常任理事会だより

― 1997年度 第11号 ―

発行日 1997年10月31日(金)

発行 所沢高校PTA常任理事会



 第2回 所高PTAと校長先生・県教育局との話し合い
 11月17日(月)10:00〜の予定〔詳細は後日〕


3学年懇談会  11月 1日(土)14:00〜 視聴覚室
2学年保護者会 11月15日(土)14:00〜 体育館
1学年保護者会 11月15日(土)14:00〜 講堂
 〈先生方とお話しできるチャンス=是非、出席しましょう!!〉


【PTA臨時総会以降の経過について】

学年懇談会・保護者会を迎える前にこれまでのまとめをしてみます。
・7月5日(土)PTA臨時総会において、県教育長への要請文「教育長には所沢
 高校の現状をふまえ校長等管理職の指導を行うよう要請いたします。また、校長
 に改善が見られない場合には、校長の配置転換を含めて適切な対応をするよう強
 く要望するものです」が採択されました。

・7月8日(火)19名で要請文を提出に行きました。県教育局は、要請文の主旨は
 PTA本来の活動ではないとし、受け取りを拒否。話し合いの中で、教育局が問
 題は「日の丸・君が代」と認識していることが判明したため、私たちは校長先生
 が生徒たちの意志を尊重しない点を問題としていると説明しました。

・7月17日(木)15名で教育局に出向き、請願権を行使し、要請文の受理と誠実な
 対応を求めたところ、県教育局は要請文を受理し、検討結果を8月末までに用意
 すると約束しました。

・7月18日(金)先生方は職員会議名で管理職に対し要請文、一年担任用は意見表
 明文を提出されました。また合わせて、校長先生・教頭先生へ公開質問状を出さ
 れました。

・8月11日(月)7名で教育局と要請文の主旨について再度話し合いました。

・9月4日(木)職員会議において、7月18日に出されていた公開質問状に校長先
 生・教頭先生がそれぞれ回答されました。(裏面に掲載)

・9月5日(金)要請文についての回答が県教育局より出されました。
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  県立所沢高校PTAには、今回の入学式の実施をはじめとして、校長の学校運営
 に関する考え方に対して主張があり、現在のところ校長の考え方と相容れない状況
 があると認識しております。県教育委員会といたしましては、県立所沢高校が平成
 9年度の入学式で「国旗を掲揚し、国歌を斉唱するよう指導」したことを評価して
 おりますが、できるだけ多くの保護者の皆様方にご理解ご協力いただくことが望ま
 しく、今後建設的な話し合いを行うことが適当であると考えております。
  つきましては、校長と所沢高校PTA役員との話し合いに状況を整えて県教育委
 員会も加わり、関係の改善のために努力してまいりたいと考えております。
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  この日の話し合いの中で、教育局は「PTA・校長・県教育局の三者での話し合
 いの場を設定するということは、広い意味で校長に対する指導である」と答えまし
 たが、回答の内容は私たちの要請文の主旨に添ったものにはなっていません。

・9月19日(金)1回目の三者の話し合いが持たれましたが話し合いのルール決めに
 終始し、進展がありませんでした。

生徒たちは……
~~~~~~~~~~~~~~~~~
・7月16日(水)卒業準備委員会が校長先生に話を聞きに行きました。校長先生は
 「卒業式では日の丸・君が代を行う」「今まで通りの式は出来ない」「日の丸・
 君が代は、やると決まっていること。生徒の踏み込む領域ではない。」等、発言
 されたそうです。

・7月17日(木)生徒会本部・HR委員会・卒業準備委員会・門出式実行委員会が
 話し合い、四者で「卒業」の取り組みについて考えて行くことになりました。

生徒たちの取り組みを見守りましょう!!


[ぜひ、ご参加下さい]
 入間支部
     元所高PTA会長・スクールソーシャルワーカー
       “山下英三郎さんを囲んで”
        11月14日(金)19:00〜
        於:入間市中央公民館
    ※他支部の方もどうぞご参加ください。


所沢高校100周年記念 プレイベント
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  3時間思いっきりトーク&ディスカッション!!
   今、「教育」に求められるもの
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 1997年11月29日(土)午後1:30〜4:30 所沢高校体育館
 入場無料 手話通訳がつきます     西武池袋線西所沢駅徒歩7分

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【裏面】

内田達雄様
                公開質問状

 民主的で、円滑な学校運営を進めるために、以下の点について質問いたします。
一人の教育者として、誠意を持って回答頻います。なお回答は、文書を以て、9月
最初の職員会議に提出ください。

1.我々職員は、管理職との意志疎通がほとんどできず、2学期以降の学校運営に
 大変不安を感じています。
  そのような認識を職員が持っていることについて、どのようにお考えですか。
 また、そのような認識を払拭するために、どのような手段を取るつもりですか。
  校長:機会をとらえて、意思の疎通を計りたい。

2.校長は、職員会義で否決されているにもかかわらず、入学式の事情聴取を個別
 的に行っています。
  職員の感情を傷つけ、不信感を募らせるばかりの事情聴取を、いつまで、どん
 な形態で続けるつもりですか。また、そもそも職員会義の決定をどのように受け
 止めでいますか。
  校長:入学式当日の行動については、引き続いてお聞きしたいのでご協力をお
     願いしたい。会議の決定については尊重するが、法令に反する決定に関
     わることについてはこの限りではない。

3.PTAの臨時総会で採択された「教育長宛の要請文」を、校長としてどのよう
 に受け止めていますか。また、PTAが、このような活動をせざるを得なかった
 ことに対して、自らの責任をどのように感じていますか。さらに、今後保護者と
 の信頼関係をどのように築いていくつもりですか。
  校長:校長の考えがわかってもらえず、残念である。信頼関係が大切であるが、
     当面は保護者の動きを見守っていきたい。

4.この間の校長の発言・姿勢から、教育者としての資質を問う声が様々なところ
 から挙がっています。
  校長は、本校の「自主・自立」は尊重すると言っているが、校長がかつて本校
 に教諭として在籍していた時代、「自主・自立」の校風確立のために、どのよう
 な役割を果たしたのか、具体的にお答えいただきたい。
  校長:当時、「自主・自立」を特別に意識したことはありませんでした。

5.校長の「最終的には私が判断する」という非民主的姿勢・人間関係軽視の姿勢
 により、学校運営に具体的に障害が起きている。以下の点について見解を伺いたい。

(1)校長の言う「最終判断」には「最終責任」が伴うはずです。今回の入学式の
  「最終責任」はどのように取るおつもりですか。
    校長:校長の最終判断により実施した入学式が、厳粛でない部分が生じた。
       そのような状況をつくり出した原因を現在調査中である。

(2)100周年行事に関する取り組みがなされていますが、入学式の問題に対す
   る謝罪がないままでは、100周年式典に大きな不安が残り、取り組みが躊
   躇されます。このことをどのようにお考えですか。
    校長:国旗を掲揚し、国歌を斉唱する百周年記念式典の準備には協力でき
       ないということでしょうか。もしそうだとしたら、そうではなく、
       ぜひ協力してもらいたい。

(3)校長は、この間生徒に対し、極めて不誠実な態度をとり続けています。
   (HR委員会主催の説明会・生徒総会等)
   そうした状況で、生徒に対する様々な場面での校長の言葉に、はたして教育
   的効果があるのか、はなはだ疑問です。見解を伺いたい。
    校長:今後、私の考えを述べて、理解していただける様努力していきたい。
       尚、生徒を直接指導するのは教員です。

(4)管理職3人の意志疎通が充分でないため、様々な問題がこの間起こってきま
   した。今後、どのように改善するつもりか、伺いたい。
    校長:様々なというが、管理職3人の意思疎通がなかったのは1件だけで
       ある。他にあったら指摘してもらいたい。意思の疎通が十分でない
       のはまずいことなので、そうならない様努力していきたい。



埼玉県立所沢高等学校教頭
遠藤 孝一棟
              公開質問状

 学校運営を早期に正常化し、今後より良い教育活動を行うために、以下の質問に
誠意を以て、9月最初の職員会議に文書で回答を願います。

1.管理職の独断専行は校務分掌の兼務、日常の教育活動にとって大きな障害となっ
 ています。
  教頭は職員間、分掌間の連絡、事務の円滑な処理のためどのようなことに配慮
 するつもりですか。
  教頭:機会をみつけて、意思の疎通を計りたい。一つの手段として、職員朝会
     の実施も有効なのではないかと考えている。

2.教頭の姿勢が不明瞭です。必要なときは教頭が自分の意見を述べ、調整する用
 意がありますか。
  教頭:教頭として、必要と考えれば調整したい。

3.学校見学や説明会では、どのように本校の特徴を説明していますか。
  教頭:学校説明会では、新井教頭の作った資料をもとに説明している。

4.今年度の生徒募集に、入学式の影響はあるとお考えですか。
  教頭:わからない。学校説明会では中学生が本校へ入学したい気持ちが伝わっ
     てきて、現段階ではよい感触を得ている。

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