練連協ニュース 第2号(42)

1998年7月1日発行

「障害児の6年生までの受け入れ、4年生までの学年延長」

速やかに条件整備し、できるところから実施を

父母会、個人から期待こめた260枚のアンケート

 児童課が「障害児の6年生までの受け入れ、4年生までの学年延長」について条件整備のための検討会を開き、7月中には一定の見解を出すということから、練連協として緊急にアンケートのお願いを父母会にしました。父母会や個人から260枚を超える回答が寄せられ、それらを参考にしながら要望書をまとめ22日児童課長へ提出しました。(内容は右下から裏面へ。書かれていた意見も参考として渡しました)

 取りまとめをされた父母会のみなさん、また直接回答していただいた方々へお礼申し上げます。これから送られてきたものも意見として児童課にあげていく予定ですので、まだのところは取り組みをお願いいたします。

22日の児童課長発言から・・・・
 「来年4月、やれることからやるために急いでいる。条例や規則を改訂することも考えているので、7月にまとめて、その後区としての方針を決め、9月区議会にかける必要がある」

 「地域的にアンバランスがあったり、制度的に“きしみ”も出てきている。需要を満たすためには、従前のやり方が変わっていくこともあるのかなと思う。新1年生を調整の対象にするという制度は疑問だ。ハードとソフトをパックで要望に応えるというのはなかなか受け入れられない状況だ」


障害児の父母から期待の意見

*一人で登校・下校ができない息子。まして一人で留守番までとうていできません。学童におあずけしているので、両親共働きできています。以前の制度でしたら4年生になると同時に母親は仕事が続けられない状況でした。ぜひ、この6年生までという案を実現させてもらいたいと思います。

 *家には兄弟がいないので、私が仕事をしている間、子どもが安全に(人に対しても、自分自身も)過ごせるかどうかとても不安です。卒会時の就労については、子どもの自立状況にもよるが、学童クラブ以外での放課後の障害児の居場所があれば仕事をやめなくてもすむと考えています。

地域ごとの交流会に参加しましょう

 7月4日(土) サンライフ練馬 2階 午後7時
   A:豊玉南小,豊玉,豊玉二小,豊玉北地、B:栄町児,厚生文化,開進二小,開進三小,桜台地
   C:中村児,中村児第二,練馬二小,富士見台小,練馬三小,貫井地              
 7月4日(土) 早宮地区区民館 午後7時
   D:開進一小,開進四小,開進四小第二,平和台,仲町小,氷川台地
E:北町児,北町西小,北町小,北町第二地,F:春日町児,練馬東小,早宮,練馬小,高松地,春日町南地
 7月11日(土) 光が丘区民センター 午後7時
G:光が丘児,光が丘八小,田柄小一,田柄小二,田柄地一,田柄地二
H:旭町小,あさがお,すずらん,すみれ,あじさい,
I:コスモス,たんぽぽ,コスモス2,つくし,どんぐり,しいのき,ひまわり         
 7月11日(土) 石神井公園・女性センター3階 研修室1 午後7時
M:上石神井児,東大泉児一,東大泉児二,石神井台児,石神井台小,上石神井,石神井台けやき
N:関町児,関町北,立野地,関町北地、O:南田中児,石神井東小,南が丘小,石神井小、
                     石神井小第二,下石神井地


練馬区長、児童部長、児童課長 殿                                                 1998年6月22日


 「4年生までの学年延長」
    「障害児6年生までの学年延長」についての要望書

 昨年12月練馬区は、正規常勤職員複数体制で学童クラブ事業の拡充をおこなう方針をだしました。これは働くことと子育ての両立を願う父母にとって、とても喜ばしい内容であり、高く評価されています。また学童クラブは「放課後児童健全育成事業」として法制化されました。その必要性を認められた時期に値上げされた保育料は、充実するであろう新たな事業に充当されるものと考えています。

 これまで同様、練馬区と利用者が話し合いの場を持ち、働く親たちの願いに添ったかたちで学童保育事業がおこなわれますよう以下の要望をいたします。

基本的な要望

1.学童クラブを必要としている子どもが全員入会できるよう、学童クラブの増設・改築等をして下さい。また、増設の際には現在の保育水準を維持するため、1学童クラブにつき正規常勤職員2名体制は維持して下さい。

2.障害児6年生までの受け入れ、4年生までの学年延長の来年度からの実施に向けて検討を早急に進め、受け入れの条件の整った学童クラブから実施して下さい。

3.制度改正前に利用者との話し合いの場を設けて下さい。とりわけ、障害児を持つ親の願いは切実であり、直接意見を聞く場を早急に設けて下さい。

<障害児の受け入れについての要望>
<4年生までの学年延長についての要望>
         この2点については裏面に掲載しました。ご覧下さい。


(裏面)


「4年生までの学年延長」
     「障害児6年生までの学年延長」についての要望書

 6月22日に児童課長へ提出しました。基本的な要望は表面に掲載しましたのでご覧下さい。

<障害児の受け入れについての要望>

1.希望する障害児が6年生まで全員入会できるように、障害児の入会定員人数を増やして 下さい。それに伴って定員オーバーが生じる場合は増設で対応して下さい。

2.6年生まで継続児を優先入会させて下さい。

・障害を持つこどもたちは、高学年になったからといって放課後の生活を自律して過ごせるとは限りません。発達の度合いによっては1〜3年生と同様に、大人の目が行き届いた十分な保育が必要となります。しかし、3年生で卒会しなければならない現在、親が放課後の子どもの生活を支えるため労働時間を短縮したり仕事を辞めざるを得なかったりするケースが多く存在します。
・障害児の放課後の安全で豊かな生活の保障と、障害児をもつ父母の安定した就労を保障するために6年生までの継続児優先の入会をおこないつつ、希望する障害児が全員入会できるよう対応してください。具体的には、障害児入会枠を拡大し、入会児童数の増加については、増設・改築等を行ってください。

3.4年生以降からの入会も、柔軟に認めて下さい。
  また、その際には入会した子どもが学童クラブの生活、集団、指導員に慣れるまでの間、必要に応じ、一時的に職員の加配を柔軟におこなって下さい。

・引っ越し等家庭環境の変化や障害の状況によって、途中からの入会が必要となる児童もでてきます。先の説明にもありますように、何年生になっても障害児だからこそ手厚い保育が必要であり、4年生以降からの入会も認めていく必要があるでしょう。高学年になってからの入会には低学年以上の配慮が必要と思われます。健常児との混合保育がよりよいものとなるよう、一時的な職員の配置を柔軟におこなって下さい。

4.障害児の受け入れについては、入会決定、職員配置、受け入れ学童クラブの決定などを判断する入会検討委員会をつくってください。
・障害児の入会は、希望した学童クラブと児童課という狭い範囲の決定によるものとなっています。しかし障害児への適切な保護育成を図るためには、父母の希望、施設の設備、発達の状況などを客観的に判断し、入会を調整できる専門家を含む機関が必要です。さまざまな障害児のケースとさまざまな父母の要望に対応し、学童クラブの状況も勘案しながら、障害児の入会がスムーズにおこなわれるような制度を希望します。

5.障害児の入会にあたっては、保育に必要な専門知識を学び、経験を蓄積していくことのできる正規常勤職員を当該学童クラブに加配して下さい。

6.障害児のことを理解し、障害児と共に育つ子どもにとってよりよい保育をおこなう ことができるよう、実習、見学などを含む研修を全指導員の仕事の中に位置づけて下さい。
  また、指導員が障害児保育についての悩みを話し合ったり、専門家のアドバイスが必要なときに受けられるようなシステムを充実して下さい。

・正規職員が障害児の指導計画をたて、現場では子ども集団の保育とともに障害児の対応をしているという現状では、アルバイトが配置されていても正規常勤職員の負担が大きいかと思われます。
・その上、障害児を6年生まで受け入れた場合、4年生までの健常児との身体の大きさの違いや性的成熟度など、これまでとは違う新たな問題がおこってくるのではないでしょうか。しかし現在配置されている1日4時間・月20日間の勤務時間のアルバイトでは、障害児保育の経験を積み重ね検証していくことができず、障害児にとってはもとより、共に成長する子どもたちにきめ細かな保育ができなくなってしまうのではないかと心配です。
・障害児に適正な保護育成と、健常児とのよりよい混合保育がおこなわれますよう正規職員の加配と研修等がおこなえる体制を要望します。

7.学校から学童クラブまでの送迎が父母の負担にならないよう、父母とよく話し合い対応をしてください。
・送迎時間の確保のため、保育園時にはできていた仕事をあきらめざるを得なかったり、フルタイムで責任ある仕事には就けないというケースがあります。子どものようす、父母の就労状況、入会希望の状況など、ケースによって要望は違ってきます。子どもにとってよい環境ができ、父母の就労条件が守られるよう個別に対応して下さい。

8.入会申請期間内に申請した児童については、その後の入会希望先の変更を認め、柔軟な受け入れをして下さい。
・障害児の場合、放課後の生活圏をどこにするか、学校から学童クラブなでの送迎が必要か,不可能かなど利用する学童クラブの選択にはさまざまな条件が考えられ、それは父母の基本的な考えだけでなく、小学校の障害児学級や養護学校の入学場所によって大きく変わってきます。
・しかしその入学決定と学童クラブ入会申請時期が大きくずれる場合があります。入学先が学童クラブ申請時の希望と希望と変わった場合、学童クラブ入会希望先の変更を認め、柔軟な対応をして下さい。

9.障害児の状況に応じ、トイレ、シャワー、段差解消など個々にあわせた施設の改善をおこなって下さい。 
・受け入れた障害児のケースにあわせた施設改善をすることにより、対応する指導員に肉体的負担がかからず、障害児の安全が守られ快適な生活の保障ができると考えます。

<4年生までの学年延長についての要望>

1.継続児優先規定は現状のまま、4年生までの学童を希望する子どもの全入をできるだけ早く実現するために、計画的な増設・改築等をおこなって下さい。

・「継続児優先規定」は、父母が安心して働き続けることが保障され、また、卒会までの長い見通しをもった保育がなされるという点において、練馬区学童保育事業の質の高さを支えている制度の一つです。

・これが翌年学童に入れるかどうかわからない状況であれば、保育そのものも親の就労保障も不安定となり、練馬区が条例・要綱・指導方針で掲げるような「学童保育事業」本来の役割を果たせなくなる可能性もあります。

・従ってこの継続児優先規定は尊重しつつ、毎年増える需要に対応し希望する1年生から4年生の保育に欠ける子どもが学童クラブに入れるようにするための、増設・改築等を計画的におこなって下さい。

2.当面、可能な学童クラブから4年生を受け入れる方向で来年4月から実施をして下さい。

・子どもが4年生になって卒会した後、放課後や長い夏休みをどうやって過ごさせたらよいのかと不安を抱く父母は少なくありません。放課後や夏休みに「子ども一人で家にいるよりは」と、習い事や塾に子どもを通わせる状況に父母が追い込まれるなど、学童クラブは依然として必要とされています。

・児童館の少ない練馬区では、学童クラブでのせっかくの異年齢交流も卒会とともに途絶えてしまいがちであり、それまで学童クラブで培ってきた社会性が急速に萎んでしまうことも考えられます。

・4年生の学童クラブ受け入れは、4年生でも依然として「保育に欠ける」状態にある子どもが現に存在し、父母の要望も切実であることから、早急な対応が必要です。現在定員に達していない学童クラブではすでに来年度から実施が可能であり、しかもそうすることで定員数が充足されるという利点もあります。

・希望する1年生から4年生まで全員の受け入れをするため条件整備をすすめつつ、当面は受け入れ可能な学童クラブからの学年延長を、来年度から実施して下さい。

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