TKOPEACENEWS
 2面 NO.147 2016.6.28

沖縄県民大会と呼応するいのちと平和のための6.19行動 
国会前に1万人
2016年6月21日

 元海兵隊・米軍属による女性暴行殺害事件に抗議し、海兵隊の撤退を求める沖縄県民集会に呼応する集会が国会正門前で開催され、約1万人が参加しました。
集会は、まず、犠牲となった女性への哀悼の意を表すため一分間の黙祷を行い、主催者を代表して外間三枝子さんが挨拶。
 オール沖縄会議の大城悟さん(沖縄平和運動センター事務局長)は、「戦後、米軍による凶悪事件は571件発生してきた。こんな事件は小手先の対策ではなくならない。基地がある限りなくならない。沖縄の未来のため子どもたちのため、基地のない平和な沖縄を作るため全国の皆さんと連帯を強めながら、安倍政権と対峙していく」と決意を述べました。
 政党からは、民進党の初鹿明博衆議院議員、共産党の田村智子副委員長、社民党の吉田忠智党首が連帯の挨拶。それぞれ、共にたたかう決意を述べました。
 また、沖縄の県民大会での翁長県知事の挨拶が同時中継で流され、「このような事件が二度と起きないよう、県民の先頭になって、地位協定の抜本的見直し、海兵隊の撤退・削減、基地の整理・縮小、辺野古新基地建設阻止に取り組む不退転の決意をここに表明する」との発言に大きな拍手がわきました。


5.15 沖縄平和行進報告(その2)


新宿区職労 重松 大輔


 今回私が沖縄平和行進に参加した一番の目的は、「沖縄の米軍基地移設問題についてきちんと知る」ことにありました。ネットが普及した今日、あらゆる社会問題について多くの情報を容易に得ることができるようになりました。私自身、数年前からこの米軍基地移設問題について関心があり、様々な媒体を通じて学んできました。ですが一方、地元の方々がこの問題についてどう考えているのか知りたくなり、その気持ちが日に日に増してきたため、今回現地で学ばせていただくことになりました。
 今回の沖縄平和行進には、日本全国からのみでなく、台湾や韓国からも参加者がいました。済州島カンジョン村から参加された方々と交流する機会があったのですが、現在カンジョン村でも海軍基地移設反対の運動が行われており、お互い励まし合えればと思い参加したとのことでした。彼らとの交流を通じて、「沖縄の米軍基地移設問題は日本だけでなく、アジア全体で考えていかなければならない問題」であることを認識しました。
 炎天下の沖縄の路上を3時間以上歩くのは体力的につらかったですが、目的地の新都心公園に向かう途中で町の方々が手を振ってくださったり、小さい子どもたちが冷たい飲み物や飴を差し入れに来てくれたりと、温かく応援してくれました。そして、地元の方々のそのような一つ一つの優しさから、地元の米軍基地移設問題に対する想いを感じ取ることができました。
 私は今回沖縄平和行進に参加したことにより、米軍基地移設問題について多くのことを学び、また地元の方々の気持ちを深く知ることができました。米軍基地移設問題については賛否両論あるかと思いますが、何よりも大事なのはこの問題について日本国民としてきちんと向き合うことだと思います。今後より多くの人が実際沖縄に赴き、目で見、耳で聴き、心で感じ、現地でしかできない貴重な体験をしてもらえるよう願いながら今宵もオリオンビールで乾杯したいと思います。

新宿区職労 当真 嗣


 沖縄には在日米軍施設の74%が集中している。70年前の太平洋戦争における沖縄戦で20万人以上の人が犠牲となった。実際に沖縄県内のひめゆりの塔等の慰霊施設を訪れると戦時中の写真及び証言で、戦争の悲惨さを感じた。戦前の行き過ぎた皇民化教育により集団強制死を生むことにもなり、助かった命が自決することとなった。戦争を肯定する意見もあるが、民間人14万人及び軍属10万人の合計24万人程が亡くなっている沖縄戦の比率を考えるとあまりにも民間人が多いと考える。戦前の沖縄県の人口が57万人だったことからどれだけの人々が亡くなったかが分かる。沖縄戦時下の情勢を考えると情報を把握するのが容易ではなかったにしろ、軍部の撤退指示が遅かったといえるのではないだろうか。このような戦を断じて繰り返してはならないと感じる。
 沖縄では現在も米軍基地は固定化されている。毎年のように米軍関係者による犯罪が多くあるのも事実である。今年のゴールデンウィーク後半に、20歳の女性が米軍属男性に強姦、殺害及び遺棄される事件が発生した。沖縄県内でも嘉手納基地は東洋最大の米軍基地で多大な騒音を周辺地域がうけている。それとは対照的に軍属との交流も地域では盛んで、私自身も学生時代にバレーボールをして交流した経験もあり、軍に対して友好的な気持ちも持っている。私自身、沖縄で育ったので生まれたときから軍の方がいて、戦闘機及び移送用ヘリも飛んでおり、それが当たり前だった。社会人になり上京し航空機は飛ぶことはあるが、戦闘機や移送用ヘリは飛んでいないのだと感じたことがある。沖縄に住んでいる時には慣れており何とも思わなかったが、東京に住んでみると住宅街の昼は閑静なのだと感じた。昼寝している時などに移送用ヘリの振動及び騒音等は無い方が生活しやすいと感じる。
 中国大陸から近いことを考慮しても、過度に集中している基地を分散させることが戦後復興及び沖縄県民の生活向上につながるのではないでしょうか。



活動日誌

06.05 戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会包囲総がかり行動(14:00〜東京・国会周辺)

06.18 アジア・アフリカ支援米田植え、食とみどり・水主催(10:00 日野市)
06.19 沖縄県民大会(那覇市)戦争法廃止!安倍内閣退陣!総がかり行動
〜怒りと悲しみの沖縄県民大会に呼応するいのちと平和のための6.19大行動)(14:00〜東京・国会前)

今後の日程

07.05 「全国部落調査」復刻版出版事件裁判(15:00〜東京地裁)
07.13 第78回常任幹事会(16:00東交会議室)
07.30 被爆71周年原水爆禁止世界大会・福島大会(福島)
07.31 辺野古新基地建設の断念を求める全国交流集会(09:00〜東京・全電通会館他)
08.04〜06 被爆71周年原水爆禁止世界大会広島大会(広島市)
08.07〜09 被爆71周年原水爆禁止世界大会・長崎大会(長崎市)
08.15 戦争犠牲者追悼・平和を誓う集会(11:55〜東京・千鳥ケ渕戦没者墓苑)

被爆71周年原水爆禁止世界大会

  福島大会
   7月30日(土)
    13:00〜17:00 福島県教育会館
             (福島市)
  広島大会
   8月4日(木)
    16:00〜 折り鶴平和行進(平和公園)
    17:15 開会総会(グリーンアリーナ)
   8月5日(金)
    分科会・フィールドワークなど
   8月6日(土)
     8:00〜平和祈念式典
     9:30〜まとめ集会(県民文化センター)
  長崎大会
   8月7日(日)
    15:30〜開会総会(ブリックホール)
   8月8日(月)
    分科会・フィールドワークなど
   8月9日(火)
     7:30 慰霊碑墓参
     9:00 閉会総会(県立総合体育館)
    10:15 平和行進
    11:02 黙祷(爆心地公園)

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