FREE
第28号
発行者:生徒会本部
発行日:2001年1月30日(火)

FREE         生徒会本部発行
                  第28号  2001年1月30日

人権救済申し立て結果が出ました! えっ…? なにそれ?!  1998年11月頃、所高の当時の生徒・卒業生の有志が、人権救済申し立てとい うことをしました。要するに、被害者届けみたいなものです。なぜ申し立てがおこな われたのかというと、「卒業記念祭」「入学を祝う会」の取り組みの中で、当時の校 長先生が所高の話し合って決めていくというシステムを無視し、独断で物事を決定し てしまったからです。マスコミでもずいぶんとりあげられました。そして、校長先生 のやり方を「おかしい」と思った生徒は、何か方法はないのかと考え、申し立てをし たのです。  人権救済とは、日弁連(日本弁護士連合会:日本中の弁護士全員が入ってます)が おこなっている制度。「これは人権侵害じゃないの?」という申し立てがあると、日 弁連が人権侵害かどうかを審査し、その結果、人権侵害であると認められれば、人権 を侵害した相手に要望・勧告・警告のいずれかが出されます。日弁連はとても大きな 組織ですから、人権侵害と日弁連が認めるということは社会的に非常に影響力がある のです。  さて、今回所沢高校の当時の生徒の有志が申し立てたことに関して、約2年半の歳 月をかけてようやく審査が終わり、次の結果がでました。  (1) 生徒と先生が話し合って決定した「日の丸・君が代」を学校行事に持ち    込まないということを、生徒と協議をおこなわないまま入学式・卒業式    にもちこんだ校長の行為は人権侵害である。            ←生徒の学校行事に関する意見表明権・参加権の侵害  (2) 校長及び教育委員会が新入生に対し「入学式に出席しなければ入学許可    がされない」ととれるような文書を送り、新入生に入学式の出席を強要    したことは人権侵害である。                        ←思想・良心の自由を侵害 そして、校長先生に対し、学校行事の運営にあたっては生徒に意見表明や参加 の機会を与え、誠実に話し合うなどして、合意を目指して努力するように要望 がでました。 なんか難しいこと言ってるなぁと思うかもしれません。 だけど、とっても大事なことを日弁連が言ってくれています。 「生徒が学校の運営について意見をきちんと言える」「自分たちの学校を自分 たちで作っていける」ということが認められたのです! これからも自分たちの学校を自分たちの手で作っていくってことを忘れないで、 がんばっていきましょうね。
(Web管理者記)
前のページ(所高資料)に戻る
前のページ(経過)に戻る