお、次回の 第8回「原発はいらない西東京集会&デモ」は、2013年3月3日(日)の午後の予定です。

 第8回 原発はいらない西東京集会アピール
 私たちは、待ったなしで原発ゼロの実現を求める。
 福島第一原発事故で、私たちは取り返しのつかない放射能汚染の危険に曝されている。
 事故炉からは、毎時1000万ベクレル以上の放射性物質が漏れ続け、手のほどこしようがない。
事故処理作業は困難を極めている。廃炉完了までに、どれだけの被曝労働者の健康と命を引き換えにしなければならないのだろうか。
 1986年のチェルノブイリ原発事故では、リクビダートルと呼ばれる事故の後始末人が2010年までに83万人。その9割以上が健康を損ねたとロシア当局は発表している。
 福島第一原発では労働者の被曝隠しや賃金のピンハネが問題化した。
 被曝労働者の人権侵害と使い捨ては許されない。
 被曝労働の上に成り立つ原発の存続は許されない。
 福島第一原発事故で安全な「核の平和利用」という国策は失敗した。
 原発は巨大地震に耐えられない。
 この先、第2、第3の巨大地震発生の危険性を否定できず、更なる原発事故発生の危惧がある。
 内部被曝は進行している。低線量被曝の影響は徐々に現れてくる。
 福島の子どもたちが特に心配だ。
 私たちは、世代を超えて被曝の影響が続く異常さに立ち向かわねばならない。
 政府が今なすべきは、原発ゼロの決断だ。
 しかし、決断しないどころか、使用済み核燃料の再利用を図る核燃料サイクルに固執。
 原発輸出推進策の継続で、原子力技術の維持・確保を目論み、米国の庇護の下「潜在的核保有国」であり続けようとしている。
 現実に被曝する生身の民を見ようとしない政治の貧困を直視し、
 私たちは、原発を廃止して、抑止力としての「核」に頼る政治に決別しなければならない。
 この7月、政府・経済界等は電力不足の不安を煽り、大飯原発2基を再稼働させた。
 その大飯原発は調査により、活断層が存在する可能性が推定されている。
 原子力規制委員会は、安全側に立ち、職務権限により、
 運転中の大飯原発3,4号機を即刻止める勧告を政府にすべきだ。
 大間原発建設は中止すべきだ。この先、新しい原発を造るのは愚の骨頂だ。
 古い原発も新しい原発も、原発はいらない。どこにもいらない。
 私たちは、福島で、日本中で、世界中で「原発NO!」の意思表示を続ける運動
 と連帯し、行動する。
           2012年11月18日  原発はいらない西東京集会参加者一同