人権だより

第2号

発行者:人権教育係

発行日:1999年12月2日(木)

人権だより                      '99・12・2
           NO・2「人権講演会について」   人権教育係

 最近よく聞かれる「ノーマライゼーション」とか「インテグレーション」などの言
葉は健康な人も病気の人も、若い人も老人や赤ちゃんも、非障害の人も障害を持つ人
も、それぞれの人をおもいやりながら共に暮らせる社会をつくろう、という意味を持
っています。教育のインテグレーション(統合化)も、欧米では、メインストリーミ
ング(主流)として、大きな潮流の動きになっています。
 ところが、日本ではどうでしょう。いろいろな学習に困難を持つ子どもたちは、地
域の小学校や中学校で普通教室に入ることを望んだとしても、なかなか入れてもらえ
ない、という現実があります。

 今回の講演会(12月18日)は、安積遊歩さんを講師にお迎えし、身体に障害を
持ち、かつ女性として生きてこられたこれまでの歩みのなかで、さまざまな問題に出
会って感じたり考えたりしたことをお話していただきます。皆さんが主体的に参加し
てくれることを願っています。


   ●安積遊歩(あさかゆうほ)さんプロフィール●

★1956年、福島県生まれ。カルシウムを吸収しにくい骨形成不全症という障害を
 持つ。2歳から13歳までに、20回近く骨折を繰り返し、手術を重ねた。20代、
 はじめから障害者運動にかかわる。
★1983年10月から半年間、障害を持つ人のためのサービス機関として先駆的な
 アメリカのバークレー自立生活センターで研修を受け、ピア・カウンセリングを日
 本に紹介する。
★現在、日本のエリア・リーダーとして、自ら障害を持つ女性という視点から、再評
 価(コウ)カウンセリングの理論に深い洞察を加え、その普及に力を入れ、全国を
 飛び回っている。
★1996年5月に女児・宇宙(うみ)ちゃんを出産。障害を持つ人の自立をサポー
 トする「くにたち援助為センター」の代表。
★編著書に「生の技法」(共著、藤原書店)
     「自立生活プログラムマニュアル」(ヒューマンケア協会)
★訳書に、「ありのままの自分がいい」(共訳、クレア・パターソン著、太郎次郎社)
     「自分を好きになる本」(共訳、パット・パルマー著、径書房)
     「人間性回復へのアプローチ」
           (監訳、ハヴィー・ジャキンズ著、日本RCコミュニティ)
★著書に、「癒しのセクシートリップ」(太郎次郎社)
     「ねえ自分を好きになろうよ」(バタバタの会)などがある。

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                        1999・12月 人権教育係
人権講演会のためのアンケート

*今回の講演会(12月18日)では、安積遊歩さんをお招きして、身体に障害を持
 ちながら、かつ女性という場で生きてこられたお話を伺い、私たちの感性や思考を
 深めてゆきたいと思います。つきましては、以下の質問に協力してください。

Q1 安積遊歩さんにお聞きしたいことがあれぱ、具体的に記してください。


Q2 障害者や障害を持つ女性を取り巻く状況について、これまであなたが感じたり
   考えたりしたことがあれぱ、記してください。



(Web管理者記)
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