news-button.gif (992 バイト) 126.「ニュース」などとは言えないお恥ずかしいご報告です。 (2005/02/20掲載)

 「ニュース」欄に掲載しますが、とても「ニュース」などとは言えないお恥ずかしい、まったくの私事の報告です。ま、ご用とお急ぎのない方だけがご覧くださって、「前車の轍」なり「他山の石」として読んでくだされば幸甚です。ここ10日間ほど、私の管理するいくつかのホームページがほとんど更新されていなかったのも、下記のような事情があったためです。

 お恥ずかしい、と言ったのは、実は、拙宅で、まったく私の過失で小火(ぼや)を出したのです。すでに10日ほど前のことになるのですが、先々週、9日(水)夜8時半から9時の間のことでした。ガスレンジの上にかけてあった食用油入りのフライパンに火が入り、その上の排気レンジフードにまで火が燃え移ってしまったのです。幸い、私一人で消火をすることが出来たのですが、フードの中の配線が燃えてショートしてしまったため、配電盤のブレーカーが落ちて、家中停電で真っ暗。その中の炎と煙ですから、いささか驚きました。炎が高く上がっているフライパンの上に、濡れ布巾や洗い桶をかぶせ、あとは鍋で水をかけてどうやら火は消し止めました。玄関に消火器はあったのですが、それをとりに行くことにすぐ気がつかなかったのでした。火を消した後、煙が充満した真っ暗な部屋の中でいろいろ考えて、なんとか、キッチンだけのブレーカーを切ることで、他の部屋には電気をつけることが出来るだろうと思い、配電盤の操作をして、どうやら他の部屋の電気は点灯させられたのですが、とにかく、家中、煙は充満、窓や戸を全部開け放って、煙を出すまでにだいぶかかりました。
 連れ合いは3階にいたのですが、停電と煙でだいぶ驚いたようです。煙で少しむせたようですが、健康に異常はありませんでした。まずヤレヤレでした。

 電力会社に電話し、停電の修理を依頼したあと、フードの先の排気管に万一残り火でもあっては危ないと思い、念のため消防署に電話で(119番ではなく)連絡しました。サイレンこそ鳴らしてはいなかったのですが、大型の赤い消防車がランプを点滅させてすぐに到着、7〜8人の消防署の人が入ってきました。それからあちこち点検したり、写真を撮ったり、事情を聞かれたりしました。「よく一人で消せましたね、火傷はなかったですか」のあと、「念のための連絡と言われましたが、これは立派な火事、報告は義務ですよ」とやんわり怒られました。その間、地元の警察官も消防署からの連絡で二人が駆けつけてきました。やがて、電力会社の人も来て、ショートした部分だけ断線し、あとは電気がつくようになりました。
 明るくなってみて驚いたのですが、燃えたのは、ガスレンジの上のフライパンの油と、その真上のレンジフードだけ(それに、その隣の壁に作りつけてあった食器戸棚の一部)だったのですが、天井を熱気が這ったのでしょう、部屋の反対側にあったエアコンのカバーや中のフィルターまでが溶けてしまっており、途中の換気扇もやはり溶けて見るかげもない有様、天井も壁もカーテンも煙と煤で真っ黒になっています。天井に取り付けてあった照明器具のプラスチックのカバーもやはり溶けてすっかり変形してしまっています。やはり被害甚大です。天井が耐熱ボードだったため、フードの脇だけが焦げたものの、火はつかなかったのですが、もし木造天井だったら、火は天井にも燃え移り、大事にいたっただろう、とiいう消防署の人の話でした。でも、被害はキッチンだけにとどまりませんでした。ドアから出た煙は、その外の玄関ホールを満たし、階段を伝って2階、3階にまで伝わりましたから、それぞれの壁も天井もやはり煤で黒く変質してしまいました。ただ、翌日以降、連絡して来宅した動産、不動産の保険屋さんによると、火災保険で、損失額 (つまり修復費)のほとんどは支払われることになるだろう、とのことでしたが、そのためには、専門の業者による調査の上の見積もりや、消防署の証明など、やる手続きはかなり時間と手間がかかることになりそうです 。

 さて、原因は、最初に言いましたようにまったく私の不注意でした。歳のせいと言ってもいいかもしれません。夕食は8時頃終わっており、その後片付けもすんでいたのですが、夕食の調理に使ったから揚げ用の油がフライパンに入ったままになっていました。かなり使い古した油でしたので、これで捨てようと思い、食用油の凝固剤を入れました。ご存知の方も多いと思いますが、油を固めるには、油が熱いうちに入れなければなりません。すでに冷めてしまっていたため、私は、もう一度熱くしようと、ガスレンジの火をつけました。熱くなるまで、ちょっと間があると思ったものですから、隣の私の仕事場へ行き、パソコンに向かい、市民の意見30の会宛に振替で送金があった分を、会計ファイルに入力する作業にかかりました。これがいけなかったのです。入力作業をしているうちに、火をつけたフライパンのことよりも、誰さんからこんなにカンパがあったとか、意見広告の募金も入っているな、とか、ついそっちに気をとられました。そのうち、停電です。電気が消えて、パソコンも落ちてしまったため、アレッと思って廊下へ出て、煙に気がついたという次第です。
 警察官からは、「吉川さんのような年輩の方に、こんな、すでに十分ご承知のことを言うのは気が引けますが、とにかく、火をつけたガスコンロからは、絶対に離れてはいけないのですよ」とやはり怒られました。ふだんでしたら、警官から怒られれば、必ず反論となる私ですが、このときだけはひたすら恐縮、おっしゃるとおりです、と頭を下げる以外はありませんでした。 
 以上が、とりあえずの事態の報告です。しかし、後始末が大変です。

 ガスレンジはもちろんですが、そのそばにあった鍋釜の類は、使いものにならず、燃えないごみで出す以外にありません。これらは買い替えです。ガスレンジの脇の壁に取り付けてあった食器戸棚も 換気扇もエアコンも電灯も全部取り替えになるそうです。壁や天井はほとんどが張り替え、張り替える必要がないところも専門家によるクリーニングが必要です。そのためには、壁際においてある食器棚や、本棚、机、そこに設置してあるパソコンや、オーディオの器具類、壁にかかっている額などを全部片付け、動かさねばなりません。梱包や一時的預かりをする専門の業者も来ることはくるのですが、一番の問題は私の仕事部屋です。本とパンフレット、書類、スクラップ、CDやビデオカセット、録音テープなどが山積み、散乱しており、ちょっと動かすと雪崩現象です。これは、片付け専門の業者が作業に入る前に、自分で整理しないと、あとでかえって大混乱になります。ま、日頃から、なんとか時間が出来たら片付けようと思っていたのですが、今度はどうしてもやらねばなりません。その前に、すぐにも使わねばならぬキッチンの清掃があります。これは5日ほどかけて、なんとか自分でやりましたが、真っ黒になりました。いたるところ煤だらけなのです。扉が閉まっていた食器戸棚でも、中にあった食器は、全部表面に煤が付いて、洗わなければどれも使えません。
 火傷もせず、また、消防車による放水もなく、小火で済んだのは、不幸中の幸いと言うほかはないのですが、しばらくは、楽とは言えぬ作業を続ける日々となりそうです。

 という次第です。本日は、ひたすら、恐縮、謹慎してのご報告にとどめます。世の中悪すぎて、書きたいこと、言いたいことは多数あるのですが、それはいずれ。 みなさま、くれぐれも、こんな失敗をなさいませんように。