news-button.gif (992 バイト) 219 『一九六〇年代 未来へつづく思想』  についての書評など (2011年04月22日  掲載 9月27日に追加)   

  「 感じること ・雑感・駄弁」欄のNo.62で、『一九六〇年代 未来へつづく思想』(岩波書店刊)のことを記しましたが、この本について、いくつかの書評や紹介が出されつつあります。そのいくつかをご紹介します。以下をクリックしてください。PDFファイルです。

 書評(『南日本新聞』3月27日、『週刊読書人』4月1日、『東京新聞』4月15日夕刊)  また、つぎは『遊民』第3号(11年5月1日刊行)に載った紹介文です。

●『一九六〇年代――未来へ続く思想』(岩波書店)が刊行された。
 一九六〇年代とはどのような時代であったかの決定版といってもよくその内容は論考というよりも、著者自らが関わった事例から生まれた緊張をはらみながらも面白可笑しい具体例の読み物といっていい。
 肩肘張らない読み物としているのは、慶応大学経済学部の連続講義を基にしていることと、その語り手が真田十勇士ならぬ多彩な力量の持ち主である市民派五人衆に由ることにある。その五人衆とは、
@運動を通して培った圧倒的な知識と人脈を糧として、この国の市民連動・平和運動を根づかせた草分け的存在である吉川勇一氏。
A水俣病の世界的権威であると同時に、大佛次郎賞、吉川英治賞、朝日賞等の受賞者である原田正純氏。
B東大闘争・助手共闘の中心メンバーとして関わった後、二十七年間助手のまま定年退職してその志を貫き通し、障害者問題から「いのち学」を構築した最首悟氏。
Cこのところの原発問題に関するテレビ番組には、御用学者と対決する原子力資料情報室のスタッフがしばしば登場するが、この情報室の室長の山口幸夫氏。
Dそしてこの本の編者である慶応大学経済学部教授の高草木光一氏。
 小田実が、「世界に例のない面白い学部」と賞賛したのは、社会思想史専攻のこの高草木教授がいたからである。

 まずは書店で、ぺらぺらとめくってみてください。そこに六〇年代の自分を見出すはずです。(み)

『遊民』は遊民社刊、季刊。500円+税。連絡先は468-0061 名古屋市天白区八事天道706 山下智恵子方 Mail: chieko@yahoo.co.jp

 また、市民の意見30の会・東京の機関誌『市民の意見』126号(2011年6月1日号)に、石田雄さんの紹介が載っています。ここをクリックしてください。PDFファイルです。

 さらに、『科学 社会 人間』誌の2011年4号(9月15日号)に、向井宏一郎さんの紹介が載りました。ここをクリックしてください。PDFファイルです。