日出生台では10回目となる

米軍実弾演習と、

これに対する

私たち住民運動の報告

Facebookページ「日出生台から平和な暮らしを考える」に
掲載したものを編集してまとめたものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、米軍演習が行われる前年の12月上旬に、

米軍の調査隊による日出生台演習場と関連諸施設への調査が実施されてきた。

しかし、今回、初めて、

米軍による調査委隊の日程は事前に明らかにされない事態となった。

2014年12月9日

「近々、米軍の事前調査隊がくるみたいなんだけど…」

来年1月の日出生台(大分県)での米軍演習のための事前調査が近々行われるかもしれない
との未確認情報が入ったのは、ほんの数日前のこと。 これまで過去9回の日出生台での米軍
演習において、事前調査が行われる前には必ず発表が行われ、テレビや新聞でも報道されて
きた。近々行われるなら、もう九州防衛局(以下、「九防」)や大分県からの発表があるは
ず。しかし、今回は、報道を見ても、いまだ発表はなされていない様子。

そこで、大分県の防災危機管理課に直接電話して、たずねてみた。

大分県の防災危機管理課の担当者の回答は、

・米軍の事前調査についての情報自体は、九防よりきてはいる。

・しかし、その内容の公開については、「九防も行わないが、大分県も差し控えてほしい」
 と言われているので、この情報は大分県として公表しない。

・今回、米軍の事前調査についての情報は、その日程だけではなく、
 そういったものが行われるかどうかも含めて、公表する予定はない。

というものだった。

驚き。

明日からの秘密保護法施行を前にして、情報公開が後退し、発表がギリギリになるんじゃないか
ぐらいは想定していたが、まさか、まったく公表しないでやってしまうつもりとは…。

今まで過去9回、普通に公表されてきた米軍事前調査の情報が、
いったいなぜ、今回から突然出なくなったのか?

その質問への大分県担当者の回答は

「九防の説明では、米軍のセキュリティ上の理由と、あくまでこれは調査に過ぎないから…」だという。

「大分県は情報公開の徹底を求めてきたのに、これはそれに逆行するものではないですか?」

との質問には

「九防は、来年の米軍演習についての情報はこれまで通り、しっかりと行う、と言っている」

同様の通知は、大分県だけでなく、地元1市2町にも行われているということだったので、
由布市の状況も確認してみた。すると、行政の担当職員らもこの対応に苦慮しているらしい。

秘密保護法による「秘密指定」が米軍演習において、いったいどこまで指定されているのか。

それ自体が明らかにされない以上、職員らが、あやまって「秘密保護法」に触れたりすることが
ないようにするには、可能性のある情報は、とりあえず、すべて抑えてしまうというような
ことになりかねない。 しかし、住民が不安に感じているこの問題について、まったく情報を
出さなければ、かえって住民の疑心暗鬼や不安を招きかねない。住民を安心させるためにも、
公開可能な情報は公表したいと考える自治体の職員もいるが、いったいどう対応したらいいのか、
苦慮しているらしい。

なんだか、これから秘密保護法が招くかもしれない、息苦しいヒミツ主義社会の一端をかいまみたような気がする。

 

上は12月10日の朝日新聞大分版の記事。

この記事では、防衛省は、朝日の問い合わせに、すでに9日から調査は始まっていると答えている。
大分県は朝日の取材に対して、九州防衛局より伝えられた情報について、公表を控えるように求め
られたと答えているが、九州防衛局は、公表しないよう県に求めたかについて「わからない」と回答。
防衛省は「調べないとわからない部分もあるが問題がある」と回答したことを記事は伝えている。
この最後の部分のあいまいさは、推測するに、防衛省、あるいは九州防衛局側は、直接的な表現での
「口止め」はしなかったものの、暗にそれをほのめかし、それに対して、大分県側が秘密保護法施行
の時期でもあり、勝手に解釈して、情報の公開を自粛してしまったのではないかとボクは思う。

懸念されるのは、こんな風に、情報公開が秘密保護法に触れるのではないかとの懸念から、
自主規制、自粛されていき、「秘密」の内容が特定されない中で、すべての関連情報が出なく
なってしまうこと。 危険な軍事演習や弾薬などが、住民の知らないうちに暮らしの周辺に
日常化するというような状況になってしまわないか、心配だ。

 

 


 

 

 

 


 

 

下の2014年12月16日の大分合同新聞、朝刊の記事。

大分県知事の定例会見。 米軍の事前調査でこれまでは出していた情報を 今回は非公開とした件について答えています。

 

 


2014年12月16日 、大分県に

米軍訓練の中止と、情報公開の徹底を求める要請を行いました。

 


(12月17日の大分合同新聞 朝刊記事)

 

以下、大分県に提出した要請書と添付した質問事項。

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大分県知事 広瀬勝貞 様

日出生台での米軍訓練の中止と、 米軍訓練に関するすべての情報の徹底公開を国に求めてください。
また、国が県や地元自治体に情報の秘匿を求めるようなことのないよう国に求めるとともに、
このような情報公開に逆行する要請を国より受けた場合には 毅然とした姿勢でこれを拒否するよう
大分県に求めます。

 

 日出生台演習場では、来年2月から、通算10回目となる米軍による実弾射撃訓練が、中止を求め続けて来た
私たち住民の願いを踏みにじって、またもや強行されようとしています。

 この米軍演習は、演習が開始される前に説明されていた「沖縄の県道104号線を越えて実施されていた155
ミリりゅう弾砲の実弾砲撃演習」という名目を、今や大きく逸脱し、155ミリりゅう弾砲だけでなく、小銃、
機関銃、重機関銃なども含めた、ありとあらゆる米軍の武器、兵器が使用される場とされています。砲弾につ
いても、7回目となる2010年の米軍演習では、それまで日出生台では一度も使われなかった白りん弾、照明弾
が使用され、以前の演習とはまったく様相が異なるものになりました。総砲撃数も年々増加、連射の激しさも
激化の一途をたどってきています。

 このような演習の拡大強化とともに起きてきたのが、米軍演習に関する情報公開の後退です。演習開始当初
は非公開ではなかった米軍部隊の移動情報が6回目となる2006年より非公開扱いとなり、米軍先発隊、本隊、
後発隊の日出生台演習場への入りと出に関する情報、米軍車両の大在埠頭からの陸揚げ、搬送、演習後の集団
外出の日程情報などが「テロの危険性がある」との名目の下、非公開となりました。

 さらに、つい先日12月10日、日出生台において実施されたと推測される米軍による事前調査において、過去
9回の事前調査では必ず公開されていたのに、今回は、米軍調査実施の有無も含めてすべての情報が非公開と
される事態となりました。  このような情報公開の問題は、一見、小さなことに過ぎないように見えますが、
こうして少しずつ演習の実態は見えなくなり、住民に危険が及んでいないかどうかといったことが確認のしよ
うがなくなっていきます。米軍の訓練を規定したはずの「米軍使用協定」の意味も根底から失われてしまいか
ねません。

 今回のような国からの情報秘匿要請に対して、毅然とした態度を取ることは、大分県や地元自治体が、これ
まで続いてきた米軍訓練の拡大と情報公開の縮小後退をくい止めるための数少ない抵抗手段であり、これを許
していて、「将来的な米軍訓練の縮小廃止」などありえないと私たちは考えます。よって、私たちは、標記に
掲げた内容について、強く大分県に要請します。 また、今回の米軍の事前調査隊の情報が非公開とされたこと
については別紙にて、質問事項を記載しました。ご回答頂けますようお願い申し上げます。

2014年12月16日 ローカルネット大分・日出生台

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添付した質問事項 12月16日  

 <大分県への質問事項> 12月10日に行われたと報道されている 米軍による日出生台の事前調査について、
九州防衛局(以下、九防)より受けた通知に関する質問です。

質問1)【九防より受けた内容について】
九防より、公表しないように指示されたというのは具体的にはどういう表現で指示があったのですか?

<大分県回答>
事前調査について「情報は非公開にしてください」という九防からの要請があった。
12月5日金に九防の局部長が県庁にきて、現地調査の日程、目的を伝えられた。
「取扱は米軍のセキュリティの関係があるので非公開とする。 県にも公表を控えてもらいたい」
と言われた。

非公開の理由: 事前調査の情報は、演習そのものの情報ではないから。
米軍が事前調査を円滑に行うため。


質問2)【九防より指示された公表、非公表の範囲について】
九防から伝えられた指示では、今回の米軍事前調査に関する情報は、事後なら公表していいのですか。
それとも事後もダメと指示されたましたか。(公表してかまわない部分といけない部分の指示があったのですか?)

<大分県回答>
九防から非公開の範囲など細かな指定はされていない。「米軍のセキュリティ」ということだったので、
事後に通知内容を明かすことについては問題ないのではないかと考えている。
前日(12月9日)に大分に入って、12月10日一日だけの調査。 演習場内の射撃場、輸送、
病院等の確認を行う、という通知を受けた。

 

質問3)【県の受け止め方について】 これまで過去9回行われていた米軍の事前調査の情報が、今回、九防より出さ
れなくなったことは、情報公開の後退と受け止めていませんか?

県としては、訓練情報の開示は重要なことと思っている。 協定更新の際にはあらたに覚え書きを作り、
情報公開についても盛り込んだ。 事前調査については、これは、あくまで事前の調査なので、今回の
ことが、ただちに情報公開の後退とは考えていない。 12月5日に防衛局が来た際にも、訓練情報の
公開について、九防に生活環境部長からきっちりとお願いしている。 昨日も、九防を訪ね、大分県の
状況も説明した。今後の訓練情報の開示をしっかりとおこなってほしいと要請したところ。

質問4)同様に、米軍演習そのものに関する情報が、
これまでよりも出なくなるといった事態への懸念はありませんか? そのような事態になったらどう対応しますか?

今後の訓練情報についても、これまで通りしっかりとおこなっていく。 県としては、情報公開の後退が
あるようなことがあってはならないと考えている。
秘密保護法とは関係なく、これまで通り情報公開を行うと九防は言っている。

対応は、大分県生活環境部 参事監兼防災危機管理課長 池永さん。

 

<個別の質疑>---------------------

【ローカルネット】4者協(大分県と日出生台演習場がある、由布市、玖珠町、九重町で構成)間で、
九防からの情報の扱いについて、公開、非公開の具体的な範囲などについて、確認しあったりしたのか?

【防災危機管理課長】お互いに具体的な確認、申し合わせはしていない。

【ローカルネット】一部、県議からの問い合わせなどに対して、県は今回の事前調査の情報を答えているようだが…?

【防災危機管理課長】非公開というのは、あくまで、公式発表はしないという意味。
(委員会の場ではなく)委員会所属の県議らに対しては個別に伝えてあった。
委員会に所属してなくても、県議からの問い合わせには答えた。

【ローカルネット】県民からの問い合わせには?

【防災危機管理課長】県民からの問い合わせはなかったので、わからない。

【ローカルネット】伝えた県議らに、非公開にするように指示したのか。伝えられた県議らに守秘義務があるのか?

【防災危機管理課長】それはない。

【ローカルネット】今回のような米軍情報が秘密保護法でいうところの特定秘密にあたることはないのか?

【防災危機管理課長】このような情報が秘密保護法の秘密にあたることはないと九防からも言われているし、
県もそう考えていない。今後も日出生台での米軍演習情報について、特定秘密に該当するようなことはないと考えている。

【ローカルネット】県自身も監視活動をやったらどうか?

【防災危機管理課長】訓練そのものの監視は、現地事務所に職員を貼り付ける形で取ってきた。
国がきっちりと責任を持ってやってもらうというのが基本。 平成25年協定が更新された。
協定をきっちりと守ってもらう。 情報公開。安全対策。覚え書きも策定しいる。
射撃時間については使用協定の覚書で、冬期は20時までと盛り込んだ。
米軍の演習も20時までしか行われない。 (過去9回の米軍演習は、21時まで実施された)

【ローカルネット】私たちは、米軍の演習や訓練、移動などが、大分県民の暮らしに被害や影響を与えることが
あったりすることがないようにチェックし、その内容を公表するという活動に取り組んできた。
こういった、今までずっとやってきたことが、これから先、秘密保護法に触れるようなことがあるのではないかと心配している。

【防災危機管理課長】 皆さんの監視活動や、その結果得られた情報を公表することが特定秘密保護法に
該当することはないと考えている。秘密保護法が該当するのは、地位や職業上、この秘密に触れる立場に
あるものが漏らしたときだけ。

 

ここで、時間切れとなり、終了。

最後に、「演習そのものの情報ではないから」という理由で、演習時以外の米軍関連情報が出なくなることは、
今後、同様の名目で米軍情報が非公開とされていく口実とされてしまうことを懸念していること。
今回のような情報公開の後退に対しては国に毅然と向き合っていってほしいことを伝えて、申し入れを終了した。

 

 


1月17日、
由布市議会、日出生台の米軍訓練に関する情報の
速やかな開示を求める意見書提出を全会一致で可決!


(2014年12月18日 大分合同新聞 朝刊)

日出生台演習場における在沖縄米軍による実弾射撃訓練の実施に伴う 速やかな情報の公表開示を求める意見書

 国および防衛省におかれましては、我が国の平和と安寧秩序のために平素よりご尽力を賜り、感謝申し上げます。

 さて、在沖縄米軍による日出生台演習場での実弾射撃訓練は、国の専管事項として平成9年に決定され、
関係する旧湯布院町、九重町、玖珠町及び大分県は「いかんともしがたい」と苦渋の決断をし訓練協定が
締結されました。その後、平成11年からこれまで在沖縄米軍による日出生台演習場での訓練は過去9回
実施されてきており、来年2月には10回目となる訓練が実施予定されていると聞いております。

 これまで、毎回の訓練実施にあたっては由布市および由布市議会はもとより、九重町、玖珠町および大
分県とも一様に、協定の遵守、市民の安全・安心対策についての万全の措置、訓練日程の縮小、市民の不
安解消のための情報の早期開示と正確な伝達、SACO特別交付分についての特段の配慮等について、再三
再四にわたり要請をして参りました。

 特に、市民の不安解消のための情報の早期開示につきましては、過去9回の訓練実施の度に情報公開が
後退してきているように思われます。今回、10回目の訓練実施のための事前調査の日程等について九州
防衛施設局より非公開の方針が出され、地元自治体として市民の安全安心を確保する上でも支障をきたし
ております。

 もとより在沖縄米軍による日出生台演習場での実弾射撃訓練は国の専管事項として実施されるものであ
りますが、その実施に際し由布市としましては、地元住民および市民の安全安心の確保のため、訓練期間
中の対策本部の設置、市民への訓練情報の周知、地元消防団および連絡所員による地域一帯の巡回パトロ
ール、地元小中学生の通学送迎補助といった措置を講じてきています。また由布市議会としましても「日
出生台演習場対策特別委員会」を設置し、市民の安全安心の確保に努めて来ているところであります。

 これらの市民の安全安心対策を講じるにあたりましては、何よりも防衛省及び九州防衛局を通じての訓
練に関する情報の速やかな公表と開示が不可欠であります。

 つきましては、来る10回目の訓練の実施にあたりましては、防衛省および九州防衛局には、これまで
以上に訓練に関する情報の積極的かつ速やかな開示公表をしていただけますよう、強く申し入れ致します。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 平成26年 月 日

大分県由布市議会議長 工 藤 安 雄

内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
防衛大臣   江 渡 聡 徳 殿
九州防衛局長 槌 道 明 宏 殿

 


 

1月16日、演習日程ようやく公表

 

平成27年1月16日 防衛省 沖縄県道104号線越え実案射撃訓練の分散・実施について (日出生台演習場関連)

1 日出生台演習場における射撃訓練は、平成27年3月2日から13日までの日程で実施する予定です。

2 訓練部隊の展開・撤収等の日程については、次のとおり予定しています。

 2月下旬 訓練部隊 日出生台演習場 到着

 3月2日〜13日 射撃訓練期間12日間(このうち、射撃日数は10日間)

 3月中旬 訓練部隊 日出生台演習場 出発

3 訓練規模、人員及び砲数等(支援部隊を含む)については、次のとおり予定しています。

 (1) 規模:中隊レベル

 (2) 人員:約200名

 (3) 車両:約60両

 (4) 砲数: 6門

 


(2015年1月17日の大分合同新聞記事)


<2月10日大分合同新聞夕刊>http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/02/10/131317280

日出生台、米軍訓練前に 3地区で説明会

日出生台演習場で3月に予定されている在沖縄米軍の実弾砲撃訓練を前に、由布市と玖珠町は9日夜、
演習場に近い由布市湯布院町若杉と玖珠町の日出生、岩室の計3地区でそれぞれ住民説明会を実施した。

 若杉地区集会所の説明会には住民23人が出席。九州防衛局と市、大分南署、県の職員が訓練の概要や
安全対策について説明した。

 住民からは「部隊の到着や演習場出発期日をはっきりしてほしい。野焼きの予定が立たない」などの
意見が上がった。防衛局は「米軍の移動についてはセキュリティー上の問題がある」と答えた。

 日出生地区の説明会では、前回訓練(2012年)で米軍車両が演習期間中に県道を走行した問題を受け、
九州防衛局は「演習場内に看板を設置するなど対策を取る」と説明した。

(攻略)

 


2月13日、

大分県防災危機管理課より米軍の展開撤収日程について

通知をいただきました

 

九州防衛局より米軍部隊の日出生台への入出の情報が 入りましたのでお知らせしますとのことで、
伝えられた内容は以下の通り。

・2/23(月)先発隊 到着

・2/24(火)本隊  到着

・2/25(水)本隊  到着

・3/18(水)本隊  出発

・3/19(木)本隊  出発

・3/20(金)後発隊 出発

 

「米軍のセキュリティ上の都合」、 「テロの危険性がある」との理由で、 この数年、出にくくなっていた情報だ。

「今回は、公開するな、って九防から指示はなかったんですか?」 と聞くと、「なかった」とのこと。

この数年の情報が出なくなってきた状況と、 昨年末の米軍調査隊の入る情報さえも出なくなってしまっていた
「後退」状況からすると、 にわかに信じられないような話。

もちろん、大分県防災危機管理課が こうしてわざわざ電話連絡してくれるのも 米軍演習始まって以来、初めてのこと。

理由を尋ねると、

「県としてはこういった情報をしっかりと出していくことが 県民の安心、安全に役立つと考えている」

との説明。

確認したら、他の平和団体などにも同様に連絡が行われたらしく、今回は、防災危機管理課は積極的に情報を出す
方針で動いているらしい。

情報公開って、それさえすれば、 「米軍演習、どうぞやっていいよ」なんて話じゃもちろんないけれど、
情報公開の後退はいつも訓練拡大と平行して起きているので、 これをくい止めて、情報をしっかりと出させること。
秘密を当たり前にさせないようにしていくことは、 とても重要なことだと思う。


大分県防災危機管理課さん、 ご連絡、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。 米軍演習の将来的な縮小廃止に向けて ともに頑張りましょう。

 

<大分合同新聞>https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/02/14/002407860

23日に先発隊到着 日出生台米軍訓練  

在沖縄米軍が3月2日から日出生台演習場で10回目となる実弾砲撃訓練を始めるのに伴い、九州防衛局は
13日、部隊の到着日程などを県と由布、九重、玖珠の地元3市町に伝えた。過去には伝えていた米海兵隊
の到着時間や155ミリりゅう弾砲の搬入・撤収日程は前回(2012年2月)と同様、「米軍のセキュリ
ティー上の問題」を理由に非開示とした。
 県によると、先発隊は今月23日、本隊は24、25の両日に
演習場入りする。訓練終了後は本隊が3月18、19の両日、後発隊は20日に演習場を離れる予定。

 県内関係者の話では、過去の例から先発隊は福岡空港(定期便)から県入りし、本隊の大半はチャーター
便で大分空港に到着するとみられる。りゅう弾砲などは26日に大分市の大在公共埠頭(ふとう)から陸揚
げされる見込み。  訓練に伴う米軍情報に関して、防衛局は開示内容を狭めており、8回目からは部隊の到
着時間や装備品の搬入日程、9回目は海兵隊員が県入りする経路を開示していない。
県防災危機管理課は
「可能な限り詳細な情報の開示、早期伝達を求めている」と話した。

 


 

2月17日、玖珠町に、18日由布市、九重町に申し入れをしました。

-----------------------------------------------(以下、由布市への申し入れ文書。玖珠、九重町へも同趣旨)

由布市長 首藤奉文 様

日出生台での米軍訓練を一刻も早く廃止すること 訓練の情報公開の徹底を 国に強く求めてくださるよう、
あらためて求めます

 私たちは、日出生台演習場での米軍訓練の縮小廃止を求めて、日出生台の周辺住民を中心に、県内の
様々な人たちで構成する市民グループです。私たちは、99年の日出生台での1回目の米軍訓練の時から、
日出生台を見下ろす高台に監視小屋を設置、米軍演習が、国の事前説明や「米軍使用協定」に定められ
た通りに行われているかどうか、周辺住民の暮らしを脅かすような危険なこと、あるいはそれにつなが
る事態が見られないかどうかをチェックする活動に、住民どうしの協力で取り組んできました。

 しかしながら、これまで過去9回行われてきた米軍演習を振り返ると、事実は、私たちが求めてきた
米軍演習の「縮小廃止」どころか、むしろその逆で、米軍演習の「拡大、恒常化」の方向にあると言わ
ざるをえません。

 日出生台での米軍の砲撃数は、年々、増え続け、前回、2012年の訓練では、総砲撃数、夜間砲撃数
、ともに過去最多を記録する激烈な訓練が行われました。  「155ミリりゅう弾砲のみの演習」である
と説明され、「米軍使用協定」にもそう記されていたはずのこの訓練は、米軍側の要請によって、協定
そのものが修正され、米軍に小銃、機関銃など様々な武器を使用を認める「小火器訓練」まで追加され
ました。協定は、米軍が望めば、いくらでも書き換え可能なものであり、もはや訓練拡大の「歯止め」
にはならないと言わざるをえません。

 さらに、2012年の9回目の訓練では、あろうことか、深夜、155ミリりゅう弾砲を牽引した完全武
装の米軍車列部隊が、演習場の外の、住民の生活道である県道に出てくるという、前代未聞の事件が
起きました。米軍は「道を間違えた」と弁解しましたが、現場は道を間違えるような場所ではなく、
過去8回一度も起きなかったことが前回起きたのは、あわよくば訓練の使用範囲を拡大したいと考える
米軍が意図的にこれをおこなったのではないかと疑わざるをえません。  日本における米軍という存在
は、「日米地位協定」によって特権的に保護されています。公務中の米兵が事件、事故を起こしても、
通常、行われるような日本の警察の捜査、逮捕、取り調べができません。不平等な「地位協定」の存在
が、沖縄での度重なる米兵の犯罪、不祥事に繋がっているということはこれまでも指摘されてきたこと
です。今、それは日出生台を抱える私たちにとってもも同様に直面する問題となっています。

 このように、なし崩し的に拡大しつつある米軍訓練が、やがて私たち周辺住民の日常生活の安心や
安全を直接脅かすようになるのではないかと、私たちは大きな懸念を抱いています。

 そのようなことにならないように、地元、由布市にはぜひとも、日出生台での米軍訓練の一刻も早い
廃止と、同訓練に関する情報公開の徹底を強く国に求めてくださるよう、お願いいたします。

2015年2月18日

ローカルネット大分・日出生台

---------------------------------------------------------
<西日本新聞記事>

日出生台で米軍実弾訓練 廃止、情報公開申し入れ

在沖縄米海兵隊が来月2日から陸上自衛隊日出生台演習場(由布市、玖珠町、九重町)で実弾射撃訓練を実施する
のを受け、市民団体「ローカルネット大分・日出生台」は17日、訓練の廃止、情報公開の徹底を国に求めるよう、
玖珠町に申し入れした。  同ネットの浦田龍次事務局長ら3人が同町役場を訪問。「米軍の訓練は10回目だが、
なし崩し的に拡大、恒常化し周辺住民の安心安全を脅かしている」として、訓練廃止などを求める申し入れ書を
朝倉浩平町長に手渡した。朝倉町長は「県、地元3市町で訓練期間の縮小や情報公開を国に要請している。
今後も機会あるごとに求めていく」と話した。  
同ネットは18日も九重町、由布市に申し入れを行い、19日には同演習場近くに訓練の監視小屋を設置する予定。

=2015/02/18付 西日本新聞朝刊=

headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150218-00010004-nishinp-l44


2月19日 日出生台に監視小屋設置

小雪の舞う中で、午前9時から始まった日出生台での監視小屋設置作業。

午前10時には無事、完了。

これから3月2日の米軍演習開始までに、備品や太陽光発電システムなどを整えていきます。


2月23日米軍先発隊30名、日出生台到着。

平和運動センターや各界連とともに僕ら住民グループも、 故郷、大分の地を戦争訓練の場に使ってほしくないと意志表示。 今朝、あわてて文房具屋さんに飛び込んで買ったマジックで模造紙に War Setteles Nothing  戦争ではなにも解決しない often make it worse  事態をもっと悪くすることも… Stop the War Training here ! 戦争の訓練をここでするのはやめて! と書いた。

11時から始まった抗議集会。

12時過ぎにようやく米軍を乗せたバスが姿を現した。

冬の寒空の下で、1時間待って、 わずか10数秒で通り過ぎてしまう 米軍のバスに向かって声を上げる。

1時間待ちはいい方で、 雪の中で、4,5時間待ったこともある。

そこまでして、 ここで、抗議の声を上げるのは、 これから始まろうとしている 米軍演習に対する抗議だけじゃない。

それは、 米軍という世界で最も戦争をおこなってきた軍隊によって 故郷の大地が戦場と直結した場所にされてしまうことへの抗議であり、 戦後70年間、戦場で一度も人を殺したり、 殺されたりすることのなかった自衛隊を 地球の裏側まで戦争に行く軍隊へと変えてしまおうとしている アメリカ政府への抗議であり、 そのアメリカに追随し、憲法を踏みにじり、 これまでの日本のあり方を大きく変えてしまおうとしている 安倍政権への抗議の意志表示だと思う。

 


 

2月24日。米軍本隊第1陣、日出生台入り。

今年は何時に入ってくるのか、まったく情報が入らず。 しかたないので、大分空港まで様子を見に行った。 マスコミなどの予想でも かなり遅れて来そうという話だったので、 じゃあ、ゆっくりメシでも食うかと、 空港の中の滑走路がよく見えるレストランに入って ランチセットを注文したのが甘かった。

 

いきなり目の前の滑走路に ユナイテッド航空機が降りてきたのが12時24分頃。 これまでの日出生台の訓練で、米軍が乗って来たのは いつもコンチネンタル・ミクロネシア航空機だったので 今回もそうだろうと思い込んでいたら、 その着陸したばかりのユナイテッド機は、 ゆっくりと今回、米軍を乗せた飛行機が停まるであろうと 予想された場所まで移動して停止した。 どうも、これがそれということらしいのだが、 料理はまだ出てこない。 ようやく出てきた料理を前にして、 食べずに飛行機を確認にいくか、このまま食べ続けるか。 結局、半分食べて店を出た。 ^^;

かきこんだメシが上がりそうになるのをこらえながら ダッシュして飛行機が見える場所につくと、 亀の井バス2台とその回りに すでに米兵らしき迷彩服を着た人たちがたむろしていた。 その後、急いでクルマにのって日出生台に引き返して、 ゲート前での抗議行動に参加した。 明日は、本隊の第2陣が日出生台入りし、 すべての人員がそろうことになる。

 

 


 

2月25日、大分空港に米軍本隊第2陣到着

ユナイテッド機にて 11時55分到着。 昨日の本隊第一陣より約30分早い到着だ。

日出生台での現地での抗議集会は 昨日がぎりぎり間に合った状況だったので、

今日は30分早く呼びかけが行われていたので、 なんとか、間に合った。

先発隊がバス1台。 本隊第1陣がバス2台。 本隊第2陣はバス3台で、

これで演習をやる部隊がすべて日出生台入りしたようだ。

明日26日は、大在埠頭から155ミリりゅう弾砲と 米軍車両の陸揚げ、日出生台演習場への搬入が行われる予定。

 

 


2月25日 米軍の演習はまだ始まっていないのに、

突然機関銃の激しい連射音。しかも、近い…!?

 

このところの疲れがたまっていたみたいで、 朝寝坊して、うとうとしていたら、8時34分ぐらいに、 突然、機関銃の激しい連射音。 びっくりして目を覚ました。 4キロ離れている日出生台演習場で行われたにしては、間近で鳴ったように聞こえたので、いったいなんだろうと思って湯布院駐屯地に問い合わせの電話をしてみた。 「先ほど、機関銃の連射音のような、激しい音が朝からしたんですが、なにか今日は自衛隊の方でやってますか?」 と尋ねると、 「今週に入って駐屯地内で機関銃の空砲の射撃訓練を実施している」 との返事。 実は、最近、知り合いから「朝、機関銃の音みたいなのが、盆地内にいて聞こえたんだけど、駐屯地でそんなのする?」と尋ねられて、駐屯地は由布院盆地の中やからそれはないと思うんやかど…」と答えたのを思い出した。 「空砲」と言うから音もしないように聞こえるが、弾が飛び出しはしないだけで、実際の発射音は実弾とほとんど変わらない。 さらに尋ねていくと、 自衛隊広報担当者は、 「明日は、203ミリりゅう弾砲の空砲での訓練も予定している。これは由布市にも通知してあるので、町の防災無線などでお知らせがされるはず」 「これまでもこんな演習を、湯布院駐屯地でやっていたんですか?」と尋ねると、「自衛隊の創立記念行事ではずっとやっていた」。 「今後も日常的にやるんですか?」と聞くと 「やる可能性はある」と口を濁らせた。 確かに、湯布院駐屯地の創立記念行事では、毎回、模擬戦闘のデモンストレーションが実施されていて、自衛隊ヘリが上空から駐屯地グランドに向けて急降下してきて、通過に合わせて、機関銃や203ミリりゅう弾砲(空砲)を撃つということが繰り返されてきた。 実は、この模擬戦闘のデモンストレーションについては、過去、何度も中止をしてほしいと申し入れたが、無視されてきた経緯がある。 由布院は小さな盆地のまちであり、盆地のど真ん中にある湯布院駐屯地周辺には住宅がぎっしりと隣接している。空砲とは言え、そんな中で機関銃や203ミリを撃てば、音や振動は盆地中に鳴り響き、周辺に暮らす私たちの穏やかな日常や、散策している観光客などを驚かせ、怖がらせることになりかねないだろう。 しかし、今回の件は、いままでとちょっと違う。 いや大きく違う。 自衛隊は、機関銃と203ミリりゅう弾砲の空砲射撃訓練を、由布院駐屯地の中で、日々実施している通常の訓練として、今回は始めた可能性もある。 「軍事は拡大する」 これは駐屯地や演習場のある町に住んでいて、いつも実感させられることだ。 年間370万人の観光客が訪れ、由布院盆地のど真ん中にある駐屯地で、そんなことが日常化するのは、あまりに影響が大きいと言わざるをえない。 おそらく、手始めは少しずつで、周囲の反応をみながらそれは大きくなっていく。 「鍋の中のゆでがえる」にされる前に、今、きちんと意志を表示することが大切だと思い、自衛隊の広報担当者に、上の方にやめてほしいと伝えて下さるようにお願いした。 また、由布市にも確認したら、明日の空砲射撃訓練については自衛隊から連絡がきているが、それが「203ミリりゅう弾砲」という自衛隊が持つ最大口径の大砲が使用されるということは連絡を受けてないとのことだった。 また、すでに「今週から始まっている」と自衛隊が答えた機関銃の空砲射撃訓練については、由布市には連絡は来てないとのこと。 こんなことが、日常になるのは 「困る」という言葉で表せないほど困るのだ。

 

同25日、米軍車両 陸揚げ

 

 


(上5枚の写真は高見剛さん提供)

 

米軍の訓練のために演習場が使えないから、

湯布院駐屯地で255ミリ砲の空砲発射訓練!?

いままで過去10回の訓練では一度もなかったことが、なんで突然、今回そういう話が出てきたのか。

これを皮切りに、湯布院駐屯地での空砲射撃訓練を通常の訓練としておこなえるようにしたいのではないか?

 

 

今朝(2015/2/26)の大分合同新聞朝刊が、

昨日、ここに投稿した湯布院駐屯地での203ミリりゅう弾砲と機関銃の連射訓練(いずれも空砲)を行うことを伝えています。

 

以下の地図を見ていただくとわかると思いますが、

陸上自衛隊湯布院駐屯地というのは、由布院盆地のど真ん中、

いわゆる「観光地ゆふいん」の中心部のすぐそばにあります。

「空砲」とはいえ、着弾がないだけで、発射音の大きさ、空気振動などは実弾と変わりありません。

自衛隊が所有する最大口径のりゅう弾砲である203ミリりゅう弾砲や機関銃を、

この小さな由布院盆地の中でぶっ放せば、相当に大きな音がします。

この記事では、米軍の訓練のために演習場が使えないからと、

湯布院駐屯地で実施する理由をあげていますが、

いままで過去10回の訓練では一度もなかったことが

なんで突然、今回そういう話が出てきたのか。

これを皮切りに、湯布院駐屯地での空砲射撃訓練を通常の訓練として

おこなえるようにしたいのではないかとの懸念はぬぐえません。

 

今日、「いやしの里 ゆふいん」のど真ん中で、この爆発音が鳴り響きました。

203ミリりゅう弾砲という、自衛隊が所有する最大口径のりゅう弾砲が撃たれた(空砲)のは、

由布院盆地の北部にある日出生台(ひじゅうだい)演習場ではなく、

由布院盆地のど真ん中にある駐屯地の中でした。

11時20分ぐらいから機関銃やその他の大小入り交じった銃声が続いていましたが、

12時少し前ぐらいに、203ミリりゅうだん砲2発が撃たれました。

「空砲」というのは、砲弾が発射されるわけではないので、

着弾音はないのですが、発射音は実弾とかわらないほど大きく、

この小さな盆地の中、垂れ込めた雲の下、

爆発音の空気圧を感じるほど直接的に伝わってきました。

映像は、三脚を折りたたんで一脚状態で、カメラを載せて、手で脚を支えて撮ったものです。

目の前のあまりの光景に、カメラを持つ手が震え、涙が出ました。

 

 

11時20分ぐらいから機関銃の連射が断続的に始まり、12時少し前になって、

最後に203ミリりゅうだん砲2発を撃って、クライマックスを作って終わるという構成で、

まるで創立記念行事の際の模擬戦闘のデモンストレーションのように感じました。

音だけでの判断ですが、訓練というより、誰かに見せるための構成だったように思えました。

 

 


2月27日 米軍指揮官による地元1市2町への表敬訪問。

今日、2月27日、米軍演習開始前に恒例の、米軍指揮官らによる地元1市2町への表敬訪問が行われました。 これに対して、(こちらもまた恒例なのですが)私たち米軍演習に反対する住民らとの会見を求める要請文を用意して、米軍指揮官ニール・オウエンズ中佐に、手渡しました。 実は、これ1回目の1999年から毎回やっていて、過去4回、会見が実現したことがあります。 これまで行われた過去4回の、米軍指揮官と私たち米軍演習反対住民との直接会見の記録は以下にあります。

○1回目:1999年 ケリー中佐 http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/meetmarines.html

○2回目:2000年 ケリー中佐 http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/talkkelly.html

○3回目:2004年 ラングレー中佐 http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/rangrey.html

○4回目:2006年 スタッダード中佐 http://www.jca.apc.org/~uratchan/localnet/staddard.html

まったく無視されて受け取ってもらえなかったりしたこともあったのですが、

ある意味、どんな指揮官がやってきたのかのリトマス試験紙的な意味合いもある取り組みです。

今回は、由布市の庁舎の玄関前で、表敬訪問を終えて出てきたニール中佐に要請文の入った手紙を渡し、

快く受け取ってもらいました。

今回は、防衛局が手紙を手渡す反対住民がいるかもしれないことを事前に伝えておいてくれていたらしく、

ニール中佐は、それを聞いて「受け取る」と返事をしていたそうです。

これについては、防衛局の計らいに感謝。 さて、どんな返事が来るか。

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3rd Battalion 12th Marines 12th Marine Regiment Lt. Col. Neil J. Owens

Please make a chance to have a meeting with us.

We are citizens' group whose members are living around Hijudai and are anxiour for your military training which is growing here.We have been demanding to reduce and disuse your marines exercise in Hijudai of our Japanese government. But that request is not satisfied yet. We feel very sad and anxiety, because your marines' exercise here would make a conection between the war field s and our hometown directly. We are hoping to tell you how we are living here and feeling your exercise. And we are also hoping to hear how you think and feel while you are doing your exercise here directly. In the past, we have had 4 times of meeting and talking with the U.S.marines commander in Hijudai, 1999,2000,2004,and 2006.And we think each of the meetings were very useful to understand each other, even though we couldn't reach a consensus about your exercise right or wrong. So we think it' s very significant and meaningful for both of us. Please make a chance to have a meeting with us before you leave Hijudai. Feb.27/2015  

私たちとの話し合いの場を作ってください  

私たちは、日出生台での米軍訓練の拡大、恒常化を憂える日出生台周辺住民を中心に構成する市民グループです。この訓練が始まった99年から、皆さんのここでの訓練の縮小廃止を日本政府に求めてきました。でも残念ながら、今のところその願いはかなっていません。  私たちは、皆さんの訓練によって、私たちの故郷大分の地が、戦場と直結した場所にさせられていくことに、大きな悲しみと不安を持っています。  そんな日出生台周辺に暮らす私たち住民の思いを、ぜひともあなたに直接お伝えできればと考えています。また、ここでの米軍訓練の責任者である、あなたのお考えを、ぜひとも直接、うかがえたらとも考えています。  私たちはこれまでに、99年、2000年、2004年、2006年と4回同様の話し合いを行ってきました。そして、お互いの思いや考え、意見を交換し、お互いの理解を深めることができました。    米軍訓練に反対している私たち住民と、訓練を実施しようとするあなた方とでは、訓練の是非について一致することがないのかもしれません。しかし、それでもそれぞれがどのような思いでいるのかについて意見交換し、理解を深めることは、お互いにとって意義があるものと確信しています。  どうか、皆さんが日出生台に滞在している間に、私たちとの直接会見の場を持ってくださるようお願いします。

 

 


 

3月1日 佐世保で荷下ろしされる

日出生台での米軍演習用と見られる弾薬

リムピースHPより


3月2日 米軍演習 開始

大分県日出生台(ひじゅうだい)での米軍訓練。 初日から夜間訓練。

米軍、白リン弾、照明弾も発射。

 

写真は日出生台の着弾地上空で、

今日、炸裂した白リン弾の映像をコマ送りで画像化したもの。

照明弾。

 

そして、今回の訓練で最も焦点とされ、注目されていた、

米軍が本当に約束通り、午後8時で演習を終了するかどうか。

その約束は、実にあっさりと、しかも確信犯的に破り捨てられた。

 

演習初日に毎回行っているピースキャンドル

怒濤のようにいろいろあった10回目の日出生台での米軍演習初日でしたが、あとひとつだけ、今日の取り組みを報告します。 毎回、米軍演習が始まった初日の夜に、私たちは、監視センターのすぐ下の畑で、ロウソクに火を灯して、平和のメッセージを表しています。 今年の文字は「Stand with OKINAWA」。 このStand with〜は、 〜を支持する。 〜と連帯する。 〜とともに立ち上がる。 …というような意味を込めています。 沖縄県民は、直近のすべての選挙で、はっきりと米軍基地にノーと意思表示しました。しかし、アベ政権は、民主的手続きによって出された、その結果をまったく無視して、辺野古への新基地建設を強引に進めようと、不当で暴力的な弾圧を繰り返しています。でも、沖縄の人たちは、これに屈することなく、厳しい状況の中、非暴力、不服従の抵抗を、今も続けています。 私たちは、そんな沖縄の人たちの運動を心から「支持」します。 不屈のたたかいを続けている沖縄の人たちと 「連帯」していきたいと思います。 そして、 地域住民の意志や、平和に生きる権利を踏みにじる アベ政権に対して、大分・日出生台の地からもノーと声をあげ、 沖縄の人たちと「ともに立ち上がって」いきたいと思います。 そんな思いを込めて、Stand with OKINAWAという火文字を 米軍によって次々と白リン弾が撃たれる日出生台の大地に 描きました。

 


3月8日、演習7日目。

またもや米軍、

白リン弾が原因とみられる原野火災を引き起こす

 

 

過去最多の193発が撃たれた昨日の日出生台での米軍実弾砲撃演習。 一部、動画をアップしました。

昨日は、30連射を3回、約90発を20分の間に撃ちまくるという、容赦のない激しい砲撃演習でした。

動画は、その3回目の30連射を撮ったものです。


3月10日、日出生台での米軍演習は8日目。

今日の総砲撃数、 248発。

なんと、一昨日、過去最多を記録したばかりの

193発を大きく上回り、同記録を塗り替えた。

 

今日まで8日間の累計砲撃数777発も、終了まで後2日を残しているのに、総砲撃数の過去最多であった2012年の693発をすでに越えた。

今日は、白リン弾とはまた違う煙を出す発煙弾を大量に連射した。次々と今までになかったような訓練が目の前に繰り広げられた。

10回目を迎えた日出生台での米軍演習。 みせかけの住民配慮の時期はもう終わり。

これからはやりたいようにやらせてもらうといわんばかりに 今日も米軍は、私たちの故郷、大分、日出生台の大地で、 激しくりゅう弾砲を撃ちまくった。

 

 


実弾演習終了 総砲撃数はなんと1070発

3月11日、午後8時。 日出生台演習場に実弾演習の 終了のサイレンが鳴りひびいた。

今日もまた、激烈な米軍の演習が、 日出生台の大地で繰り広げられ、

今日一日の総砲撃数は、なんと293発。

今日までの9日間の累計砲撃数は、 ついに1000発の大台を超えて 1070発となった。

そして、午後8時過ぎ、九州防衛局は、 米軍の実弾演習が今日をもって終了したことを発表した。

過去9回の日出生台での米軍訓練の比較で言うと、 前回2012年に記録した693発が これまでの総砲撃数の最多であったが、 今回の1070発はそれを大きく上まわった。 また、一日あたりの砲撃数は、 これまでは8回目の2011年2月8日に記録した172発が最多であったが、 今日の293発は、これをまた大きく塗り替えた。 今回の米軍訓練では、 これまでは毎回行われてきた 演習開始前の米軍指揮官による説明会がなくなり、 米軍の公開訓練から報道機関が排除された。 年々、訓練は大きく拡大し、 情報はどんどん出なくなりつつある。 日出生台での米軍演習は10回目にして、 まるでタガが外れてしまったかのようだ。


米軍指揮官に抗議文

日出生台での実弾砲撃演習を終えた米軍指揮官に宛てて、 以下の抗議文を出しました。

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第12海兵連隊第3大隊 ニール・オーウェンズ中佐 殿

米海兵隊によって、日出生台で行われた
周辺住民や周辺観光地への配慮がまったく感じられない、
激烈きわまりない実弾砲撃訓練に 満身の怒りをこめて抗議します。

 

 3月2日より9日間にわたって、私たちの故郷、大分、日出生台の地で実施された、貴、米海兵隊による実弾砲撃演習は、総砲撃数1070発という過去に例をみない激しい演習となりました。  一日の砲撃数、一時間あたりの砲撃数、夜間訓練における砲撃数、そのすべてにおいて最多を更新。まさに実戦さながらの熾烈な演習であったといわざるをえません。  特に、今回から覚書の中に盛り込まれた、演習は午後8時までとされた取り決めを、演習初日からいきなり破るという暴挙は、地元自治体や私たち住民がこの覚書に込めた思いとその重さを、貴殿がまったく理解していなかったといわざるをえません。  その後の大分県や地元自治体からの米軍に対する覚書遵守の要請、各種市民団体からの抗議、地元報道での取り上げの大きさを知り、貴殿はようやく初めて、この覚書の重要性を認識したのではないかと思います。2日目以降、演習が夜8時を過ぎることはありませんでしたが、貴殿らのおこなった激烈きわまりない砲撃は、この覚書が目的とした周辺住民への負担軽減という主旨を、貴殿がまったく理解していなかったことの証しとみなさざるをえません。  さらに、今回、貴殿は、過去の米軍訓練では必ず実施されていた、演習開始前の説明会を実施しませんでした。また、3月4日に行われた公開訓練においても、参加者から報道関係者を除外するという、これまででは考えられない暴挙をとり行いました。  この情報開示の後退は、今回の訓練において、演習の激化以上に大きな問題と私たちはとらえています。情報開示の徹底は、これまでも地元自治体、私たち地元住民が常に求め続けてきたものです。貴殿らの演習が、私たちの環境や健康、暮らしに影響を及ぼし、私たちの平和的生存権を脅かすようなことが本当にないのか、私たちは常に心配をしており、その懸念をぬぐうためにも、情報開示は欠かせないものです。貴殿らの今回の情報を出さない姿勢は、まるで、なにか隠しごとでもあるのではないかとの疑念を抱かせるものであり、私たちは、やはりこの米軍演習は私たちの暮らしと相容れないものであることを再確認しました 。  最後に、毎回、演習終了後に米海兵隊が実施する集団外出について。「テロの危険性」があるとして情報を出さないでおこなわれてきましたが、そのような「テロの危険性」が本当にあるなら、やるべきは情報を隠して外出することではなく、外出そのものを中止することです。私たち大分県民、九州の住民を「テロの危険性」に巻き込むのはやめてください。                        2015年3月13日                  ローカルネット大分・日出生台


3月14日 恒例の米軍演習終了後のおしかけボランティア

今年はついに由布院の高齢者福祉施設に

 

大分県日出生台での10回目の実弾砲撃演習を、まともな情報開示もしないまま、

1070発という過去に例のない数の砲弾を撃ち込んで、大きな批判の中で演習を終えた今回の米軍。

今日3月14日は、演習終了後に彼らが毎回おこなっている恒例の「ボランティア」に出かけました。 午後1時、米兵ら約20数名ほどを乗せた2台のマイクロバスは前後に護衛の車をつけて日出生台演習場を出発。 これまで、毎回、近隣の町の高齢者福祉施設や児童福祉施設などを訪ねていたので、今回も同じ所かなと思いきや、なんと、湯布院町内でした。 おそらく、米軍が公式に湯布院町内の民間施設を訪れるのは、私の知る限り、初めてのことと思います。 さて、この米軍の演習終了後の「ボランティア」なる活動。 「演習やなくて、ボランティアなら、ま、いんじゃね?」 と言ってあげたいところですが、ここでちょっと落ち着いて、この問題、よく考えてみる必要があるように思います。 いったい、なぜ彼ら米軍が、日出生台での軍事演習の後に、毎回、毎回、この「ボランティア」をやるのかというその理由を。 さて、これを考える前に、彼らのボランティアには、普通のそれとは違う特徴があります。 ・彼らのボランティアは上司の命令を受け、公務としてやっている。 ・彼らは自らを「テロの危険性がある」存在と説明し、それを口実に、いつどこでボランティアをするのか情報を出さない。  ・取材に来た地元マスコミもシャットアウト。 ・しかし、後日、自分たちの米海兵隊のホームページには、地元の人  たちと仲良く交流している姿が大々的に掲載されると予想される。 上のような特徴から、彼らの行う「ボランティア」が通常のそれとは違うこと。そこに隠された目的が見えてくるように思います。 すなわち、 「ボランティア」と称するこの活動を、彼らが厳しい演習の後にわざわざ毎回実施しているのは、なし崩し的な拡大に批判が高まりつつある米軍演習への矛先をそらし、批判を和らげ、今後の演習拡大をも含めてまた受け入れてもらうためのムードづくり、いわゆる「地元懐柔策」として行われているというのが本音であろう。 そして、自らのホームページで大きく取り上げるのも、「いかに米軍がこの国の各地域で歓迎されている存在であるか」というピーアールをしたいからであろう。 考えてみれば、日程がタイトになったときに、彼らは、「ボランティア」を省略して、軍事演習だけやるということはあるかもしれないが、その逆は絶対にないだろう。なぜなら、彼らは「軍」としてここに来ているのだから。 もちろん、彼らが、軍の命令を離れたところで、公務ではなく、個人の意志で自腹を切って自発的に来てくれるのなら、ボランティアであれ、観光であれ、来訪は大歓迎だ。 しかし、軍としての意図を隠し持って行われる「ボランティア」なんて、とても歓迎できるものじゃない。

 


3月16日 米兵の集団外出

本日、3月16日は、 日出生台の米軍の集団外出が行われました。 今回は、修学旅行スタイルのいわゆる観光地めぐり。 飲酒もOKの終日自由外出は 今回はなしのようでホッとしました。 さて、今日の米軍。 今回は、前回に引き続き、天瀬、玖珠、九重の 以下の場所を回りました。 時間と場所を記しておきます。 3月16日(月) 08:17 亀の井バス4台 日出生台入り 09:45 日出生台演習場 出発 10:25 天瀬・高塚不動到着 11:50 玖珠カウベルランド 13:00 (出発) 13:57 九重 夢大吊橋 15:00 (出発) 15:20 八丁原発電所 16:20 (出発) 17:20 日出生台演習場 帰着 途中、一人の米兵と少し話をすることができました。 アメリカ中部出身の21歳。 沖縄ではキャンプハンセンに住んでいて、 今、6ヶ月目。後1年半ほどいる予定だそうだ。 他の海兵隊員たちの年齢を尋ねると 幹部をのぞけば、 ほとんどが20歳や19歳ぐらいだと答えた。 この間の湯布院駐屯地の温泉に入ったか尋ねると 「すごく気持ちよかった」と嬉しそうに答えた。 ボクがコンタクトすることができた数人の 若きアメリカ海兵隊員たちは、 みんな好青年で、あどけなさが残り、 人なつっこかった。 彼ら米海兵隊員らが日本の自衛隊員らと決定的に違うのは、 彼らが戦場に派遣される可能性、 そして、そこで、 誰かを殺すか、誰かに殺されるかする可能性は、 自衛隊員に比べれば圧倒的に高いということだろう。 今日、話をした、まだ若い海兵隊員もいずれ 戦場に行かされることになるかもしれない。 戦場で彼らに殺されてほしくないし、 誰かを殺してほしくないとも思いました。 また、私たちの故郷、大分の大地を そんな戦争のために使わせたくないとも思いました。

 


5月19日 大分県に要請

5月19日に大分県に提出した要請書の内容です。 -----------------------------------------------------------------------

大分県知事 広瀬勝貞 殿

日出生台での米軍演習に関して、私たちは以下のことを要請いたします。

1.米軍演習の縮小・廃止に向けて、大分県、地元1市2町、私たち地域住民、地元報道も含めた連係によって、一刻も早く、これを実現できるよう、今後もともに取り組んでください。

2.米軍訓練に関する情報公開の徹底、(少なくとも9回目までの状況を回復し、)説明責任を十分に果たすよう、米軍、防衛局に強く求めてください。

3.同じ米軍問題を抱える大分県民として、現在の沖縄県に対する、国の非民主主義な対応は看過できません。直近のすべての選挙によって示された「辺野古への新しい米軍基地建設はノー!」という沖縄県民の意志をしっかりと尊重する政策を、大分県からも国に求めてください。

 今年、3月2日より実施された、日出生台での米海兵隊による10回目の実弾砲撃訓練は、9日間の総砲撃数の合計1070発。うち夜間合計228発、一日の最多砲撃数293発を記録。そのすべてにおいて過去最多を更新。過去9回平均のほぼ2倍にも相当する、これまでにない激烈な演習が強行されました。  今回、初めて協定の覚書に盛り込まれた実弾演習の終了を午後8時までとする約束を、米軍は初日からいともあっさり破り捨て、私たち住民を含めて関係者をあぜんとさせる事態となりました。  また、地元自治体から、観光地なので、土、日の演習は自粛してほしいとの要請が出されていたにも関わらず、3月8日の日曜日には、米軍は、155ミリりゅう弾砲90発を、わずか20分の間に集中連射。過去にない激烈な集中砲撃を強行しました。  このような状況を見る限り、日出生台での米軍演習は自軍の訓練最優先、周辺住民の暮らしなど意に介さない段階に入ったといわざるをえません。  また、今回の演習では、訓練に関する情報開示が大きく後退しました。米軍指揮官は、過去9回、必ず実施してきた演習開始前の説明会を実施せず、さらに、公開訓練においては、報道関係者のみシャットアウト。今回、滞在中に報道の前でしゃべった合計時間は、玖珠町への表敬訪問の帰り際のわずか12分に過ぎないという、前代未聞の事態となりました。訓練の総責任者である米軍指揮官による説明がなされなければ、協定や覚書がしっかりと伝わっているのか、彼らがそれを遵守する意志があるのか否かなど確認できなくなり、協定や覚書は骨抜きにされてしまいまかねません。  このように、非常に問題山積であった10回目の米軍演習でしたが、それでも、そんな中、わずかながら、明るい材料もありました。先に述べた覚書の8時までの実弾演習中止という要請は、初日からあっさり破られはしたものの、2日目以降、破られませんでした。これは、初日の覚書破りに対して、地元マスコミは大きな問題として取り上げ、4者協もすぐさま遺憾の意を伝え、各種団体から抗議の声があがったため、その状況を受けて、米軍指揮官もようやくこの覚書がいかに地元で重要ととらえられているか、わずかながら気づかされたのでしょう。  このできごとは、このような米軍による問題が新たに起きたときに、すぐさま敏感に行政や報道、地元住民が、それぞれの立場から一斉に反応することがいかに大切であるかを再認識させてくれました。  最後に、沖縄の基地問題について、沖縄では、直近のすべての選挙において、「辺野古への新しい米軍基地建設はノー」との意思表示が示されました。今の民主主義的手続きにおいては、これ以上ないほどに、はっきりと県民の意志が示されたと言えます。しかし、国は、あろうことか、この結果をまったく無視して、強権を発動。米軍基地建設を強引に強行しています。このような沖縄で起きている事態は、大分にとって決して他人事ではありません。私たちが向き合っている相手は、沖縄が向き合っている相手とまったく同じだからです。大分においても、今後、日米両政府がさらに容認しがたい新たな軍事負担を要求してきた場合、同様の民意を無視した事態となるであろうことは容易に想像できます。この、沖縄県民の民意を無視した国の強行策について、その政策をあらため、沖縄県民の民意に従うように、大分県からも国に求めてください。それは、すなわち、私たち大分県民の主権と民意の尊重を国に求めることであり、今後の日出生台の米軍演習の縮小廃止の実現に向けても重要なことであると私たちは考えます。

2015年5月19日

ローカルネット大分・日出生台

 

要請文提出後のやりとり

 

5月19日に日出生台での米軍演習の件で、

大分県に申し入れした際の 大分県側の回答と

その後の意見交換のやりとりを ざっとテープ起こしし、概要をまとめました。

 

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【ローカルネット側からの要請 1】 米軍演習の縮小・廃止に向けて、大分県、地元1市2町、私たち地域住民、地元報道も含めた連係によって、一刻も早く、これを実現できるよう、今後もともに取り組んでください。

1)への回答

県は住民の不安解消、安全確保は最優先事項。 次回は初日から時間短縮の覚書をきちっと守ってもらうことが重要。 このことが将来の縮小廃止につながるし、地元の負担軽減のためにも 時間短縮は非常に大事であり、今後も覚書の遵守を求めていく。 防衛の問題は国の専管事項であり、国全体の枠組みの中で 考えるために、なかなか即時の中止、廃止は難しい状況であるが、 あらゆる機会を通じて、国、九州防衛局に対して、 将来にわたる縮小廃止、協定、覚書の遵守を 何度も繰り返しながら粘り強く求めていきたい。

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【ローカルネット側からの要請 2】 米軍訓練に関する情報公開の徹底、(少なくとも9回目までの状況を回復し、)説明責任を十分に果たすよう、米軍、防衛局に強く求めてください。

2)への回答

地域住民の不安解消、安全安心の確保のために 情報開示は極めて重要。 なにがおこっているのかというのは非常に大事。 覚書でも早期の情報開示を盛り込んで要請している。 昨年12月10日に実施された事前調査が これまで公表されてきた日程が非公開となり、 すぐに訓練情報の一層の開示を求めた。 このとき、九州防衛局から、「訓練情報は特定秘密には該当しない」 との明確な答えをもらった。 今回、これまでのようなブリーフィング(事前説明会)が 行われなかった。 公開訓練がマスコミ抜きで行われた。 情報公開の後退と受けとられかねない米軍の対応もあった。 これについては、不安を持ちつつも訓練を 受け入れていただいている住民の方に できるかぎり丁寧に説明をしていくことが重要と考えている。 これについては、ただちに2月26日に直ちに九州防衛局に行き、 ブリーフィング等を含め、これまで通りの情報開示を求めた。 その後、到着の10日前に関係機関に日程情報を流した。 物資搬入の日程については、県が得た独自の情報ということで、 3日前に議会関係筋、マスコミ等に流した。 県としても情報公開の後退がないよう九防に対して 一層の情報開示を求めていく。 -------------------------------

【ローカルネット側からの要請 3】 同じ米軍問題を抱える大分県民として、現在の沖縄県に対する、国の非民主主義な対応は看過できません。直近のすべての選挙によって示された「辺野古への新しい米軍基地建設はノー!」という沖縄県民の意志をしっかりと尊重する政策を、大分県からも国に求めてください。

3)への県の回答

「辺野古への新しい米軍基地建設」のことについては、 防衛に関わる国の専管事項であり、 国として直接言及する立場にないということはご理解いただきたい。 ただし、大分県民の安全安心を守るというのは県の仕事であり、 その立場から、地元住民の負担軽減、将来の訓練の縮小廃止については、 しっかりと求めていく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから意見交換〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【ローカルネット参加者】 物資搬入の到着日程について議会関係者、 マスコミ等に流したということができたのは、 これについては九防よりいわゆる口止め、 非公開指定がなかったということか?

【防災危機管理課】 基本的に九防はこれについては 情報公開しないというスタンスだった。 この情報は、九防が発表したのを受けてではなく、 県の独自情報に基づいて、 県の知り得る範囲の中で公表した。

【ローカルネット参加者】 展開撤収日程については「非公開指定」があったのか?

【防災危機管理課】 これは、県は発表しますよということを国に説明して発表した。 12月の場合は、「国は非公開であり、県にも非公開を 求められた」。 今回はそこまで国から求められなかった。

【ローカルネット参加者】外出日程については?

【防災危機管理課】外出については、国より出さないでくれと 言われたのでそうした。

【ローカルネット参加者】外出先は?

【防災危機管理課】 ・14日に湯布院の温水園に。 ・15日に自衛隊の駐屯地の入浴施設にお風呂に入りに行った。 ・16日バスツアー 高塚、カウベルランド、夢大釣り橋、  八丁原地熱発電所に行った。  団体で外出したのはこの3件。個人で出たのはない。

【ローカルネット参加者】 県として、事前のブリーフィングがなかったこと、 公開訓練でマスコミを排除した理由を、 国または米軍から聞いているか?

【防災危機管理課】「今までと変わらない、 ルーティンの訓練なので必要はない」と言っていた。

【ローカルネット参加者】 今度の米軍訓練は過去にない多数の砲弾、 短時間に集中した激しい砲撃が実施された。 中津からもたびたび住民の方が、 いったい何をしているのですかと尋ねてくることがたびたびあった。 いわゆる発煙弾と称するもの、照明弾も空中に浮いている間に 激しい砲撃が行われたりした。 このことと、ブリーフィングをしなかったり、 公開訓練から報道を除外したこととの整合性があるのかどうか、 これについて県はどのような見解か? 訓練の拡大や強化ではないとお考えなのか?

【防災危機管理課】 それは難しい問題だが、弾数だけで訓練拡大とは言えない。 今の協定や覚書では弾数の縛りはない。 自衛隊と比べたときに、米軍の砲撃数が特別多いわけではない。 もちろん弾数が多くてもいいと言っているのではなくて、 米軍が来ることで一番負担をかけているのは、 時間の問題ではないか。 その意味で覚書によって時間短縮はなにが何でも やってもらわなければならないと考えている。

【ローカルネット参加者】 訓練の内容が変わってきている。 これまでの小火器の訓練では、 (継続して撃っても)だいたい2時間ぐらいしか撃ってなかった。 しかし3月7日にやった小火器の訓練は、 11時から3時までぶっ続けで撃った。 その間に、いわゆるてき弾砲らしき砲弾を300発近く撃っている。 これを撃ちながら機関銃音が聞こえるという、 非常にすさまじい実戦訓練が行われた。 こういうことは私たちとしては拡大強化ととらざるをえない。 県がいう「縮小廃止」に逆行するのではないか。

【防災危機管理課】 155ミリりゅう弾砲と小火器を同時に撃ったのであれば 確認書に反するものであり非常に問題となるが…。 今、言ったのは、小火器の中での種類の違うものを 同時に撃ったということですね。 砲弾の数というのは、今の協定や覚書の縛りの中では 難しいところがある。 私たちもそういった状況にあることは意識している。

【ローカルネット・演習場の地元住民】 県はよく頑張った。いままで反対の声をあげてきたが、 自分たちの思いがかなうことはなかった。 1時間であれ、短縮されたことは、評価すべきと思っている。 初日は破られたが、二日目以降、守られたというのは、 よく頑張った。 防衛局もよく頑張った。住民だけで反対しても前に進まない。 県や関係機関とスクラムくんでやることで、 こういうふうに実績として結果が出せたということで評価したい。 先ほどの自衛隊と同じじゃないかという話は、 日出生台に住んでいて、たしかに音は自衛隊と一緒だ。 自衛隊と米軍のなにが違うかというと、 一ヶ月くらいの地域の雰囲気が違う。 受ける私たち住民側の意識が違う。 数が増えたのがいいことではないというのが県のいい方だったが、 たしかにいいことじゃない。 縮小廃止というのを掲げている以上、 数が増えたということについても、県はその都度、 その都度、国に対してものをいうべきだと思う。 やっぱり数も増やさない方がいいと。 やっぱり音は小さい方がいいし、 少ない方がいいというのが地元の意向であるということ。 それから公開演習とブリーフィングの問題。 私はこれまで何年間も参加してきたが、 直接、米軍指揮官と対話するということは すごく大切なことだと思う。 日本人以上に指揮官は心を持っているような気がしてならない。 私のような牛飼いのおじさんがものを言うと、 聞いてくれているような気がする。 やはり人間どうしなので、 目を見つめてなにかを言えば伝わっているように感じる。 そういう地元住民が話せる場というのは絶対に必要。 来年に向けて日出生台の住民がぜひ話をしたいんだと。 自分は日出生台の代表だと思っていつもああいう場に参加するが、 たとえ自分がそのつもりで言っても、地域の人にこういう話だった、 こういう状況だったとみんなに説明することはできない。 玖珠町の人にも、湯布院の人にも大分県内の人全部にも 当然説明できない。 米軍がどんなもので、どんな人たちだということを きちんと知らせるためには、 やはりマスコミを入れなければ。マスコミの重要性はそこにある。 俺が感じたことをそのままマスコミが 表現してくれるかどうかは別にして、 私が感じたことの1割でも5%でも多くの人に共有してほしい。 そうするためには、マスコミを入れないと。 米軍もマスコミに対してイヤなところがあるのかもしれないが、 そこは県がうまいことを言って、 米軍の皆さんが正々堂々とやっているなら、 大分県民にもすべて見せてあげなさいよと県からも言ってほしい。 自衛隊の訓練をずっと見てきたが、 小銃とか撃つのを(目の前で)見たことがない。 陸上自衛隊はたぶん見せてくれないだろうから、 米軍のだけでも見せてほしい。 155ミリだけでなく、訓練を公開してほしい。 この訓練公開に関してはむしろ拡大してほしいとの思いがある。 知ることというのが、周辺住民の安心安全に 一番つながるんではないかという気がする。 なにか米軍の演習で変わったことがあったら、 「自衛隊の演習と一緒だから」とかそういう 言い回しは県には絶対にしてほしくない。 米軍の演習がちょっと変わったらそれは拡大なんだ。 それに対しては小さなことでも念押し、 念押しで積み重ねていくことが縮小廃止のために大切ではないか。 最初にいったように、今回は県は本当によく頑張ってくれた。 嬉しかった。 8時まで撃つのと9時まで撃つのとでは全然違う。 陸上自衛隊の使用協定を変えて、 それによって米軍の使用協定(覚書)も変えていくという、 すごい大変な作業なのにそれをやってくれて、すごく嬉しかった。 こんなことができるんだと思った。頑張ろう。 次のターゲットはなにかと言ったら、 米軍の外出かなにかをターゲットにしたらどうか。 外出なんかいらない。 訓練自体にものをいうのはちょっと難しいことがあっても、 外出については言える気がする。 そのあたり、また目に見えるかたちで、 住民と県とで協力してやれないか。 皆さんがやるなら、私たちも協力する。 なにか策を練ってやろう。 一日でも2日でも滞在期間が短くなればまたそれはいいこと。

【防災危機管理課】 次回以降も少なくとも 今回勝ち取った時間短縮について、 初日から守ってもらえるように強く要望していきたい。

【ローカルネット参加者】次回の米軍指揮官は同じ人か?

【防災危機管理課】 そこまではまだわからない。 今、わかっているのは、 次の日出生台での米軍訓練が 2月上旬から3月上旬に行われるということだけ。 今年よりも半月ばかり早くなるということ。 最終的に訓練が実施されるかどうかは もう少し立たないとわからないが、 今のところ予定されているということ。

【ローカルネット参加者】 日出生台の米軍訓練は 本土5ヶ所の移転地の一つとしてやられているので、 他のところの状況とほぼ同時に進んでいく、 あるいは遅れてすすんでいく面があると思うが、 北海道の状況を見ると、 日出生台よりもさらにひどい情報開示の後退が起きている。 公開訓練に参加できるのは行政のみ。民間も報道も入れない。 というようなところまで行ってしまっている。 放っておけば日出生台もそうなりかねないと危惧している。 よそがどうであれ、ここではそういうことは絶対にダメなんだと。 少なくとも、いままで最初からやってきたように、 これまで入れてきた行政、民間、報道、 すべてをきちんと入れろということを国に要求していただきたい。  

【防災危機管理課】 北海道の状況についても認識している。 そうした中、今回もなんとか頑張って玖珠の役場の表敬訪問の後に、 マスコミに対して米軍指揮官から話をしてもらう場を 作ってもらったということもある。

【ローカルネット参加者】それは県が頑張った?

【防災危機管理課】 県も頑張って、九防にも頑張ってもらって、 完全なかたちではなかったが、 なんとかマスコミに会う機会を作ってくれということでやった。

【ローカルネット参加者】 やはり、県民がいろんなことを知るのは メディアを通じてしか本当はない。 私たちも(監視をしながら)できるだけのことを 知らせる努力をしているが、 それはあまり届かない。メディアを排除するということは、 県民の目と耳をふさぐということ。 これは今後絶対にあってはならないこと。 それから、「国の専管事項」という言葉が気になるが、 今、日出生台で進行している住民の移転保障問題。 それは今、国の政策として「地方創成」ということをいい、 地方の活性化が言われているときに、 逆に日出生台ではこの移転保障措置によって、 過疎を促進している。これまで日出生台では、 この移転保障措置によって何世帯があの地を離れたか、 県は把握しているか?

【防災危機管理課】それは今、ここに資料を持ち合わせていない。

【ローカルネット参加者】 今、日出生台を歩くと、 防衛省の赤い杭がやたら目立っている。 防衛省の用地杭が林のように立っている。 これはみんな、国が買い上げて、 住民をいわゆる「追い出した」痕跡。 そしてますます日出生という地域が 米軍の演習のために過疎を促進させられるというのは耐えられない。 国は、財政負担やなんだかんだと言って、 教育や福祉の費用を削りながら、 米軍の演習を円滑に進めるためとして、 莫大な費用をかけて住民を故郷から追い出すという。 こんなものは「防衛」や「国の専管事項」と言っても、 絶対に大分県民を守る立場からも、 もうこれはやめさせると。 まだ、この移転保障措置は、 申し出があって、続けてやっているわけだが、 こういうことは住民を守る立場を放棄しているということ。 県も市町村も。 こういうことはもうここでやめてもらいたい。 これ以上、赤い杭を日出生台に増やしてはいけない。 これはそれまでになかったこと。 米軍の移転演習が始まってから起こったこと。 そういうことを放置して、地方創成だとか、 地域の活性化だとか言ってみても、 もうあの地域は国から捨てられている。棄民地域になっている。 それが米軍の演習と一体に行われているというのは あってはならない。 その点はぜひ考えていただきたい。 そのことを心に留めておかなければ、 地域の安全安心と言っても、それは絵空事になってしまう。 何世帯が出たのか、 今どういう状況になっているのか、 そういうことも県はつかんでもらいたい。

【防災危機管理課】…。

【ローカルネット参加者】 基本的な認識をうかがいたいが、 「アメリカの海兵隊は日本の人々を守るために日本に存在している」 と大分県はお考えか?

【防災危機管理課】 なかなか難しい質問。 今ご質問されていることがまさに 今報道などに出ていることだと思うが、 たとえばアメリカの訓練の目的などがきちんと 理解できてないとそこはなかなかお答えできないのかなと思う。

【ローカルネット参加者】その認識ができていないと、 県民の生命財産を守るために、 どこまで県が強く言えるのかという、その姿勢に影響してくる。 どこから考えても、 アメリカの海兵隊が日本の人々を守るために、 日本に存在しているとはいえないと私は思う。 訓練の内容も、戦ってなにかを守るというのはダメ。 それは歴史がそれで守れるものはないと明らかにしている。 海兵隊は地域の人にとっても、 私たち日本に住む人ぜんぶにとっても 「暴れ馬」だと受け止めるべき。 つまり、よほど手綱をしめないとなにをしでかすかわからない。 そういう意味で、先ほどから話が出ている、 ずっと県としてプレッシャーをかけ続ける。 プレッシャーをかけることで、やっと犯罪が防げる。 縮小なんてその先にあることで、 手綱をゆるめると大変なことになる。 それを大分県としてやってほしい。

【防災危機管理課】地元の負担軽減のために言うべきことはきちんと伝えていきたい。

【ローカルネット参加者】湯布院ではアジアの客が増えている。 当初は価値観の違いからか、 かつてはマナーなどのトラブルがよく起きてきたが、 最近はそういうことも少なくなったと聞いている。 中国では、文化交流のイベントが行われたりもしている。 そのような観光は大分県にとっても大事。その面から考えても、 日出生台の米軍演習が拡大することはいいことではない。 大分県としての観光のおもてなしということから考えても、 ぜひ大分県にも頑張ってもらいたい。

【ローカルネット参加者】 最後に、米軍が来ることによって問題になるのは、 砲弾「数」というよりも砲撃の「時間」ではないかとありました。 しかし、今の砲弾数と時間とどちらが問題か、 というのは、それ自体、今は日出生台での米軍演習の問題が まだそのレベルにとどまっているから出てくる議論に思える。 沖縄の基地問題、特に最近のオスプレイの運用状況を見ろと、 もう約束事項などまったくないかごとく、夜間も飛ぶし、 プロペラがどちらを向いているときは飛ばないなどといった 約束ごとももはや関係なく行われている。 日出生台もいずれ協定や覚書も関係なく 米軍が演習をやるようになってしまうんじゃないかと。 まだ今はまだそこまでいってないが。 そうならないように、ちょっとした拡大も見逃さずに、 それはおかしいんじゃないかということを、 私たち住民も言うが、県も言っていただきたい。

【防災危機管理課】 それはもう同じ認識。 今回も初日の覚書が守られなかったということで、 直ちに県から九防に強くものを言った。 皆さん方の努力もあって、 2日目以降、守られたと言うこともある。 やはり、こういった努力を引き続き、 続けていくことが引き続き、 続けていくことが非常に大事と思っている。 今後とも国の方にも必要なことはしっかりと言っていきたい。

【ローカルネット参加者】 ぜひよろしくお願いします。

 


 

<総括・10回目となった今回の米軍演習の問題点>

・1070発という過去の平均の2倍近い過去例のない総砲撃数。

・3月9日、今回の米軍演習6日目。
 米軍は総砲撃数193発という過去最多の激烈な実弾砲撃演習を実施。
 うち夜間砲撃も95発。夕方にはわずか20分の間に30発の連射を3回。
 あわせて90発を連射する激しい集中砲火が行われた。

 なお、この日は、午後2時からの演習開始と、開始時間は遅かったのだが、
 最初の20数発(そのうち半分は白リン弾と思われる砲弾)を撃った段階で、
 原野火災が発生。1時間半にわたって燃え続け、自衛隊の消火ヘリが出動する事態となった。

 

 

 


 これまでは必ず、演習開始前に、地元代表者、行政、
 マスコミを対象に、説明会が開催されていたが、
 今回は、米軍到着から演習開始までの日程が
 詰まっていることなどを理由に事前説明会を省略。
 米軍は、説明会を行わないまま演習を強行した。

 後悔訓練においても、マスコミだけを外して、
 地元住民と行政関係者、自衛隊招待者だけを対象に行われた。
 これも前代未聞。

 

 参加した行政関係者、地元住民らには、
 もとより、そこで米軍から得られた情報や事実を外に公表するための
 技術や能力、態勢があるわけではなく、
 公開訓練での報道陣シャットアウトは
 まさに大きな情報公開の後退といわざるをえない。
 これはこの先の訓練公開の廃止、または北海道のように、
 行政関係者のみを対象にという形に向けて、
 段階を踏んできているのではないかと疑わざるをえない。

 

 昨年末の米軍調査隊の情報が出なかったことに対する
 批判を受けて、防衛局は
 「米軍訓練に関する情報はこれまで通り出す」と説明してきたが、
 結局、懸念したとおり、情報の公開は大きく後退した。


 この米軍訓練の最大責任者であり、
 もっともよく知っているはずの米軍指揮官と、
 報道関係者が接触でき、話を聞くことができたのは、
 わずかに表敬訪問の後に、
 ぶら下がりで応じた12分のみという、とんでもない状況だった。

 

・過去9回は、2月に行われていた米軍演習が、
 初めて3月に入ってから行われたということで
 観光地である湯布院や九重では、観光に対する影響を懸念する声も・・・。

・同じく、3月に米軍演習が行われることで、
 大分県や地元の自治体でも、3月議会が始まり、
 公開訓練にも議員の多くが参加できず
 米軍訓練に対して、
 これまでのように注意を注ぐことができなかった。

・米海兵隊員200人が参加のはずであったが、実際は30人ほど少なかった。

・防衛局から、米軍が今回使用する車両は60両と公表されていたのに、実際には31台しか来てなかった。

・3月3日から開始された米軍訓練。
 「実弾演習は夜8時まで」という新しくできた合意事項を 
 米軍は初日から破った。

 しかも、今後も「米軍訓練が優先」と表明し、
 新しくできた覚書を守ることよりも
 自軍の訓練を最優先する姿勢をあからさまに…。

 

 なお、住民と行政、自衛隊招待者を対象にした公開訓練の場で、
 米軍のある担当者が今回、米軍が使用する砲弾の種類について
 4種類を持ち込んでおり、通常弾、照明弾、発煙弾(WPとスモーク弾)であると説明した。
 WPはWhite Phosphorusの頭文字で、
 英語圏では白リンと黄リンが共に「White Phosphorus」と表記されるため、
 日本語訳する場合には白リン発煙弾と黄リン発煙弾の二種類の訳が存在する(WIkipedia「白リン弾」より)

 公開訓練で米軍の担当者が説明した音声 kokaikunrenwp

 これは米軍が白リン弾使用を初めて認めた発言。