県教委の回答に対する意見表明
1997年11月17日(月)

埼玉県教育委員会 殿
                           1997年11月17日
                           埼玉県立所沢高校PTA

            県教委の回答に対する意見表明

 互いに意見に違いがある時には、話し合いを通じてその違いを埋め、歩み寄れる地
点を探る努力が非常に大切であると私たちは考えます。自我を自覚し始める高校生に
あって、このことは、最も重視されなければならない教育的課題の一つであると思い
ます。
 瞬時に世界各地に手の届く情報化社会となっている今、そうした姿勢の重要性を強
調してしすぎることはないでしょう。
 所沢高校では、このような教育的視点に立ち、教師と生徒との協議会を持つ等話し
合いを重視する教育を歴史的に長期にわたって実施してきました。ところが、内田校
長等管理職は、このような所沢高校の教育姿勢に充分な配慮をせず、強引なやり方で
入学式を執り行い、これまでの所沢高校の歩みを一変させました。
 こうした行為への反省もなく、その後の生徒に対する対応も保護者への対応にあっ
ても不誠実な校長等の姿勢は、教育の場にあってはならないものと、私たちPTAは
考えて、校長管理職の指導を県教委にお願いしました。

 ところが、私たちが問題と考える内田校長の教育者としての資質に対する見解、そ
うした校長への指導要請に対する見解等については回答文中では一言も触れてはおり
ません。その上、入学式における国旗・国歌についてという、私たち要請文にはその
字句すらない問題についての見解が述べられております。
 これは、要請文の意図を県教委が一部曲解したものと思われます。
 私たちPTAはこの点について異議を申し立てます。

 なお、今回、校長・PTAとの話し合いに県教委が参加し三者での話し合いをする
事が、「広い意味での校長への指導である」と県教委が口頭で確認した点は、私たち
PTAとして、評価いたします。

 今後の三者の話し合いを通して、要請文に述べられた「所沢高校PTAの思い」が
実現されるよう熱望します。

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