47 脳梗塞の状況のご報告。途中でまだ終っていません。少しずつ追加してゆきます。 (2009年06月18日  掲載)   

 「News」No.209に載せましたように、「言論・表現などは不自由となっており、複雑な言葉は困難」となっており、そのため、以下の文章もかなりおかしい表現 もあると思います。それはご了解くださるようお願いいたします。

 6月の前半、入院をしておりました。毎年の6月15日には、「声なき声の会」の集会に参加し、また夜は国会南通用門に樺美智子さんに献花に行ったりしていたのですが、今年は不可能でした。
 入院といっても、今度は「イレウス」ではなく、何と脳梗塞だったのです。ただ、それほど深刻な状態ではないようで、まず手足を動かしたり歩いたり運動することは不自由ではありません。具合 のまずいのは、複雑な文章が理解できず、また自分が表現を伝えることがうまく言えず、言葉が出ることがかなり不自由でのです。例えば、最初の頃は、幼稚園の生徒のような絵のカードを見させ、その言葉を言わせるのですが、5%ぐらい、どうしても出てこないのです。すなわち、「縄跳び」「かたつむり」「鯉のぼり」「パイナップル」などが出てこないのでした。パイナップルの絵を見 られるのですが、
「パンアップル」「パンアップ」「パルアップル」などと言ってみるのですが、なかなか「パイナップル」が出てこないのです。「縄跳び」をすぐすっと出るにはどうしたらいいのかと、しばらく考え、まず、日本地図の一番南を頭に浮かび、「沖縄へ飛んでみる」→「縄・飛んで」→「縄跳び」がようやく出てくる、というような具合で、まるで漫才の笑わせる台詞みたいなものなのです。
 毎日、病院では30分〜1時間ほど、リハビリがあって、練習がやらされます。少しずつ、練習は高くなってゆきます。例えば、
@「来週  愛鳥週間なので、ポスター    貼りました。」(から、で、を、に、が)
A「出張先  電話    連絡しました。」(も、で、が、に、から)
B「幼い頃  音楽  合わせて踊ること  大好きだった。」(に、が、で、を、から)
 というような文章の中の空いてるところに、右の( )内容にある助詞を入れるような練習です。これは私にはそんなに易しくないものでした。
 また、20枚ほど、簡単な絵が描いてあるカードが机に並んでおり、先生が「眼鏡、椅子」と言われたあと、カードの中から「眼鏡」→「椅子」と指をさせることを言わせるのですが、こういう2枚なら、何とか指せることができます。ところが「電話」「雪だるま」「サンドイッチ」と3枚並べて口を言われ、そのあとで、3枚を指でささえるのができないのです。「電話」→「雪だるま」までは指をさせるのですが、3枚目の「サンドイッチ」がもう覚えられず、指させ られないのです。3枚を覚えるのは困難ですね。
 要するにちょっと複雑な覚えや、文章をまとめるのが難しいのです。毎日のリハビリで、少しずつは良くなるように思えるのですが、はっきりはまだ判りません。しばらくは論文や、アピール、仲間に訴える手紙などは、書くのが難しいようです。
 脳の血管が脳梗塞で詰まってしまうと、それはもう直すことは不可能なのです。ただ、バイパスが少しずつ出てくるようになり、それによって、よければ90%ぐらい治療できるかもしれないし、あるいは60%ぐらいでしか治せないのかもしれないのです。つまり、今後のリハビリは、どのくらいになるかは、まだ何ともわからないようです。あと、半月ぐらいはこのリハビリが続きます。しかし、それ以上いつまでもあるのではなく、それぐらいで終ってしまうようです。 とにかく、しばらくこの努力を続けるつもりです。
 入院は、6月2日に小平市の「公立昭和病院」に入ったのでした。リハビリは続いていますが、1日に30分〜1時間くらいだけですので、まず退院し、2日に1回づつ病院へ通ってリハビリを続けることになりました。それで、退院は15日(月)にいたしました。すでに書きましたように、運動はまったく普通にできるので、自宅から車で病院へ通うことは可能ですし、また、三度の食事も普通に作ることが出来ています。新聞、テレビも読んだり、見たりしていますが、しかし、どちらも、少し複雑な内容ですと、完全に理解するのはまだ十分ではないようです。TVの映画も、テレップが早いと全部が読めなくなれたり、また台詞が早い言葉ですと、十分理解できない場合もあり、映画の7割ぐらいしかわからないこともあるようです。
 今後もしばらく、続く報告を載せるつもりでいます。