2001年3月24日14〜17時
東方学会ビル2階会議室にて
20名の参加でした。中学生・高校生・大学生の参加もありました。また、当日参加された高野邦夫さんにも急遽お話をお願いしました。文部省作成の学徒出陣壮行会のニュースフィルム(約15分)のビデオを見た後、佐藤清さん、後藤重三郎さんにご体験をお話しいただき、質疑応答の後再度ビデオを見ました。
●佐藤清さん
・若い世代による「追体験」の重要性
・ 一糸乱れぬ行進→抜刀隊のリズム感――1分間に114歩、歩幅75ab――は、今も自分に染み付いている。それは、中学5年生から7〜8年の訓練の賜物である。
・ 学徒出陣を美化してはいけない。皇国史観、軍国主義教育の「洗脳」の行き着く果てであった。
・ 「天皇制」の問題を、はっきり意識して考えなければならない。最大の問題である。
●後藤重三郎さん
・少年兵の問題……中等学校3〜5年(今の中3〜高2)が24万人も少年兵、予科練に志願した。(自分のクラスは全員が、学校中で志願したところもあった)
・ そのうち19,000人位が戦死したが、この数字には初期の頃の戦死者が入っていない。
・ 学徒出陣は、さまざまなところで行われていた。どこでも熱狂的に兵士を送っていった。自分もそういう経験がある。
・ 軍隊生活では暴力が日常茶飯事だった。また、学歴などによる差別もあった。脱走しようとして殺された人もいた。
・ 理不尽な暴力が行われ、それがさらに弱い者へと向かっていった。
・ 最近は、12月8日が何の日かわからない学生が増えている(真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の日)。そこで「劇団創芸」の「きけわだつみの声」の朗読テ−プを聞かせてその感想を書いてもらうことにした。そうすると、皆真剣に受け止めてくれる。
●高野邦夫さん
・ニュ−スフィルムの解説――最初に出てくるのが東大安田講堂、次が早稲田の大隈講堂、そして赤門……日本を代表する大学が出てくる。9時20分から、77校の学生の行進が始まる。最初は、東大法学部から女学生の姿が映っているのは大変貴重。女子学生を会場に入れたのも、劇的効果を狙ってのこと。「君が代」の合唱、「海ゆかば」など音楽の「効用」。送辞を読んだのは慶応大生、答辞は東大生。その中に、「生きて帰ってくるつもりはない」という意味の言葉がある。最後に宮城(皇居)で万歳三唱する時、横に出てくるのが配属将校。学校の中に軍人が入ってきている。
・軍隊生活について――少年兵の時から「全人格的隷属」を強いられる。命令に何の疑いもなく従うようにするため、暴力・差別が使われる。最後は14歳の少年まで少年兵となった。