生徒会ビラ(98年4月3日)

新入生のみなさんへ


                                98.4.3
新入生のみなさんへ

 新入生のみなさん、こんにちは。3月18日の説明会の日から約2週間たちました
が、サイドリーダーや数学の宿題は進んでいるでしょうか? 私たち所高生は、説明
会の日からずっと4月9日にみなさんをあたたかく迎えられるようにと努力していま
す。どんなことをしていたか、ということをこれからお知らせします。

 3月18日の説明会が終わった後、私たちは、入学を祝う会の準備のために在校生
の有志を募りました。有志の希望者は、100人近く集まり、春休みも集合して祝う
会の準備を頑張っています。


〔3月23日〕校長先生のところに入学式を行わず、入学を祝う会を行うことに協力
して下さるようにと交渉に行きました。しかし、校長先生は私たちの生徒総会での決
議(入学式のかわりとして入学を祝う会を行うこと)を理解して下さいませんでした。

〔3月24日〕修了式の後で全校生徒の前で校長先生に、卒業式を強行したことに対
する抗議文と、4月9日に行われる入学を祝う会に関する要請文を提出しました(こ
の抗議文と要請文は、各クラスでHR討議を行い、承認されたものです)。校長先生
はこの抗議文と要請文を受け取りましたが、生徒は指導されるものであるとし、入学
式を妨げるような行動は行わないようにとおっしゃいました。

〔3月26日〕日本弁護士連合会の子どもの権利委員会の方々と懇談会を開きました
(所高生徒会、卒業生有志、PTA代表が参加)。そこで、私たちは、所高の歴史や
生徒会権利章典の話をした後に、卒業記念祭について説明しました。弁護士の方々は
私たちの活動を評価して下さいました。

〔3月30日〕卒業生が県庁へ行きました。卒業生は所高を卒業しても所高の自由の
ために、在校生と共に頑張っています。それだけ所高が好きなのです。

〔3月31日〕所高の教職員から教諭の戒告処分撤回と、校長罷免を要求するという
記者会見を行いました。教諭の戒告処分とは、3月18日の説明会で、校長の方針に
反する説明をしたとして、新入生の学年団の代表で説明をした竹永先生が県教委から
処分を受けたということです。説明会で竹永先生は生徒総会と職員会議で決定した事
を説明しただけなのにどうして処分されてしまうのでしょうか。
 所沢高校の先生方は不当な処分だとして県教委に処分撤回を要求すると共に、所高
の民主的伝統を踏みにじり、学校を混乱させた校長先生の罷免(職務をやめさせるこ
と)を要求しました。私たち生徒も竹永先生の処分はおかしい、校長先生は生徒の活
動を理解してくれないので、これから交渉を続けていきたい、などの意見を表明しま
した。

〔4月2日〕弁護士の方々やPTA、民間の方達と話し合いをし、今後の私達の活動
について様々なアドバイスを受けました。この話し合いの時、重点的に話されたのが
「人権救済の申し立て」についてでした。現在、校長先生により私達の権利、人権が
侵害されています。そこで、それに対する1つの手段として、この「人権救済の申し
立て」があげられたのです。しかし、どのような手段をとるにしろ、生徒の意志が必
要であるので、4月8日の始業式の日に在校生の意志をはかることになっています。


 私たちは所高生として生徒総会や職員会議で決まった『入学式のかわりに入学を祝
う会を行う』ということを責任をもって実行しようと努力し続けています。しかし校
長先生は要請文を受けとったものの入学を祝う会のみを行なうことを認めず、学校の
総意よりも学習指導要領を重視している内容の言葉を1年間ずっとかわらずくり返し、
協力して頂けません。竹永先生への不当な処分もあり、新入生のみなさんは4月9日
どうなってしまうのだろう?と心配しているかもしれません。しかし、私たち在校生
は、みなさんが混乱することなく入学することができるように、また、みなさんをあ
たたかく迎えられるように頑張ります。

 今、所高生は卒業記念祭の成功や入学を祝う会の準備を通して、所高の自由・自主・
自立についてや、子どもの権利条約について深く学び、その大切さを強く感じていま
す。新入生のみなさんにも少しずつ自由って何だろう、とか、自分達の権利を生活の
中でどう活かしていくかなどを考えてもらえたら、と思います。

 4月9日はどうなるの?
 4月9日は8:45に登校して下さい。その後、3月18日の説明会から4月9日
までの経過を説明したいと思います。新入生のみなさんや保護者のみなさんは所高で
どんなことが起こっているかが直接わからないと思うので、在校生からわかりやすく
説明します。
 結局、今の状況だと、校長先生の話し合いは、平行線になってしまいそうです。私
達は、4月9日に向けてできる限り話し合いで解決していきたいと思い交渉してきま
した。そしてこれからも交渉していくつもりです。
 説明の場では、私たち所高生はなぜ入学を祝う会を行うことになったのか、所高生
が祝う会を行って新入生をあたたかく迎えたいというアツイ気持ちを伝えたいと思い
ます。当日、入学を祝う会が最高の会になるように在校生は全力で頑張っていきます。

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