東京平和運動センター107-2

TKOPEACENEWS

　2面　NO.107　2011.11.30

活動報告

■「震災から考える、『人間の安全保障』で『生命の尊厳』を憲法理念の実現をめざす第48回大会（護憲大会）　　　

　山形で2700名参加

　山形市のビッグウィング多目的展示場をメイン会場として11月４日から６日までの日程で第48回護憲大会が開催されました。
江橋実行委員長は、「東日本大震災で平和フォーラムが今後何をなすべきか考えさせられた。今まで憲法理念の実現のため政権交代をめざし、市民参加の政治実現に努めてきた。2009年の政権交代後、いわば与党系平和運動として世の中を変えていくチャンスとしてきた。紆余曲折はあるが、今は正念場」と訴えた。
地元自治体を代表し、吉村知事は「卒原発」を訴え、市川市長は「避難者が安心できるように支援していく」とあいさつした。
　藤本泰成実行委員会事務局長は基調提案で、「憲法理念のもと『生命の尊厳』を最重視し『人間の安全保障』の確立をめざすとともに、脱原発のとりくみをすすめてきた。今、『生存権』という憲法理念の課題と向き合うことが求められている。米軍基地の約75％が沖縄に集中している。少女暴行事件や国際大学へのヘリ墜落など、県民生活が常に脅かされてきた。普天間基地の県外移設は確たる県民世論だ。『生命の尊厳』を重視し、地方が主体となった政治へ変わっていかなければならない」と提起した。
　開会総会に引き続いて開かれた「震災から考える、『人間の安全保障』で『生命の尊厳』を」を主題としたシンポジウムでは、福島の生協あいコープふくしま理事の橋本拓子さんが「第一原発から約70キロの所に住んでおり、子どもの将来について不安でならない」、宮城の⑭○ト高橋徳治商店代表取締役の高橋英雄さんは「県の屎尿処理場は回復しておらず、原発事故で放射能が海に拡散・沈降している」、沖縄県議会副議長の玉城義和さんは「基地に頼らない地域をつくることが大切だ。補助金をいくら出しても地域は良くならない。地域の人が知恵を出して地域興しを」と訴えた。最後にコーディネータの江橋さんは「平和フォーラムは辺野古の問題で譲ることはない。普天間での居座りも認めない。過疎地にカネで基地や原発を押しつけることが問題。潜在的核武装など絶対に許されない」と締めくくりました。

■平和運動センター関東ブロック総会を立川で開催
　11月27、28日の両日、立川市内で、各県平和運動センターの代表者が参加し、関東ブロック連絡会の総会が開催された。脱原発・基地問題など課題が山積する中で、各県の交流を進め、全国の仲間とともに闘う方針を確認した。
　役員については、各県の議長、事務局長が分担し、東京の長谷川議長が副議長に選任された。
　　議長　　　　山下　埼玉県議長
　　事務局長　　小原　神奈川県事務局長
　総会後の講演会では、伊藤久男氏（東京自治研究センター研究員）が、「国策に振り回される原発・基地立地市町村―国に依存したまちづくりから脱却しよう」と題し、交付税と地方財政の仕組みの観点から、原発や基地の実態を明らかにし、参加者を含め議論を深めた。
　総会翌日には、「横田・基地被害をなくす会」の福本事務局長の案内で、横田基地を現地調査、ネット越しに基地の実態と騒音被害などの説明を受けた。
　

★田中聡・前沖縄防衛局長の発言に抗議し新基地建設アセスメントに反対する打電行動の要請（平和フォーラム）

「田中聡沖縄防衛局長の発言」に対し、沖縄県選出の国会議員や平和フォーラムをはじめとした各種団体からの抗議を受けて、一川保夫防衛大臣は田中局長を更迭しました。
　しかし田中局長の更迭で、問題が解決したわけではありません。田中発言は彼個人の資質の問題ではなく、防衛省が持っている差別意識、権力意識、アメリカ崇拝意識の表れです。
　また防衛省は、田中発言については謝罪しつつも、環境影響評価（アセスメント）の評価書の年内提出には変わりはないとしています。沖縄県では県知事・県議会・名護市長・名護市議会の関係４者がともに、新基地建設に反対しています。世論調査によれば県民の84パーセントも基地の県内移設に反対です。このような状況でなお、防衛省は沖縄に新しい基地を押し付けようとしています。「市民は国策に口を出すな」と言わんばかりの防衛省に対して、強い抗議を続けていくことが必要です。
　そこで以下の通り、防衛省に対する打電行動のを要請いたします。

　記

１．抗議先　　防衛大臣　一川保夫　様
　　住所　　　〒162-8801東京都新宿区市谷本村町５－１　防衛省
　　電話　　　０３－５３６６－３１１１
　　ＦＡＸ　　０３－５２６９－３２７０
　　ホームページ　防衛省・自衛隊に対するご意見箱
　　https://sec.mod.go.jp/mod/goikenshinsei/goikenbako/index.html

２．期間　　　１２月末まで

今　後　の　日　程

12/01　　狭山市民集会（13:00～日比谷野外音楽堂）
12/01　　ＴＰＰ問題と安全保障学習会（14:00～総評会館）
12/03　　もんじゅを廃炉へ！全国集会(福井・敦賀市)
12/03　　朝鮮高校無償化を求める集会（18:30～大田区民ホール）
12/08　　不戦を誓う三多摩集会（18：30立川市民会館）
12/09　　さようなら原発10000万署名行動（18：00錦糸町駅南口）
12/10　　「がんばろう！さようなら原発1000万署名」集会（13：30日比谷野音）
12/12　　国境問題と安全保障学習会（14:00～総評会館）
12/15　　辺野古アセス反対　沖縄の民意を踏みにじるな」集会（18：30自治労会館）
12/16・17　食とみどり・水を守る全国集会（13：30　名古屋）　
12/19　　狭山東京実行委員会第17回総会（15：00東交会議室）
2012年
02/04　　「建国記念の日」を考える集い－アジアの連帯を求めて(13:30～自治労会館)
02/11　　さようなら原発10000万署名アクション（代々木公園Ｂ地区）　
02/17　　狭山事件の再審を求める東京集会(台東区民会館)
03/11　　さようなら原発福島県民集会（郡山開成山球場・予定）
03/24　　さようなら原発10000万署名集約集会（13：30　日比谷野音）

　編集後記

　年の瀬も迫り、一日一日と寒さが身にしみます。
　言い訳しても始まりませんが、さまざまな事情で、本号の発行が遅れましたことをお詫びします。
　次号は新年合併号として、少しは明るい紙面づくりとしたいと思います。
　大変厳しい一年でした。よい年を迎えられますよう、お祈りします。

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