戦争を記憶する旅―ポーランド編


アウシュビッツ強制収容所

クラコフ郊外

ちょうど映画「シンドラーのリスト」が公開され話題になっていたこともあるかと思います が、暑い夏、熱心に家族連れ、個人旅行者、団体旅行者が見学と慰霊に訪れていま した。
ここは当時のままに建物群が保存されており、そのうちのいくつかの建物は博物館として利用されています。
日本人にもなじみが深いコルベ神父が入れられていた、という地下牢の前に立ったとき。靴・めがね・歯ブラシ・かばんなど被収容者から身ぐる み剥いで几帳面に分類した物の山また山。建物の廊下に張り巡らされた犠牲者たち の顔写真の数々。これはたしかに50年前にあったことなのだ。戦争の狂気、とだけで は片づけられない。人間がどれだけ残酷になるか、その究極をみた思いです。
車で 3kmはなれた第二収容所のビルケナウにも行きました。ここの鉄道引込線は「シンドラ ーのリスト」にも使われています。こちらはアウシュビッツよりも広かったです。戦争が 終わり、ナチスが戦争犯罪の証拠を隠そうとした痕跡が残っています。
(訪問時期:1994年8月6日)


[戦争を記憶する旅]
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