東京平和運動センター80-1

TKOPEACENEWS

　1面　NO.80　08.6.5

第20回定期総会の成功をバネに、
７･18～19･全国１万人集会に結集し、原子力空母
「ジョージ・ワシントン」の母港化を阻止しよう！

新議長就任挨拶　　　　　　座光寺　成夫

　座光寺です。よろしくお願いいたします。就任にあたり、自己紹介と今後の決意を申し上げます。
まず、私の平和運動へのかかわりを申し上げます。私が中学２年のとき、30年以上前ですが、近所に写真家の森下一徹(もりしたいってつ)さんという方がいて、彼が「被爆者」という本を出版するということで、資料整理を手伝ったのがはじめてのかかわりです。森下さんが写しだすモノクロのアップ写真は、被爆者の内面の声が聞こえるかごとく迫力があり、原子爆弾の威力、被爆の恐ろしさ、そして、何より、人間が人間を殺す戦争の悲惨さを肌で感じることができました。その後、労働運動を通じて、広島・長崎、沖縄の反戦・平和、反核・反基地闘争を現地で学び、今日に至っています。また、日常的には、草の根運動として、反原発あるいは、それに代るエネルギー政策についての勉強会に参加しています。最近では、元組合員が熊本県水俣市へ移住し、私が今年２月に訪ねた経過から、「水俣病」について、考えることをはじめました。彼の行っている活動は、胎児性水俣病患者の社会参加を支援していると同時に、水俣市の環境政策について広める努力をしていることです。公害の原点水俣は、公害を克服したエコタウンとして変貌しつつあります。こうした地道な活動に敬意を表したいと思います。
　さて、東京平和運動センターの当面の課題は、８月19日に横須賀に来港する米原子力航空母艦「ジョージ・ワシントン」の母港化反対の取り組みです。全国の仲間とともに、７月19日に行われる「１万人集会」に最大限の動員をかけ、その前段の結集デモ「平和行進(第５福竜丸から神奈川)」を成功させる取り組みを、先頭に立って進めていきます。こうした、反核・反基地闘争を継続しつつ、８月６日、８月９日の広島・長崎の原水禁世界大会に多くの働く仲間やその家族を結集させる取り組みを行っています。
　さらに、11月１日高松市で開催される護憲集会に積極的に参加し憲法前文・９条の改悪を許さないたたかい進めていく必要があります。最近、改憲勢力は鳴りを潜めたとはいえ、衆議院２／３の議席を持つ与党の改憲策動には十分注意を払わなければなりません。
　最後に、私が思う平和運動は、けっして机上で進むものではないと思っています。徹底した現地・現場主義が必要であり、そのことによって、そこにいる人、そこにあるもの、そして、そこで行われていることが、真実を語りかけてくれると思うからです。平和を語り継ぐ難しさと、必要さを噛みしめながら、一歩一歩進めていく決意です。

原子力空母横須賀母港化を許さない７・１９全国集会を成功させよう！
東京平和運動センターは３０００名の動員を勝ち取ろう！

■ 原子力空母横須賀母港化、在日米軍再編、憲法改悪（自民党憲法草案）は、「戦争をする国」の３点セット。大衆闘争で阻止しよう！

　３年前の2005年10月28日、日米政府は2008年の通常型空母「キティ・ホーク」の後継艦として横須賀基地にミニッツ級の原子力空母を配備すると発表しました。
さらに翌日の10月29日に日米政府は在日米軍再編の中間報告を発表しました。また同日、自民党は憲法９条の見直しを含めた「自民党憲法草案」を公表しました。
この２日間で、これまでの戦争放棄、基本的人権尊重、国民主権の憲法理念を覆す、クーデターとも言える挙動でした。原子力空母配備と在日米軍再編は日米の合意とし、さらに「自民党憲法草案」は、憲法改定でなく現憲法破棄、新憲法制定を意味するものです。この３点セットの一角の原子力空母横須賀母港化を許さない闘いが、在日米軍再編、集団的自衛権行使の拡大解釈、そして憲法改悪を阻止する重要な運動です。
平和フォーラムは、５月26、27日に第１回拡大運営委員会を開催し、「７・19全国１万人集会」の成功に向けて組織をあげて取り組むことが確認されました。全国の１万人のうち神奈川5,000名、東京3,000名が集会成功の鍵を握っています。各団体・労組のご奮闘をお願いします。
原子力空母配備の報道後、米国防総省はキティ・ホークの後継艦として、大西洋艦隊所属の原子力空母「ジョージ・ワシントン」を横須賀に配備すると発表しました。原子力空母が横須賀基地を母港にすれば、東京から50キロしか離れていない横須賀で空母原子炉のメンテナンス活動が行われることが考えられ、そうであれば周辺が放射能汚染の危険にさらされるばかりでなく、万一、原子炉事故が起これば、首都圏３千万人の住民が放射能汚染にさらされることになります。私たちは唯一の被爆国民として、このような危険な計画は絶対に受け入れることはできません。地元の市民団体はこの原子力空母の横須賀母港化計画を懸念して、原子力空母の横須賀母港計画ストップの署名を始め、住民投票条例を求める直接請求や原子力空母母港化のための12号バース浚渫工事差し止め裁判などあらゆる対抗措置をこの10年間闘ってきました。２度目の住民投票条例の直接請求の署名人は52,438筆が集まりました。今年の５月16日に横須賀市議会は採択をしましたが、賛成８、退席１、反対33で直接請求を不採択としました。今後の大衆的な運動が原子力空母母港化の可否を決めます。一人でも多くの運動への参加、協力を求めます。

★全国から横須賀へ！
「原子力空母の横須賀母港化を許さない全国集会」参加要請について（第一報）

（１）集会名　全国から横須賀へ！「原子力空母横須賀母港化を許さない全国集会」
（２）日　　時　　７月１９日（土）　１４時～１５時、１５時以降デモ行進
（３）会　　場　　ヴェルニー公園（旧臨海公園）　京浜急行「汐入駅」下車徒歩２分
　　ＪＲ「横須賀」下車徒歩２分　　
（４）主　　催　　フォーラム平和・人権・環境（平和フォーラム）
　　　　　　　　　　原子力空母の横須賀母港化を許さない全国連絡会
　　　　　　　　　　原子力空母の横須賀母港化を止めよう神奈川実行委員会
　　　　　　　　　　三浦半島地区労（ＭＩＲＡＩ）
　　　　　　　　　　　　　　
★関東ブロック前日集会
（１）日　　時　　７月１８日（金）午後１時
（２）場　　所　　夢の島公園・第５福龍丸記念館前
（３）パレード　　天王洲アイル野球場～第１京浜～六郷橋（午後５時解散予定）
（４）　　　　　　→神奈川側（神奈川県庁～ヴェルニー公園）
　　　　　　　　　（詳細は常幹後に報告します。）

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