大阪証券取引所
見学しました! (2001年8月1日)



森本克実(3年)矢野正太郎(3年)吉行直人(3年)の参加レポート




 大阪証券取引所は1949年4月に設立されました。ここは東京証券取引所に並んで
日本で最も古い証券取引所です。日本における取引所の歴史は17世紀の経済の中
心地であった大阪に設けられた米穀取引所にさかのぼります。これはその後堂島
米会所とよばれるようになり18世紀に入ると現金決済方式の帳合米取引所が行な
われるようになりました。この取引は後年の取引所における売買仕法の原型とな
り今日の先物取引のルーツともなります。18世紀末には現在の大阪証券取引所の
場所に金相場会所が創設され金貨・銀貨の延売買が行なわれました。このような
江戸時代の取引のノウハウがやがて明治以降の大阪証券取引所の取引に活かされ
ることになりました。(矢野)


 大阪証券取引所は、1878年(明治11年)に大阪株式取引所と呼ばれてい
ました。しかし、1949年に(昭和24年大阪証券取引所に改名されました。
歴史的には、東京の証券取引所と同じぐらいです。それらは証券市場が支えてお
り、証券市場は流通市場と発行市場に分けられます。今はコンピュータによって
証券を管理していますが昔は立ち会い取引で行われていました。
 リスクを解除するために“先物・オプション取引”というものもあります。先
物取引とは、ある特定の商品を将来の一定の期日に、いま取り決めた価格で取り
引きすることを約束する取引で、一定の期日前までに、反対売買を行うことに
よって決済することもできる取引です。オプション取引とは、ある特定の商品を
あらかじめ定められた期日(満期日)または期間内に、あらかじめ定められ
た価格(権利行使価格)で買い付ける権利(コール・オプション)あるいは売り
つける権利(プット・オプション)をいい、この権利を取引するのがオプション
取引です。
 証券のことは、全然わからないのですが、コンピュータが、絶えず動いてい
て、異常を人が管理するので、目が離せない職場で大変だと思いました。(森本)

 3階にあるシステム売買室ではコンピューターを利用した株券等の売買や、
不正な取引が行われていないかの監視などをしています。想像していたような
活気はなく、みなさん黙々と仕事をこなしているといった感じです。証券会社
の方が直接来たりすることはなく、証券会社から取引参加者用の端末装置により
入力されるそうです。価格表示板には売買されている銘柄がずらっと並んでいて
-(安)は緑、+(高)は赤で表されている。(吉行)