ぴょこぴょこ しんぶん

― 1998年度 Vol.? ―
配布日 1998年12月24日(木)
発行・保健委員会広報係


ぴょこぴょこ しんぶん
                              1998年12月
                           1−8  ○○・○○
                           2−10 ○○・○○
                                保健委員会
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 金属アレルギーとは

 指輪などのアクセサリーでも起こりますが、ピアスでなぜ多いかというと生傷に
直接金属が当たるためです。

【仕組み】
 (1) 金属イオンが溶け出して体内に入る。(◎は金属イオン。ビラでは○の
     中に“〃”の記号で表現してありましたが◎に変更しました。)

          ┌─┐            │ 耳  │
          │耳│   拡        │↑ 体内│
          │ │   大    ┌───└────┘───┐
     ピアス┌─┼─┼─┐ ⇒    │    ↑       │
        └─┼─┼─┘   ピアス│    ◎  ◎    │
          │ │        │       ↓    │
          │ │        └───┌────┐───┘
          └─┘            │体内 ↓│

 (2)免疫が働き、金属イオンは異物(体内にあってはいけないもの)として記憶
    される。(☆は免疫。ビラでは△に横棒をいれた記号で表現してありました
    が☆に変更しました。)

        │ 体内      │
        │    敵    │
        │   ☆―――◎ │
        │         │
        │         │
        │     異物  │    {“敵”とか“異物”というのは
        │ ◎―――☆   │     吹き出しの形式で記載してあり
        │         │     ました。web管理者記}

 (3)また同じ金属に触れてしまうと金属が体内に入ろうとする。

        │ 体内      │─┐
        │     ☆   │ │
        │         │金│
        │  ☆      │属│
        │         │ │
        │ ☆      ←│◎│
        │         │ │
        │         │─┘

 (4)異物として記憶されているため、免疫が拒絶反応を起こし、
    皮ふがかぶれたり赤くなる。

        │ 体内     ♯│─┐
        │     ☆  #│ │
        │        か│金│
        │ 異物☆――◎ ぶ│属│
        │        れ│ │    {ここの“異物”とか“追い
        │ ☆――――◎ #│ │     出せ”というのも吹き出し
        │ 追い出せ   #│ │     の形式での記載です。}
        │        #│─┘

 どうしてもピアスをしたいという人は、パッチテストをしたり、一応安全といわれ
ている純チタン製のピアスをするなど、とにかく医者に相談してみて下さい。ピアス
を開けると穴が完成するまでの1ヶ月〜1ヶ月半消毒したり洋服を着たりするときに
引っかけないようにするなど面倒なことも多いです。ピアスをしたいと思っている人
はよく考えてみましょう。



   〜長距離走大会のけがの報告〜

 小さくなりましたが、先月の長距離走大会のときのけが人の報告をします。
すり傷10件、腰痛1件、ねんざ3件でした。大会後急にかぜひきの人が増えました。
かぜには気をつけましょう。

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   インフルエンザと風邪

 前年までの暖冬とは違い、今年は○の冬さ。暖冬の寒さに慣れていた私達にとって、
かなりこたえそうです。そこでストーブをつけたり、こたつでぬくぬく、又登校等で
利用する電車には師走により普段より多くの人ごみの入らなければならなくなり、風
邪やインフルエンザにかかり易い季節です。ではいったい風邪やインフルエンザとは
どんな病気でしょう。

風邪症候群
 鼻やのどの粘膜の乾燥感、異常感=くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
                 (熱はあまり上がりません)
○抵抗力のある人はあまりかからない。
○症状が一週間程度続く。
○原因⇒体が弱っている時に、様々な菌やウィルスに感染する。

インフルエンザ
 全身症状が比較的強いのが特徴
 (風邪がひどいなと思ったらインフルエンザかも知れません)
 高熱=頭痛、腰痛、筋肉痛、間接痛など、鼻みず、のどの痛み、咳など
○抵抗力のない子どもやお年寄りは、亡くなってしまうことも。
○症状は2〜3日するともうなくなる。
○抵抗力のある人もウィルスを吸い込むとかかる。
○原因⇒どんなに健康でもインフルエンザに感染すると症状がでる。

   ┌────予防方法─────────────────┐
   │○むやみに人ごみの中に出ない           │
   │○充分な水分の補給                │
   │○室内の保湿                   │
   │○空気の乾燥予防(ストーブをつけたら、たまに換気)│
   │○ワクチン注射(インフルエンザ)         │
   └─────────────────────────┘

 このようにインフルエンザと風邪は感染する菌も違えば症状も意外と結構異なる。
しかし抵抗力があれば、いくらかインフルエンザといえども少しは症状が軽くなる。
とても寒いからといって室内でぬくぬくしすぎるのはひかえましょう。又、風邪や
インフルエンザにかかってしまっても、薬の副作用等よりもっと悪い病気にかかって
しまうかも知れないので、あまり薬にたよらず、体を安静におとなしく寝てましょう。

     みなさん、健康で楽しい冬休みを

(Web管理者記) この「ぴょこぴょこ新聞」の「金属アレルギーとは」という記事 は、所高ならではという感じがします。生徒手帳をお読み頂ければわかりますが、服 装は自由ですし、頭髪の規制もありません。もちろん、ピアスもOKです。実用的な 記事ですね。  ところで、「(3)また同じ金属に触れてしまうと金属が体内に入ろうとする。」 についてですが、イオン化した金属が傷を通して体内にしみこむわけですから、「体 内に入ろうとする」のは同じ金属とは限らないと思いますので、ここの記述は「免疫 の記憶」のことを表現しようとしているのかもしれません。  また、「(4)異物として記憶されているため、免疫が拒絶反応を起こし、皮ふが かぶれたり赤くなる。」という部分の「免疫が拒絶反応を起こし」と言う表現は適当 ではないと思われます。異物を排除する機構が免疫ですから、「免疫反応のひとつの 現れ方として拒絶反応がおこり、皮ふがかぶれたり赤くなる」と言う表現の方が妥当 と思われます。  ピアスをつけるときは、この記事にあるように注意した方がいいですね。金の金属 アレルギーになった場合には、歯の治療に金を使用することはできなくなってしまい ますので、現在は保険の適用外であるセラミックス(瀬戸物)を使うことになるよう です。詳しくは「青山審美会歯科矯正クリニック」の website にある 「Q7 :金属アレルギーだけど歯の詰めものは大丈夫?」をご覧ください。  また、東京都消費者センターがピアス・イヤリング・時計バンドなどでニッケルの 溶出試験をしたデータを公表していますので参照してみて下さい。 金属製のアレルギー・時計バンド ―金属アレルギーを考える― (商品テストの結果)  「〜長距離走大会のけがの報告〜」の「小さくなりましたが」というのは、文字が 「小さくなりました」という意味です。実際のビラのこの記載の部分は小さい文字で 記載されています。
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