FGMとは?
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FGMとはFemale Genital Mutilation(女性性器切除)の頭文字を取った略語で、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。アフリカを中心に様々な民族の伝統的な通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われている。
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FGMのタイプ
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内容は地域や民族によって異なるが、主として次のようなもの。
1)タイプ1:クリトリスの一部もしくは全部分の切除を伴う場合もあるクリトリス包皮の切り込み (クリトリデクトミーあるいはスンナ式とも呼ばれる)。
2)タイプ2:小陰唇の一部あるいは全部の切除。縫い合わせや、閉じる場合もある。
3)タイプ3:外性器の一部あるいは大部分を切除した後、大陰唇を縫い合わせたり、狭めたり、閉じたりする(外性器縫合)。
4)タイプ4:上記3タイプに分類できないもの。クリトリスあるいは小陰唇を引き伸ばす、クリトリスとその周辺を焼く、処女膜の環を切り取る(アンギュリャ切除)、膣の切除(ギシリ切除)、膣から血を出すあるいは膣を狭める目的で膣に薬草などを入れる、など。
国連機関の報告によれば、タイプ1が行なわれることは少なく(全体の5%)、タイプ2が最も多く行なわれている(80%)。一番深刻なタイプ3はFGM全体の15%で、ジブチ、ソマリア、スーダン北部などに多い。
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行なわれている地域
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1 |
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モーリタニア |
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2 |
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セネガル |
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3 |
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ギニアビサウ |
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4 |
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マリ |
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5 |
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ギニア |
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6 |
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シエラレオネ |
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7 |
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リベリア |
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8 |
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ブルキナファソ |
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9 |
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コートジボワール |
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10 |
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ガーナ |
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11 |
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トーゴ |
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12 |
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ベナン |
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13 |
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ニジェール |
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14 |
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ナイジェリア |
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15 |
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チャド |
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16 |
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カメルーン |
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17 |
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中央アフリカ |
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18 |
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コンゴ |
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19 |
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エジプト |
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20 |
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スーダン |
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21 |
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ウガンダ |
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22 |
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タンザニア |
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23 |
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エリトリア |
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24 |
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エチオピア |
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25 |
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ケニア |
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26 |
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ソマリア |
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80%以上 |
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25−79% |
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1−24% |
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実施されていない |
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データ不詳 |
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上記の地図は、UNFPAとユニセフ・イノチェンティレポートの資料に基づいて作成しました。
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受けている女性の数と年齢
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現在、アフリカだけでも、1億3千万人以上の女性たちがFGMを受けており、毎年約300万人、毎日約8000人の少女たちが受けていると推測される。(ユニセフ・イノチェンティレポートより)
FGMの対象になるのは、主に生後1週間の赤ん坊から初潮前の少女だが、時には結婚直前や分娩直後の女性も含まれる。
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FGMと「女子割礼」
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以前は「女子割礼」と呼ばれていたが、NGO『インター・アフリカン・コミッティ(IAC)』が1990年に開いた総会において、アフリカの女性たちが「女子割礼ではなく女性性器切除(FGM)という言葉を使う」ことを決めた。「女子割礼」では男子割礼と同一視され、FGMの実態や女性の心身に与える被害を見え難くするからである。
参照*用語について
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切除者(施す人)
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切除者の多くは、伝統的助産婦といわれる女性。大抵の場合、麻酔なしで、ガラスの破片、かみそりの刃、ナイフ、缶詰の蓋、鋭利な石、アカシアのトゲなどを使って少女の性器を切り取り、時にはカラタチのトゲなどで大陰唇を縫い合わせる。止血や傷を癒すために、植物樹脂、灰、植物の溶液、ハーブなどを混ぜ合わせたものが使われることもある。
なお、切除者は地域によっては、床屋の男性、医師や看護師という場合もある。FGMを施すことによって、こうした切除者は報酬を得ることが出来る。
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行なわれる理由
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地域によって異なるが主な理由としては、「伝統的慣習だから」「宗教的な儀式だから」「女性の処女性と貞節を守るため(FGMを受けていないと結婚できない)」「クリトリスは男性的特徴(ペニス)だから女性には適切でない」「女性の外性器は不潔で見苦しいから」「多産と安全な出産のため」といったことが挙げられる。
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FGMの影響・後遺症
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FGMの施術は、一般的に「割礼師」と呼ばれる人々や土地の伝統的助産婦によって、剃刀や鋭い石などを使い、麻酔も薬も用いず行なわれる。そのため、激しい痛みや出血によるショック、感染症で死に至ることもある。また、HIV/エイズ感染の危険もある。後遺症も深刻であり、尿道の閉鎖、慢性の感染症、貧血、腎障害、月経困難症、失禁、傷跡(ケロイド)による難産、膣狭さく及び陰唇裂傷、ろう孔(膣と膀胱、膣と直腸の間に穴が開いてつながってしまう疾病)、性交時の激痛、性行為への恐怖、欝症状など女性の身体と人生に大きな影響を与える。
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