城取清掃工場近くで奇形ナマズ 1999/05/05

 茨城県新利根町で稼動していた城取清掃工場から、南東約1.5キロの小野川に仕掛けていた竹かごで「Sの字」に曲がった奇形のナマズが捕獲された。体長約四○センチ、胴体の後ろ三分の一付近から尾ひれにかけて大きく湾曲している。地元住民は「ダイオキシンの影響では」と不安がっている。
 新利根町ダイオキシンから子供の未来を守る会では「ダイオキシンの影響の可能性が強い。ここ数年、背中や尾の曲がったコイやフナが度々見つかっているが、こんな大きな奇形ナマズは初めて」と話している。
 同会は「小野川は霞ケ浦にもつながり、広範囲な住民の飲料水にもなっている。行政は工場の生態系への影響を徹底的に調査するべきだ」と訴えている。同会ではナマズを民間の分析機関に送って奇形の原因を調べる予定。

発見されたナマズ。尻尾が折れ曲がっている。

ナマズのレントゲン写真。曲がっているのは尻尾だけではなく内臓付近の背骨も大きく曲がっていた。


トップに戻る

日記に戻る