練連協ニュース

1998年7月7日第3号(43)
練馬学童保育連絡協議会 連絡先 野口満之

☆★☆★アンケート特集 第1弾★☆★☆

「障害児の6年生までの受け入れ」についての意見
理解と設備の充実、人的保障を

「私は障害者という立場から言わせてもらうと、障害児を受け入れる環境が現在は必ずしも整っているかというと、学童によって千差万別である。指導員さんの考え等にも大きな差があり、障害もみんな違うので一概に言えない。まず理解(子どもも含め)と設備の充実が最優先である。」
(一父母会からのご意見です)

 6月に実施したアンケートから障害児保育にかかわる意見を特集します。学年延長についての意見や時間延長についての意見などは今後のニュースで特集します。

障害児の父母からの声

6年生まで利用したい

☆ 卒会とは言え、その時点で子どもの精神年齢(知的障害に関しては)が3歳にも満たない方がたくさんいます。健常児の3歳を考えて見てくだされば、よくわかるとおもいます。3歳の子どもを家に残して仕事に行けるでしょうか?

 そもそも障害児の親でも働きたいと思っている方が沢山います。その点私は恵まれていますが、現実に働きたくても働けない方が沢山いるため、それをもっと働けるような社会にしていただければ、もっと早く障害児全学年受け入れ問題にも取り組んでいただけたのでは? と思います。

☆ 放課後の過ごし方を、自分で決められるようになるとは思えない。お友達と約束する、児童館へ行く・・・といくことはできないと思う。

☆ 1人で登校、下校ができない息子、まして1人で留守番までとうていできません。学童にお預けしているので両親共働いています。以前の制度でしたら4年生になると同時に母親は仕事がつづけられない状況でした。ぜひこの6年生までと言うことを実現させてもらいたいと思います。

3年生で卒会したら就労は

☆ 子どもがどうあれ、今の仕事はつづけなければならないので、就労状況は変わらない。学校の迎え時間があるので、その分夜に仕事時間を延長することになると思う。

☆自営なので時間を短縮せざるを得ません。

☆ 仕事の性質上、忙しくて定期的な早退などできない。家は兄弟もいないので1人で留守番させるのも心配だし、卒会したら仕事を続けられるかどうかわからない。児童館なり学童クラブ以外のところで障害児が安心して過ごせるところはないだろうか。小平市などは「夕やけこどもクラブという民間の障害児のクラブもあって成果をあげているのであるが・・・・。

 卒会後の影響は

☆ 精神的にも肉体的にも苦労が増えた。2人の(障害を持った)子どもをみるため、外出もままならず、子どものいらいらと欲求不満が親にも影響する。1人で外出でき、近くに遊び友達でもいれば・・・と思うが、ままならない。学校と学童以外に親の付き添いを要しない施設がない。(OB)

☆ 子どもは自閉的傾向の障害児なので、人との関わりがとても下手です。学童クラブの指導員の先生の熱心な働きかけや、指導があるからこそ何とか、集団の中で楽しく過ごしています。卒会したらほんとうに不安で心配でたまりません。

☆ 子どもは重度の重複障害(身障2級,愛2度)なので地域からの隔離状態になりやすいです。家庭外に連れ出すにも体力的に限界があります。

☆ 面倒を見る人がいないのでどのように過ごしているか不安。
 地域の学校に通わせているのではないので放課後遊べる友達がいない。子どもたちを受け入れてくれる(ふつうの子どもたちと交流が持てる)場所がない。

☆☆ 学童でプラスになっていること

☆ 障害児学級に通っていると、普通学級(健常児)との交流が限られます。保育でも交流を多くして、とても良い影響を受けました。また、学童クラブの先生方、父母の方々が障害児(我が子)にとてもよくしてくださり、つねに励ましの言葉をかけてくれます。キャンプ、調理、遠足等、家庭ではできないことも多くやってくださり、貴重な経験ができ感謝しています。

☆ そとで沢山遊べることです。日曜など、親は疲れているので、あまり出歩かないので、ほとんど家ですごしているのです。

☆ 私たち夫婦は働くことに大きな意義を感じています。川口に住んでいた頃学童に入れず、私は離職の危機にさらされ、あちこち探し回り、ここ練馬に転居してきました。学童クラブに入会できたとき、うれしくて涙が止まりませんでした。子ども自身にとっても多くの行事が経験でき、けんかしながらも人間関係について学び、どれだけプラスになっているか、わかりません。本当に学童クラブに感謝しています。

☆ 地域の子どもたちと知り合える、また、子どもを通じて親同士の交流もできる。学童クラブは何にも、増しての「ノーマライゼイション」である。その上、子ども同士の遠慮ない関わりは、大きな刺激となり、精神的にも肉体的にも貴重な場である。

☆ 安心して仕事ができること。子どもが1人の時、淋しい思いをしないこと。

☆ 団地に住んで2年目で、今年から学童に入っていますが、1年目と、2年目の4月からでは、団地内にいて声のかけられ方が全然違います。特に、子どもたちがよく声をかけてくれて、うれしいです。子どもは相手が障害児でも、一緒に過ごすと仲間意識を持つようになり、障害を理解してくれるようになります。

☆ 唯一健常児と過ごす時間となっており、いろんな意味でプラスになっています。これは健常児の方にもよい影響があると思います。小さいうちから健常児も障害児も区別なく生活するのは当たり前だと思うのです。でもどうして当たり前なのに、障害児だけは2名という枠があるのかが、すごく疑問に思います。又、障害児2名に対し(程度に分けて欲しいです)臨時職員1名と決まっているのかも不思議です。

学童利用で困っていること
 
☆ 玄関にスロープが欲しい。(取り外し可能なものでよいので)

☆ 我が子は人との関わりが難しく問題行動が多いです。障害児学級のある学区の学童クラブは定員も増やし、専門的な指導員も増やして欲しい。

☆ 6時まで時間延長されたので親としては助かっています。5時までの時はボランティアさん(練馬区福祉公社)に1時間みてもらっていましたが、時々パニックを起こしていました。しかし、現在5時帰りと6時帰りの子がいて、子どもは5時からのテレビが見たくて帰りたがっている様子があるらしい。早く6時に一本化して欲しい。

☆ 送迎は現在、有償とボランティアの二通りで行っていますが学童入会と送迎をセットにしていただけるとありがたい。

☆ 障害児2名に職員1名ですが、全体の人数に対して職員がとても少ないので、障害児を預ける側として、遠慮するところがあります。

父母会の皆さんの意見

☆ 障害を持っている子の母親は働くこともできず子をみるというのはおかしいと思う。障害のあるなしに関わらず、子どもが減っているのだから受け入れ枠を増やしてもいいと思う。もっと子どもに手厚い環境があってもいいと思うのですが。

☆ うちの子の保育園に同じ年齢の自閉症の子がいて、そのお母さんとよくお話をすることがあったのですが、親としたら、やはり6年生もしくはそれ以上でも受け入れるべき(て欲しい)と思います。見た目には確かに大きくても(精神的にはまだ自分で何かを理解できるわけではないのなら)、精神年齢を基準に、子どもをみる必要があると思う。

☆ 友達との交流、社会との接触機会のためにも望ましいことだと思うがただ延長するのはどうかと思う。その分に見合った人員確保・サービスの質の維持を大切にして欲しい。この点においては障害児であるなしに関わらず考慮すべきである。

☆ 障害を持つ子どもは学童を卒業してしまうとなかなか友人と遊ぶ機会がなくなり、地域とのつながりも薄くなると聞いている。それでは子どもも親もつらくなるばかり。なるべく表に出してあげられるようにしたいですね。6年生までの延長は大賛成です。

☆ 現在入会の条件が障害児も「保育に欠ける」ということでくくっているが、保育園並に障害児を入会できるようにする事を考えても良いのではないか。学年延長を希望する親の切実な願いと、今でさえ人的保障のない現場とのギャップは大きい。

☆ 同一の児童が6年間入会することで入会できない障害児がふえるのであれば、枠を拡大して入会希望者を受け入れることも必要と考える。

☆ 障害をもたれている等、特別な事情のある方(児童)を保護し、弱者を助けると言うことが公共の施設のあり方でもあると思われます。定員に対する一定の人数比率は必要だと思います。もちろん担当の職員の方や施設の拡大が大前提だと思います。

☆ その子のためだけでなく、その子に接していくことで周囲の人も教えられることが多い。少子化が問題になっている現在保育人員の枠が広がらないのは、行政の怠慢と感じる。家族だけでなく社会全体で障害児を守り考える必要がある。

☆ その障害の程度によってまちまちで判定するのはとても難しいので先生方の負担や回りの子どもたちの受け入れということも考えると難しいので2名のままで妥当。

☆ 枠をなくした方がよいが定員増えず、指導員増えずだと負担が多いのではないか。練馬区全体をみればクラブ待機児も多く不満が出るのではないか。