練馬区長 岩波三郎殿
1998年11月19日
練馬学童保育連絡協議会
会長 野口満之
日頃から児童福祉行政を通じて児童の健全育成へのご尽力、とくに学童保育事業の充実、発展にご努力いただいていることにつきまして、感謝いたします。
私たちは、すべての子どもたちが豊かで生き生きとした放課後を過ごし、すこやかに育ってほしいと願っています。
全国的な少子化の流れのもと、児童数の減少にも関わらず、父母がともに働く家庭などの増加により、学童保育の必要性はますます高まっています。練馬区においても、学童クラブに通う子どもの数は増加の一途であり、定員いっぱい、ないしは定員オーバーの状態で保育を行っている施設が半数を超えています。地域によっては、緊急に増設が行われなければ、学童クラブを利用したくても利用できない子どもが数多くでてしまいそうな状態です。
この状況に対して、区は施設定員の弾力的運用という方針を打ち出し、来年度から実施される運びとなっていますが、一時しのぎの効果しか期待できません。
その一方で、平成10年10月より、保育料の大幅引き上げが行われました。
平成10年度より実施された保育時間の延長、平成11年度より実施予定の障害児の受け入れ学年の拡大など、保育内容の拡充が行われているものの、需要増に対応した増設や、施設の改築・補修などは手がけられていないものが大半です。また、臨時指導員雇用のための費用など、保育水準に影響を与えかねない経費の削減も行われています。
私たちは、練馬区で、安心して子どもを生み、育てられる施策を願っています。そのために、子どもたちの放課後の生活を保障している学童保育の充実を図っていただきたく、平成11年度予算編成ならびに今後の学童保育事業に、よりいっそうの配慮をいただけるよう、下記のように要望いたします。
1.学童保育を必要としている子どもがすべて入れるように、増設を基本として定員の拡大を行ってください。
・現在行われている近隣学童クラブへの調整は、子どもへの精神的、肉体的負担を強いることになります。
また、施設定員を大幅に超えた受け入れは、子どもだけでなく、指導員にとっても負担となり、保育内容の低下につながります。必要なクラブの増設をすみやかに行ってください。
2.保育料値上げに見合った保育内容の充実を実現してください。
・保育料は平成10年10月より大幅に引き上げられました。これを、子どもたちの保育に関わる支出としてきちんと還元してください。具体的には、各クラブからの要望にあるとおり、施設の改築・改修、教材やおやつの充実、より保障の充実した学童保険への加盟費、保護者負担となっている遠足や合同観劇の費用などに充ててください。
3.障害児の保育に支障のないように、施設改修、職員配置、職員研修の充実を行ってください。
・障害児については、平成11年度より4年生までの受け入れが行われることになり、入会児童数の増加が予想され、入会施設数も増加することと思われます。入会児童の障害の内容に応じた施設・設備の改修や職員の配置を適切に行ってください。また、障害児保育のための保育研修を、学童クラブの全職員を対象とした独自の制度として行ってください。
4.入会を希望する4年生までの全児童の受け入れの実施のめどを示し、早期に実施してください。その際、継続児の優先を堅持してください。
・平成9年度に「条件が整備されしだい実施する」ことになっている4年生までの入会は、平成11年度も実施される見通しとなっていません。夏休み期間など、4年生になっても学童クラブを必要としている子どもはたくさんいます。受け入れを早期に実現してください。また、子どもたちの安定的な成長を保障するため、継続して入会を希望する児童を優先する制度を堅持してください。
5.臨時職員の適切な配置が行えるように予算を計上してください。
・現在の配置時間数では、1日保育が必要な三季休業日を勘案すると、絶対的に配置に不足が生じます。適切かつ十分な配置が可能となるような、臨時職員雇用の経費の予算計上をしてください。
★光が丘コスモス学童クラブ
・保険料を公費負担してください。
(杉並など他区では区から支払われている)スポーツ保険料が公費になると父母の負担が 少し軽くなります。
・障害児保育には継続して保育できる人手の確保をしてください。
・指導員、アルバイトさんに研修の充実をしてください。
障害児が2名いるがアルバイトの加配は1名しかついていない。1名は車椅子のためつきっきりにならざるをえない。時間も少ないため指導員とアルバイトさんの充分な引継もできず障害ゆえに配慮して欲しいことが伝わっていない。アルバイトさんもしょっちゅう人が変わっている。
★三原台児童館学童クラブ
・複数正規職員の他、日数制限なくアルバイトさんをつけてください。
児童館併設のため、単独施設に比べて職員の目はありますが、トラブルの対応は主にクラブ指導員にゆだねられます。まだ、自分の思いがきちんと伝えきれず一つのトラブルでも多くの時間を費やすこともあります。複数の正規職員はあたりまえで、一か月の日数制限なくアルバイトさんもつけてほしいです。(一斉休務日の責任の所在はどうなるのでしょうか)
・遠足代、観劇の保護者負担をなくしてください。
・値上げに見合った改善をしてください。
大幅な保育料値上げに見合った改善をしてもらいたいと思います。現状と変わらない場合は値下げを要求したいです。
★田柄小第一・第二学童クラブ
・建て替え予算をつけてください。
田柄小第一学童の建物がかなり老朽化がすすみ危険だと思う。
建て替えの予算をつけてほしい。
・合同観劇の保護者負担分を公費から出して下さい。
・アルバイト制度の見直しと人件費の確保をしてください。
アルバイト職員に関して、なるべく長期にわたり同じ方に勤務していただけると安心してお任せできると思います。そのための人件費を確保し、またアルバイト制度の見直しをお願いします。
★光が丘たんぽぽ学童クラブ
・学童クラブでの事故に備え、区の責任で(予算)「学童保険」(学校健康センターのようなもの)に加入してください。
これからの社会では、区としては必要になってきているのではないか。他区では区の予算で加入しているところもあるときいているが……。
現在は父母会で加入している保険との二本立て。父母の会に入会しない家庭もある。区で加入することにより加入もれがなくなるなどメリットは大きいのではないか。
・クラブに印刷機をおいてください。
・おやつを充実させてください。(予算の増額)
現在は指導員が安売りの店を回ったりして苦労していると聞いている。できればなるべく安全なものを手に入れたいと願っているが予算が少なくて実現できないようです。
良質なものをとはいいませんが、せめて値段を気にせず、近くの店で買えるくらいは予算を増額させてほしい。
・6時までになった人的保障を。パートの方の勤務時間を増やしてください。
午前中からの話し合いが必要なときがあるので午前中からといいたいが、せめて4時間の20日勤務ではなく、6時まで勤務していただきたい。
・シャワー室の設備をつけてください。
障害児受け入れについても必要だが、現在でも低学年の子ども達は身体を洗ってあげた いときがあるができない状況。アトピーの子どももいるのでシャワー室があればスキンケアができる。カーテンで仕切って中が見えないようになるシャワー室をつくってほしい。
★北大泉地区区民館学童クラブ
・アルバイトさんの増員をしてください。
指導員がいつも忙しそうです。(連絡ノートなどが充分に活用されていない点など辛そうに思います。)私たちの学童クラブは地区区民館の中にあるということで物質(設備、教材など)については比較的恵まれているようですが、人手はとても十分とは思えません。
・おやつが足りないので、もう少し一日の金額をふやしてください。
特に6時帰りになったことにより空腹感をおぼえている子どもがいます。
・合同観劇の費用の保護者負担部分をなくして欲しい。(交通費はやむを得ないと思う)
・保育料の充実に見合う程度の充実を望みます。
今、こどもはとても個性的で少ない数の指導員ではとても対応しきれないようです。特に三つの小学校が集まっているクラブですし……。学童クラブのおかげで安心して仕事ができているという面も多々ありますので何とか学童クラブをより一層豊かな場所にして欲しいと思います。
★大泉西小学童クラブ
・安全面での人員と施設の配慮をお願いします。
県境にあり治安が悪い地域です。父母会側から指導員の先生方に、一番遅い子どもが6時に着くようにお願いを出して実施してもらってスタートしましたが各家の都合で対応していただき、先生方にはかなりの負担になっています。
また、障害児が1名(1年生)が在籍しています。過日けがをして(5針位縫う)しま いました。
・障害児問題だけ先に検討しているようだが他の問題を並行して検討を進めてください。
★泉新小学童クラブ
・賄費(おやつ代)は出席率相当分とせず、全額執行してください。
毎月のおやつ購入では、やりくりに苦労していると聞きます。2500円×人数分×0.78とせず、ぜひ、全額使えるようにしてください。
・FAXを設置してください。
緊急の連絡、指導員が業者へ注文するときなど、電話でやりとりしなくてはならなく、手間がかかったり伝達ミスなどがおこりやすい。緊急書類も郵送になってしまう。児童館だけでなく単独施設にもFAXを設置してください。
★東大泉地区区民館学童クラブ
・非常口の設置をしてください。
当クラブには出入り口が一つしかなく、指導員からは非常口の設置を以前からお願いしているが、階上に住宅もありむずかしいとの返答ばかりとのこと。しかし、ほかに逃げ場のない場合、22名もの児童がいては即座の対応もできないと思うので、安全面の整備にも、十分予算をかけてほしいと思う。
・教材費に余裕ある予算をつけてください。
教材費は一人あたり月に560円ほどしか使えない。子供たちの創意工夫、情緒面の発達なども考えて、もっと余裕ある取り組みをしてほしい。
保育料の値上げそのものも今の経済環境からいっても厳しいものである上、しかもその値上げ分が少なくとも子どもたちの保育そのものに反映されるものでなければ、意味はないと思う。
★大泉第三小学童クラブ
・クラブ室の拡張を
35名定員に対して28名なのに、とても窮屈。夏休みの昼寝のスペースをとるのが 大変と聞く。クラブ室の拡張をお願いしたい。
・保育学年の延長をお願いしたい。
・調理台の高さを子どもでも利用できる高さにしてほしい。
★富士見台小学童クラブ
・定員オーバーの状態が毎年続いているので増設してください。
・臨時指導員に来てもらう日数を増やしてください。
(保育時間延長や定員オーバーに対応していない)
・壊れた施設に対してとりあえずの修理でなく、改修してください。
★開進第一小学童クラブ
・老朽したクラブ室を改築してください。
・定員をオーバーしているので、もっとクラブ室を広くしてください。
来年は3年生が8名卒会するだけなので、定員オーバーは目に見えている。とても4年生まで在籍するなんてこと考えていられない、といった現状です。
★北原小学童クラブ
・施設の古さ、狭さを改善してください。
夏休み等普段より保育時間が長いときなど30名以上の子供たちが施設の中にいるのが可哀想。延年になったとしても、あの施設の狭さでは対応しきれないのではないかと思う。
・一日保育の場合、8時30分開所にしてください。
AM9:00からではなくAM8:30からにしてもらいたい。親と一緒にでられるので何かと安心。アルバイトさんの対応でもいいので、実現したらうれしい。
・夏休みだけでもいいので、延年をしてください。
夏やほかの休みの時だけ延年してもらえたら、安心して働きにいけます。
・保育料が倍近く上がってしまって、とても不満。保育料値上げは反対です。
★北町児童館学童クラブ
・観劇の費用などの保護者負担分をなくしてください。
保育料が23区中最高額になったという話をきくと、せめて合同観劇の費用の保護者負担分をなくすなど、親の負担を軽減していただけるものがあってもよいのではないでしょうか。
・本、おもちゃを増やしてください。
・建物がかなり老朽化しているので建て直してください。
とくに、2階の児童館では子どもたちが思いっきり身体を使って遊んでいるので、床のきしみなどが気になります。
★大泉学園地区区民館学童クラブ
・クラブ室を広くしてほしい
晴れた日はいいが、雨が降ると大変。おやつの時など、ふつうの会話が怒鳴りあうような感じだ。夏休みの昼寝の際も、畳の間ではおさまらず、板の間も利用しないと寝 られない。来年はさらに人数が増えるというのに……。
・外出の際の付添人の予算拡大を
当クラブでは、お出かけとなるとどうしてもバスを使わなくてはならない。二人の先生では引率が大変である。付添人が必要だが、回数が少ないようだ。
★光が丘つくし学童クラブ
・障害児の延年実施に際し、引き続き同じ施設での保育を保障してください。
定員の問題で、今まで通っていた学童クラブから、他のクラブに移らなくてはならな いというのでは、子どもにとっても指導員さんにとっても負担が大きい。慣れている クラブ、慣れている指導員さんのもとで保育が受けられるようにするべきだ。
★大泉小学童クラブ父母会
・電子オルガンを新しくしてしていただき、子どもたちは大喜びしていました。ただ部屋が狭くなるのでもう少し広い部屋がほしい。
・予算内容を見るといろいろな所にお金がかかっているのはわかりますが、生活を考えると学童クラブ費の値上げは痛い。
・FAXをつけてほしい。
★光が丘どんぐり学童クラブ
・職員削減の代わりといってはいけないかもしれないが、子どもたちが安全に、また快適に過ごせるのであれば、値上げについてもやむをえないと思う。ただしこのところ光が丘地区でも変質者等怖い話も聞いているので、より安全な体制がとられるよう希望する。
★早宮小学童クラブ
・来年度以降定員オーバーが予想されます。早宮地区では、回りの学童クラブは定員オーバーと言う現状なので、学童クラブに入れない子どもが出てくると思われます。働く親も増えているのですから希望者は皆入れるよう、地区区民館等、すでにある施設を見直し、改修して、増設してほしい。
・アルバイト職員を常に1名入れられるよう人件費の予算をとってほしい。時間にして1か月48時間という事ですが、1日4時間と考えても12日分しかありません。40人前後の子どもたちに正規常勤職員2名だけでは、室内、屋上、野外と活発に遊ぶ子どもたちへの対応は、かなり大変だと思います。常にアルバイトの職員が入ることで子どもたちにも目がとどき、危険時の対応もすばやく、子どもたちの精神的な部分での対応にも心配りをしていただけると思います。
・10月からの保育料値上げが『事業充実のため』となっていますが、本当に学童クラブのために当てられてるのか、疑問の声が出ています。値上げ分は、しっかり学童の予算として使ってほしい。
・学年延長を条件の整ったものから実施したいとなっていますが、今現在、障害児のみ4年生受け入れが決まっただけなので、早急に検討してほしい。
★練馬第二小学童クラブ
〔10月からの保育料値上げについて〕
・3,000円から5,500円という大幅な値上げであり長引く不況の折から家計への負担は大きい。
・二倍近い値上げでありながら、値上げの内容について具体的な説明が不十分である。
・親としては目に見える保育の充実を期待しがちである。
・保育料は上がっても保育内容等が実感できないと納得できない。
〔その他具体的要望〕
・夏休み、冬休み、春休みは9時以前でも受け入れてほしい。(ふだんは午後からしか子どもは学童へ行きません。5時間授業の日は1年生でも3時近くになると思います。とすると実質2時間ぐらいです)
・午前中に連絡をとりたくても、必ず指導員さんがいるともかぎらない。出勤してしまうと急用で子どもを休ませたいときなど、連絡は入れられない。職場からそう何度も仕事中に電話はかけられない。したがって、ぜひとも留守番電話を設置してほしい。
・育休をとっている人の中で確実にもどる予定の人は学童内に枠の確保をしてもらえないだろうか。
・同じく3月末から4月の急な異動で入会を希望する人があるが、「4月転勤枠」として1名でも確保できないだろうか。
★光が丘しいのき学童クラブ
・臨時職員の勤務を月56時間確保してほしい。
保育時間の延長にともなって、時短対応の臨時職員の勤務時間が月48時間では、実質減になってしまったという。56時間の確保を。
・障害児加配の臨時職員を正規職員対応にしてほしい。
・館外行事集団指導員の予算を増額してほしい。
・旧あじさい学童クラブを開室してほしい。
あさがお学童クラブ、すみれ学童クラブでは、毎年入会希望者が定員を超えており、どんぐり学童クラブでオーバー分を受け入れているが、来年度はしいのきでの受け入れも検討されているという。定員超過状態の解消のため、旧あじさい学童クラブを開室するべきであると思う。
・合同観劇の保護者負担をなくしてほしい。
★下石神井地区区民館学童クラブ
・全児童の6年生までの受け入れ延年を。
・指導員の増員を。
・合同観劇の交通費、お楽しみ会などの行事の費用をもっと出してほしい。
・条件を整備して、三季休業や第二、第四土曜は朝8:30から保育してほしい。
・電子レンジを設置してほしい。(冷蔵庫に入れたお弁当をあたためるため。肉まんやあんまんなどをおやつとして出してほしいから。)
・希望者が全員入所できるようにしてほしい。3年生までの現状ですでに待機者がいる状態と聞くが、4年生までの延年をどう実現するつもりか?
・値上げ分の内訳はどうなっているのか? 内容によっては、納得できるように予算の立てなおしをお願いしたい。
・保育料は一律ではなく、段階別でもよいのでは。
・今回の値上げに見合った一時金を各クラブに補助してほしい。(文具、遊具などの購入代金として)
・遊具や本をもっとふやして。
・パンやケーキ作りのできるオーブン、収穫を楽しむように果実のなる木、トランポリンなど、こどもたちが楽しめるようなものをもっと導入してほしい。