TKOPEACENEWS
 1面 NO.29/02.8.1発行

六か所再処理工場を稼働させるな!
第17回「反核燃の日」全国集会

・2002年4月9日
・青森市青い海公園
・台湾の反核グループを初め全国から2,000人参加。
・市内の中心をデモ

 危険なプルサーマル導入に対して昨年の5月刈羽村住民は、はっきりとNO!を東京電力に突き付けました。この住民投票はその後の三重県海山町の原発建設反対住民投票で建設NO!を中部電力につきつけたように、全国的な原発建設反対の流れを作り出すなど大きな成果をだしています。この動きはさらに加速し現在でも反対で闘っている山口県上関、青森県の大間などで反対住民に勇気と確信を与える結果になっています。
 しかし、東京電力や経済産業省などの推進派は、新潟で地域振興や村に億単位の資金をつぎこんでのレク施設の建設や、全家庭訪問などを展開して、新潟でプルサーマル実施の突破口を切り開こうとその動きも活発化してきています。
 全国集会の1日目は、柏崎市民会館大ホールでの集会と記念講演午後4時からは市内の中心部をパレードしました。市民の表情はパレードに好意的であったことが印象に残りました。
 2日目は、MOX・プルサーマル、原発震災など5分科会で交流と学習をし、反原発運動の強化を確認し終了しました。
▲プルサーマル中止を求める全国集会参加者
 新潟・柏崎市中心街をパレード

 住民投票1周年「プルサーマル中止を求める全国集会」

2002年6月1日〜2日
・新潟県柏崎市

・新潟県柏崎・刈羽村など地元の市民、原発に反対する市民団体、労働組合、原発施設立地県など1,200人参加

 青森県六ヶ所村の再処理工場は、2005年7月の稼働をめざして急ピッチで建設が進められ、すでに「通水作動試験」もおこなわれており、2003年2月からは「化学試験」が、同年夏からは「ウラン試験」が予定され、天然ウランや劣化ウランを使った試験が行われると、放射能で汚染された巨大な「核のゴミ捨て場」が出現することになります。
 この「ウラン試験」を阻止し、「核のゴミ捨て場」を拒否するため、残された時間は今年一年しかありません。そこで、六ヶ所再処理工場の稼働を阻止するため、全国のすべての団体や個人に呼びかけて全国的な運動を提起し、取組みを開始しています。この運動が、全国の反原発やプルサーマル反対、ストップもんじゅの闘いなどと連動し、政府や電力会社が進める「核燃料サイクル計画」「プルトニウム利用計画」を破綻に追い込む事ができればと思います。
 運動にはいろいろの方法があり、それぞれの団体や個人が独自の活動を取組むなかで、共通した運動として「止めよう!再処理100万人署名」を取組むことを呼びかけ、政府と青森県に提出したいと考えています。4・9反核燃の日に出発させ10月26日の反原子力の日を第1次集約として取組みます。ぜひとも、全国の皆さんに「六ヶ所再処理工場稼働阻止」の運動を盛り上げていただき100万人署名の成功にご協力とご支援をお願いします。

青森県反核実行委員会代表  今村 修

反核燃の日とは
 1985年4月9日、青森県は県議会全員協議会を開き「核燃料サイクル3施設立地受入れ」を決定しました。電事連の要請からわずか9カ月という短期間に、県民の十分な議論も安全性の確認も無い中ででの決定でした。私たちは北村正哉県知事(当時)に「立地受入れを拒否する」ように要請するとともに「立地の諾否は県民投票で決めるべき」として「県条例制定」の直接請求運動をおこし、93,600人の署名を集めました。しかし知事は、この運動のさなかに立地受入れを強行しました。以後私たちはこの日を「反核燃の日」と定め、毎年「怒りの行動」を起こしてきました。

▲4・9反核燃の日に参加した台湾の仲間

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