第2学年保護者会報告

埼玉県立所沢高等学校PTA会長 君島和彦

           学年部長 ○○○○

1998年12月24日(木)


                              1998年12月24日
   第2学年保護者会報告
                            埼玉県立所沢高等学校
                            PTA会長 君島和彦
                            学年部長  ○○○○

 過日の学年保護者会には150名ほどのご出席をいただきました。ありがとうござ
いました。全体会で始めに生活、進路、修学旅行、卒業に向けての生徒の動きについ
て先生からお話があり、次に常任理事会からの連絡、卒業に関する要望書について話
し合いの時間をもちました。要望書については特に反対の声もなく拍手で皆様のご賛
同をいただきました。アンケートで声をお寄せいただきましたが、その後のクラス懇
談の内容も含めて多数の方から校風は守りたい、生徒を応援したいという内容のもの、
PTA活動に対してももっと知りたい、何か手伝えるものがあれば等応援してくださ
る内容のものでした。今後ともご協力をお願いいたします。

 以下当日の次第にそってお知らせ致します。

 欠席の君島会長より「3年生の懇談会が卒業行事だけを議題に開かれるようにPT
Aが何をどのように行なうかについて十分に考えなければならない時期であること、
PTAは生徒の決定を尊重するという従来の方針を堅持すること」がメッセージとし
て寄せられました。
 保護者として子どもたちの頑張りを見守り支えていくために、まずいろいろ知って
いただき、より一歩子どもたちや学校そしてPTAに近づいて理解を深めていただけ
ますようお願いいたします。


学校の先生から
1.生活について
  生徒個々には目的意識に差が出ている。
  遅刻が多かったりルーズさが見られるが個人的に頑張っている生徒も多い。
   (遅刻しない、部活動、勉強、絵画、書道、読書感想文等)
  個人の能力を大切にし伸ばしていきたい。反省事項として
   (授業中の真剣さに欠ける、自転車の2人乗り、タバコ等)
  とてもいいところはいじめがないところ、教師にとってこんなに助かることはな
  い。生徒たちが多様性をもっているからだろう。

2.進路指導について
  今年の進路状況について、指定校推薦について、一般公募推薦について
  進路補習について、大学進学のための補習は必要に応じてやっています。
  高校を予備校化したくはない、授業をしっかりやることが基本
  普段の授業が不真面目なのに補習をやってくれではだめです。
  不本意な入学で大学をやめる人もいるという現実を考えれば現役でなくてもいい
 というような逃げ道も必要ではないか。

3.卒業に向けての生徒の動きについて
  卒業記念祭実行委員会方針について
  基本方針として柔軟な対応をし、最善の策を探っていく。いろいろな方面からの
 批判、また政治的な報道のされ方などから慎重になっている。職員会議でもまだはっ
 きりしていない状態。どうやって子供の理想を守りつつ、よい状態にもっていくか
 模索中。

4.修学旅行について
  天候にも恵まれ旅行委員の活躍もあり全体として良い旅行だった。
  本校は注目されているのでより一層慎重に行動してほしい。


常任理事会からの報告
 二学期の活動報告 竹永先生支援、公開口頭審理について、文教委員会の傍聴、
    本校視察について、生徒総会について、県教育局との話し合いについて
 PTAは生徒の前に出ず、足を引っ張らず今後も行動していきたい。


卒業に関する要望書について
 事前に配布したかったが生徒会の動きに伴ってこのような形になった。
 混乱の入学式を経験した2年生の保護者として3年生を祝福のなかで送りたい。
 要望書は全体の拍手により一同としてご賛同いただきました。


竹永先生支援の依頼
 10月6日の第1回公開口頭審理は150名ほどの傍聴者でいっぱいでした。
 12月16日の第1回公開口頭審理のお知らせ

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              要 望 書

埼玉県立所沢高等学校長
内 田 達 雄 殿

 今年度の卒業行事に関して11月11日の臨時生徒総会で生徒たちの総意が確認さ
れたと聞いています。
 「卒業式に代わる生徒主催の卒業記念祭を行なう、しかし話し合っていく中で柔軟
な対応をし、最善の策を探っていく」という生徒たちの決定に、この春のような事態
はなんとか回避したい、しかし所沢高校の民主的な話し合いのシステムに則った自主、
自立の校風は守り続けていきたいという、切ないまでの生徒たちの思いを感じます。
 2年生は「3年生に気持ちよく卒業してもらいたい」と卒業記念祭に向けて懸命に
準備を進めようとしています。
 大混乱の入学の日を経験した学年の保護者といたしまして、校長先生をはじめとす
るすべての教職員、在校生、保護者のあたたかい祝福の中で、3年生が卒業の日を迎
えられますよう願っております。
 校長先生には生徒たちと十分な話し合いを重ねてくださるよう、よろしくお願いい
たします。
                         1998年11月21日
                         埼玉県立所沢高等学校
                         第2学年保護者会出席者一同

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     アンケートの結果

 話し合いの時間を十分取れませんでしたのでアンケート用紙をお配りしました。
提出してくださった内容をお知らせします。

★生徒たちや先生方の模索していく最善の策が実現していくよう応援したい。校長先
 生や教育委員会が少しでも一方的な姿勢を改めるよう働きかけてほしい。

★親として子供達が有意義に学校生活を送れるよう、協力してやれることがあったら
 知らせてください。

★卒業行事に関しての要望書を出すことになってとてもよかった。
 いろんなことがありましたがこの高校に入ってとてもよかったと今でも思っていま
 す。自由な中にあっても子供自身はけじめをつけて生活しているようだし、毎日が
 楽しく充実しているらしい様を見ていると、自分の締め付けられていた高校生活と
 比較してうらやましくさえ感じます。

★2学年としての要望書はとてもよいと思います。所高PTAの在り方も理解できま
 す。私もできる範囲で協力して行きたいとと思います。

★いつもいろいろとお世話になっております。何かありましたらプリントなどで知ら
 せていただき、少しでも協力させていただければうれしく思います。

★役員の方、先生方に感謝申し上げます。ご苦労様です。入学、卒業事件で本校がク
 ローズアップされて以来、子供はよい学校に入ったと云う実感を逆にもてて喜んで
 おります。子供の自主性を生かした伝統を守って行きたい。

★いつも大変だと思います。要望書に書かれていたやり方で頑張っていただければと
 思います。

★いじめがない学校の所高、改めていい学校だと思いました。

★校長先生は指導要領だけにこだわるのではなく、生徒のよいところを伸ばしていく
 のが教育であり教師だと思います。このことをふまえて対処してほしい。

★役員の方々いろいろ大変ですがよろしくお願いします。

★所高は先生も生徒もPTAも何がよいことか、一生懸命考えようとしているところ
 がすばらしいと思います。自由は責任に裏打ちされた真の自由が大切だと思います。
 誤解や偏見に振り回されないように頑張ってほしいと思います。

★卒業記念祭の事も気になりますが、生徒たちが自主的に決めていったことを後押し
 していきたいと思いました。クラスはまとまりがあってとてもよいと思いました。

★役員さんご苦労様です。いろいろなお話しを聞き役に立ちました。

★PTAの活動にもいくつかあると思いますが、もう少し環境美化に力を入れられな
 いものでしょうか。それともこれは後援会の仕事でしょうか?

★我が子は所高に入ってから自分の意見をしっかり発言できるようになった。

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     クラス懇談会の内容

 持久走大会には全員参加していた。周年記念コンサートでの聴く態度は70点。
 価値観が違ってきていてみんなで一緒にやっていくことができなくなっている。
 いじめがない、しかし盗難はある。他人の意見を聞くことができる。
 与えられたことをやっていくのではなく目標をもって学習する習慣が必要。
 進路、受験について心配、アルバイトについて質問。
 勉強の仕方、進路等についての質問は積極的に受け付けているのでいつでも相談に
くるように、生徒に伝えてほしい。
 生活は落ち着いていて勉強しようという意識がある。
 授業後残って勉強を教え合っている。掃除も真面目にやっている。
 遅刻はそんなに多くはないが、片寄っていてする子は多い。
 大学によって入試内容が違うのでよく調べるよう。
 学校は楽しく行っている、部活動も楽しくうまくやっている。
 部活と勉強は両立していると思う、短い時間に集中して勉強しているようだ。
 友人関係も修学旅行も楽しそうにやっていた。
 遅刻に関して多い生徒は本当に多い、遠方からの通学の方が遅刻しない。
 イベント、遊び大好き、勉強心配、長電話が多い。
 クラスによって授業を抜け出す生徒多い。
 大学の指定校推薦制を利用していないのはもったいない。
 生徒会本部は一生懸命やっている。
 校長先生は生徒の話は聞くが話し合うことはしないので平行線をたどっている。
 生徒たちが築き上げた事を崩すようなことは絶対したくない。
 子どもたちを後押ししていこう。
 多くの方から学校が楽しいと言っている子どもの様子をお聞きしました。
 日の丸、君が代決議文について全部が全部賛成一色でなくほっとした。
 下の子が受験期で他校の説明会に出る機会が多いが、そのたび本校のすばらしさを
実感する。
 それほど関心を示している訳ではないが校長先生が生徒の意見を聞いてくれない不
満は言っている。
 子どもたちは大人の想像を越えて遥かに柔軟に考えたり行動している。ゆっくり見
守っていていいのではないか。
 誰でも何でも言える、いろんな意見を尊重出来る所高のよさを失わないで。
 日の丸、君が代について前校長はどのように対応していたのだろうか。何故現校長
になってからこのようになったのだろうか。

◆ 出来るだけ多く掲載致しましたが残念ながら紙面の都合で全部掲載することが ◆
◆ 出来ませんでした。ご了承ください。                   ◆


(Web管理者記)  このブラを読むといろんなことがわかります。 (1)PTA役員が広く会員に情報を提供しようと努めていること。 (2)PTAの方針に対して会員からの支持があること。 (3)今の所高の在り方に対して、肯定的な意見が多いこと。  その他、どのようなとらえ方ができるでしょうか。 | 大学の指定校推薦制を利用していないのはもったいない。  という意見がありますが、所高の進学指導は「この偏差値ならこの大学に」という 指導ではなく、「何がやりたいのか、やりたいことに合った学部・大学を」という方 針だったと思います。  従って、指定校推薦があっても「何が何でも使わなくては」ということはないので しょう。まだ、このwebにアップしていませんが、「1年進路つうしん」という資 料に指定校推薦が掲載されていますので、ご紹介します。  「クラス懇談会の内容」という個所は、どこからどこまでが同一の人の発言か分か り難いところがありましたので、記載のとおりに改行しました。
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