請  願  書

1998年5月20日(水)

所沢高校PTA


               請  願  書

埼玉県教育局
  教育長 桐川卓雄様
                            1998年5月20日
                            所沢市久米
                            埼玉県立所沢高校PTA
                            会長  沼尾 孝平

 私たち保護者は、この間の所沢高校の校長先生、埼玉県教育委員会の生徒、教師へ
の対応を見るにつけ、教育の場がこれでいいのであろうかとの危惧の念を覚えるもの
です。
 それは、教育の基本とも言えることがなおざりにされ、管理的事柄のみが既定の事
実として、有無を言わさず押しつけられ、素朴な疑問の声を発することさえ出来ない
場となってしまうのではないかと、不安を感じるからです。
 私たちは、教育の場にあってはなおのこと自分の意見を率直に発表でき、意見交換
しあう中に自分の考えを磨き、討論の技術をも身につけ、そして、合意点を探る努力
こそ現在の日本の教育に必須のものと思います。
 以下の六項目は教育という営みにおいて、大前提として確認される事柄であると私
たちは考えます。
 つきましては、私たちの考えについてどのように認識されるか、貴職のお考えをお
聞かせ願いたく請願致します。

                  記

一、教育において、生徒の意見は尊重される。
二、教育において、教師は生徒の意見を尊重する義務がある。
三、教育は、教師と生徒との「信頼関係」を基盤とする。
四、生徒と教師の信頼関係に基づき、かつ、話し合いを基に手続きを踏んでまとめら
  れた教育の成果は尊重される。
五、教育の現場において、話し合いをし、きちんと手続きを経て決定されたものが変
  更を迫られる場合、生徒と教師双方の納得いく配慮、また、双方の信頼関係を損
  ねない配慮を必要とする。
六、生徒と教師の信頼関係が崩れる恐れのあるとき、その状態への保護者の意見表明
  は当然の権利であると共に、義務でもある。
                                    以上

付記 なお、この請願は憲法16条、及び、請願法に基づく請願であることを付記し   ます。    また、新聞切り抜き等の資料を添付させて頂きます。
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