PTA会員の皆様へ

発行日 1997年2月21日(金)


 (Web管理者記)--------------------------------------------------------
 この資料は96年度のものです。従って、校長・教頭・事務室長とも、97年度
 入学式以降の校長・教頭・事務室長とは別の人です。------------------------

PTA会員の皆様へ                               1997年2月21日                       所沢高校PTA会長  ○○○○                       委員会委員長     ○○○○ 所高生の自由と教育を考える委員会 第三回会合報告  今回は、卒業式のあり方をめぐって生徒達の求めるものと校長先生の方針が食い違っ ている中で、保護者としてきちんと経過を把握し、どう対応していったら良いか話し 合おうという事で開かれました。いろいろと貴重な意見が出され、校長先生から理事 会からの要望に対する返事も伺えました。 【先生方からの経過報告】 3年担任団  例年通りの卒業式をと決議している。 3年卒業準備委員会  所高では職員からは3年担任団が、生徒からは準備委員会が   卒業式の原案を作ってゆくという形を取っている。1学期から卒業式の準備に取   り組む。ホームルームで話し合い、日の丸・君が代なしの卒業式をという結論を   代表者が12月に校長に口頭で伝える。1/8の始業式での校長の話に対して   「日の丸・君が代問題への意見表明文」を出す。   生徒が強制反対の署名を集める。(452名のうち391名の署名) 生徒会  所高が日の丸掲揚をしない理由を生徒全員が理解できるようにしようとい   う方針が生徒総会で確認されている。2/6勉強会を開く。2/12ホームルー   ム委員会で校長と話し合う。2/28にも話し合う予定。在校生が強制反対署名   を集める。(832名のうち約530名) 理事会  1/8の理事会で校長の方針に対して協議、理事会だよりを発行し、要望   を表明する。 【校長先生の理事会からの要望に対する返事】   最終判断は大所高所から校長がする。学習指導要領に基づいて実施する事は憲法   その他に対して矛盾はない。 1.決議文を尊重して欲しい。 ― 決議文には矛盾点がある。例えば、〔いろいろ   な解釈〕とあるが、現在ではその方針でゆくと県議会でも確認されている、等。 2.3年生の総意を尊重して欲しい。 ― 学習指導要領で実施するものとする、と   あるので、これは強制には当たらない。選んで良いとかいうものではない。必修   のようなもの。 3.絶対に混乱のない卒業式を保証して欲しい。 ― 混乱のない様、話し合いをす   るなどして努力する。先生も学習指導要領にそうあるのだからそれに基づいて指   導して欲しい。 【主な保護者からの意見】 P:校長先生の3点の要望の返事は指導要領が非常に大きな位置を占めている。日の   丸・君が代は第3章の特別活動に書いてある。この特別活動の最初に書いてある   のは「集団の一員としてより良い生活を築こうとする自主的・実践的な態度を育   てると伴に人間としてのあり方についての自覚を深め‥」となっている。日の丸   についていろいろ考えて、意見表明文など出したりしている行動はこの指導要領   の目的に合っている。子ども達が決めたことを尊重するのは、学校を経営する者   にとって最も重要な事。第3の1には「生徒による自主的・実践的な活動が助長   されるようにする事」とある。この指導要領の特別活動の強調するところはこの   事。所高の活動はこれに合っている。第3の3に国旗・国歌のことが書かれてあ   る。この事だけを取り立てて言うのは一方的な見方。また指導要領にある事は義   務ではない。守らなかったら罰せられる訳でもない。日の丸も校長は必修と言っ   たがそうではない。学校がその実体にあった形で実施すれば良いというのが指導   要領の方針。子ども達がこれ程考え、行動している事を踏まえれば、子ども達の   活動を尊重するべき。法的拘束力を持っているということは必ずしも法律学会で   認められていない。どうしても揚げなくてはならないという根拠は薄弱。是非今   年も例年通り日の丸・君が代をやらないでいただきたい。 P:もし校長がこれはやらないと法律違反だ、だからやるのだというのなら、なぜ子   ども達に投げかけて討議させたのか。ここまで子ども達が積み重ねてきたものを   指導要領にのっとっているから、君たちのやっている事は無駄だ、聞き入れられ   ないというのでは、虚しさだけを持って卒業することになる。 P:子どもの意志が尊重されれば、自分たちが意見を表現した事によって自分達の場   を作ってゆくことができるという充実感を持ちつつ卒業してゆける。大きな教育   的効果がある。憲法の国民主権や民主主義を学ぶ。反対の場合、マイナスの効果   は測り知れない。校長に正しい判断をお願いしたい。   (紙面の都合上、その他のたくさんの貴重な意見を掲載できませんでした。    ご了承下さい。)  残念ながらこの話し合いの後も校長先生の方針は変わらないとの事でした。そこで、 理事会から出された要望を再度校長先生にお渡しし、感動的な卒業式にしていただき たいという気持ちを伝えたいと思います。賛同できる方は署名をお願いします。  3年生の保護者は下記宛ご郵送下さい。1、2年生の保護者は担任を通じてお渡し 下さい。  (2月26日(水)までにお願いします。)   《〒359 所沢市久米1234 県立所沢高校 PTA担当》  ご協力よろしくお願い致します。  3月6日(木)午後6特より被服室において卒業式についての話し合いが持たれる  予定です。

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