教育基本法の改悪を許すな!

反対の声レポート



政府・与党は11/16衆院で教育基本法「改正」法案を
与党単独で強行採決しました。

国会前では連日、教育基本法改悪反対の大きなうねりが巻き起こっています。
論戦の場は参議院に移りましたがまだ法案を葬り去る可能性は残っています。

大手マスコミが意図的に無視している国会前を中心とした
教育基本法改悪反対の動きを速報で伝えます。



12月15日 強行採決への悔しさと怒り、そして新たな闘いへの決意

 悔しい限りですが、参院本会議で午後6時ごろ強行採決されてしまいました。

 今日の6時〜7時の全国連絡会の国会前集会は、強行採決への悔しさと怒り、そしてこれからの新たな闘いへの決意をみんなで共有する集会となりました。
 集会冒頭、強行採決されたことが伝えられると、参加者から深い怒りのため息が広がり、悔しさで涙を流す人々が沢山いました。
 はじめに全国連絡会呼びかけ人の大内さんから、つぎの闘いへの呼びかけがなされました。採決を絶対に認めることはできない、改悪基本法との闘いを今日からはじめる必要がある、改悪基本法は、政府自身が言っているように、自民党改憲案との整合性をとったものであり、明らかに憲法違反である、改悪基本法を使ってこれからかけてくる現場への攻撃との闘いを、いますぐに構築していかなければならない、今日集まったこれだけの人々がその闘いをすでに始めている、この闘いを続けていけば勝利の展望がある、と。
 つづいて多くの人々から発言がありましたが、どの発言も、抑えることができない怒りをぶつけながらも、これからかけられてくるであろう攻撃と闘う自信と決意にあふれたものでした。
 社民党の福島さんからは、不信任案、問責決議案などで抵抗した経過の報告のあと、今回これだけ闘えたのは国会前や全国の闘いがあったからであること、さらにこれから通常国会に向けて、国民投票法案や共謀罪法案やその他の反動諸法案への闘いをともにやっていくことの決意表明がありました。
 最後に、いつものように国会と官邸に向かって、「強行採決を認めないぞ!」「安倍内閣を倒せ!」などをコールして集会を終えました。今日は参加者2500人と発表されました。
 強行採決は阻止することはできなかったけれども、間違いなく、これからの新たな闘いが続き、強められていくであろうことを確信できた、今日の行動でした。

12月15日 苦しい闘争の中でも、希望と活路の発言に勇気づけられました

 途中からですが、僕も集会に参加しました。物凄く強い怒りが渦巻いていました。
 日の丸君が代不当処分撤回を求める被処分の会事務局長の近藤さんは、教育基本法改悪法案が国会で通ったとはいえ、現場の教師は自由で民主的な教育を貫いていく、即ち真実を貫く教育を全力をあげて取り組んでいくこと、真実を明らかにすればするほど教育基本法改悪法案の犯罪性が明らかになっていく、私たちの日々の一つ一つの取組みが、教育基本法改悪法案の学校現場への教育支配を、不当な強制の支配を許さない闘いであること、私たちの後ろには国民多数の世論が付いており、自信を持とう、と、今後の教育現場でいかに闘っていくのかをアピールされました。
 三宅晶子さんからは、私たちはこの間、基本的人権、子どもの人権を守り、もっともっと強めていく為に闘ってきたこと、この運動に決して終わりはないこと、条文そのものは変えられても、この運動の中で私達は、この人権を大きく大きく獲得してきたこと、若者、戦争体験者、研究者、現場教員、労働者、それぞれの間で強めてきた連帯は、決して崩れることはないこと、国民の間に危機感が広がっており、特に日本在住の日本国籍以外に人たちに痛いほど伝わっていっていることを感じており、この危機そのものを希望の前夜に変えていく力が今の私たちにはあると思っていること、この力を信じて、私たちはこれからもっと広いフィールドの中で、生活、職場の中で、闘いを継続していこう、とのアピールがありました。
 アピールする人みんなが、苦しい闘争の中でも、希望と活路を見出していて、その上に立って闘争を持続拡大していこうというアグレッシブな姿勢を打ち出しており、非常に勇気付けられました。

12月14日 最後の闘いへ

 今日の国会前行動の速報です。4時過ぎに携帯が鳴り、もう国会前は数千人ぐらい集まっていて、4時半から6時までの特別委の強行採決を阻止するために、頑張っている、という連絡を受けて、国会前に飛んでいきました。
 座り込みをやっている人々、全国連絡会の集会に集まってきた人々、全労連に結集している人々、等など教基法改悪強行採決を阻止しようとする人々が衆院第一議員会館前から参院議員会館前、さらには折れ曲がってずうっと続いて、それぞれ集会をもち、シュプレヒコールを国会に投げてつけていました。
 全国連絡会の集会が始まる6時ごろには、議員会館前の道路は通れないほどになり、いつもは嫌がらせのために通路を空けるようにしつこく要求する警察も、もうあきらめて車道側にあふれる人々を規制するのがやっとでした。
 6時からの国会前集会で、社民党の福島さんから強行採決されたと聞きました。参加者たちから怒りの声を上がりました。「明日の本会議の強行採決をなんとしても阻止するために頑張るので、皆さん力を貸してください」という決意表明に大きな拍手と歓声が送られました。
 その他に集会では全国で闘っているさまざまな団体の代表者から、強行採決への怒りと決して屈しないという決意の表明がおこなわれ、最後に国会と官邸に向けてシュプレヒコールが叫ばれました。「強行採決を許さないぞ!」「安倍内閣を倒して廃案に追い込もう!」等など。
 全国連絡会の集会に集まって人数だけで3000人と発表されました。(全体ではどれだけの人々が集まったのか、把握できませんでした)

12月13日 ヒューマンチェーンの速報

 ヒューマンチェーンは雨の中4000名以上が参加しました。雨で写真はうまくとれていません。写真で発言しているのは、福島瑞穂さんと山梨から来られた方です。
 今日の採決は阻止したが、明日は与党側が総括質疑を要求している。安部首相が出席しての審議を行うことは決まった。野党側はタウンミーティング問題での集中質疑を要求しており、駆け引きは続いている。非常に緊迫した事態になっている。明日あさってと引き続き反対の声を上げていこう、との訴えが続きました。

12月5日 参加者からの速報 北海道、大分、京都の教師達が熱気をこめて発言

 今日は仕事終わるやすぐに「さいなら!」と職場を飛び出し参加しましたがついたのは午後6時半過ぎでした。ですから、全体の様子は下記の報告に譲ります。私はデジカメ持っていないので写真もありません、熱気を伝えられなくて申し訳ない。

 私が到着したときには、北海道、大分、京都の教師達が熱気をこめて発言していました。

 印象に残ったのは、「自分は教師になったとき宣誓させられた。憲法を守ること、教育基本法を守ることだ。だから自分は憲法に従い教育基本法に従う、そして守るのだ!」本当にそうです。

 明日も座り込みするとか、ホカロンやおにぎりやなんでもいいから差し入れで参加を!といっていました。腰が冷えました。ホカロンか暖かいものの差し入れを!!!!

12月5日 緊迫した局面を向かえ再び国会前の道路にあふれるほどの人が結集 北海道からは200人参加

 今日夜6時から7時まで、国会前の教基法改悪阻止の集会に参加してきました。簡単に速報だけお送りします。

 毎週火曜日のこの時間に国会前集会が持たれていて、今回は10回目だそうです。今週末にも参院強行採決されそうだということで、11月16日の5千人には及ばないものの、沢山の人々が集まり、道路にあふれるほどでした。

 集会は、緊急のアピールを出された大内さんの話で始まり、呼びかけ人の小森さん、三宅さん、政党から社民党、共産党、地方からは北海道、福岡、大分、京都などで、(北海道からは200人参加しているそうで、参加者全体から大きな歓声と拍手が送られました)

 その間に改悪反対の歌も入って、大変寒かったですが、緊張感に満ちて、1時間の集会はあっという間に終わりました。最後に国会に向けて、さらに場所を移動して官邸に向けて、教基法改悪反対のシュプレヒコールの声を張りあげました。

 あすは4時から第3回目のヒューマン・チェーンがあります。集合は参院議員面会所です。

 また、朝9時から夕方5時まで全国連絡会の座り込みがあります。場所は衆院第2議員会館前辺りです。座り込みは7,8日も行われます。平日ではありますが、何とかやりくりして参加し、参院強行採決阻止のための闘いに加わりましょう。

 今日はその他に、労働問題関連の集会と院内集会もあり、中身も大変良かったと思います。別の機会にその報告をするとして、集会名だけ記しておきます。昼の2時から4時までは参院議員会館で「もうだまされない!偽装請負・派遣労働者の声を聞け! 12・5国会シンポジウム」夜6時半からは日比谷野音で「許すな過労死促進法!人らしく生きるための労働時間・契約法制を!12・5全国集会」

12月4日 辺野古への基地移転反対を訴える人たちとならんで教基法改悪反対

 写真は今日午後3時ごろの国会前です。都高教のシュプレヒコール、それからこれもずっと続けている辺野古座り込みの様子です。

11月28日(火) 国会前に280人、日比谷には3000人

 全国連絡会の国会前集会に行ってきました。

 例によって途中参加だったのですが、キャンドルを持った人々がいつもの場所に陣取り、アピールが続きました。280名でした。

 発言では、日経新聞の世論調査で、教育基本法改正案を今国会で成立させることが必要だというのが19%にとどまり、自民党支持層でも25%にすぎないこと、今国会成立にこだわるべきではないと改正の必要はないを合わせると66%に達する結果となったことが取り上げられていました。与党は8日にも成立させることを確認との記事もあり、そんなことをさせないよう攻勢を強めていこうと。安部内閣の支持率急落を受けて勢いづいています。

 国会前では既にいくつかのグループで座り込みが再開されており、リレーハンストもあさって木曜日から再開されます。リレーハンストを取り組む方からは力強い決意表明がありました。

 中国の方は、日本の教育基本法改悪阻止の闘いは、日本の子どもたちにとっても重要だし、アジアの平和のためにも重要だと発言されました。

 全国連絡会は、12月3日に渋谷でデモ、5日に国会前集会、6日から8日に座り込みを行います。6日午後4時からは3回目のヒューマンチェーンが予定されています。

同じころ日比谷野音では、米軍再編に反対する平和フォーラム主催の集会が行われていました。3000名の労働者が結集し、米軍基地縮小・撤去を実現、原子力空母の横須賀母港化反対、教育基本法の改悪を許さない、憲法改悪のための国民投票法案を廃案へ、防衛庁の省昇格反対、共謀罪の新設反対を訴えていました。集会の後、国会まで請願デモが行われました。

最初の写真の中央奥で黄色く光っているのが首相官邸です。日比谷の写真も付けました。

11月28日(火) 厚労省前では労働者の権利剥奪に反対する集会 

 今日(11/28)16:30から厚生労働省前で、労働時間規制撤廃反対と労働契約法反対の全国一斉行動に参加したのち、18:30から日比谷野音で、「米軍再編はいらない!戦争国家は許さない! 11・28全国集会」に参加してきました。

 前半の全国一斉行動は、労働者の権利剥奪に対する重要な闘いです。いま財界と政府は、労働時間規制を根本的に改悪する規制緩和を進め、さらに労働者が資本の一方的に決める労働契約内容を飲まされる労働契約法制定を進めようとしています。
年内には審議をまとめ、来年の通常国会に上程することを狙っています。労働側はそろって反対しており、政府・資本と労働の全面対決として、これから通常国会にかけて展開されていくことになります。

 後半の全国集会は、平和フォーラムに結集する労働組合を中心として、それに市民運動が加わって、3000人が集まりました。
サブ・スローガンとして、米軍基地縮小・撤去を実現しよう、原子力空母の横須賀母港化反対、教育基本法の改悪を許さない、憲法改悪のための国民投票法案を廃案へ、防衛庁の省昇格反対、共謀罪の新設反対、が掲げられ、また、教基法改悪の強行採決を糾弾し、参院での廃案を目指す特別宣言が読み上げられました。

 この集会には、開催されているアジア太平洋反基地東京会議に出席している韓国、フィリピン、ハワイの運動の代表者からのアピールもあり、米軍再編に反対する国際的な連帯の集会にもなりました。集会後は、国会へ向けて請願デモを行いました。

11月21日(火) 再び国会前に300人が集まる。 いつものコールの最後に「安部政権を倒すぞ!」が加わる。

 毎週火曜日恒例の全国連絡会の国会前集会が先ほど午後7時まであり、300人が結集しました。途中からの参加でしたが、発言をいくつか。

 神奈川で数カ所の駅頭で同時街宣活動をされた方、学校給食や学童保育の問題を取り組む人たちもいて協力することもあった。

 予防訴訟の会からは、東京都の控訴理由書の提出が遅れており、期限を過ぎているという話。さらに、自身の都立高校での標準服導入の経緯について。導入を主張する校長に対し職員が反発し、導入について検討する場が設けられたが、教育委員会は、検討するのではなく校長が判断せよと迫り、校長が一方的に導入を宣言。するとこんどは生徒が反発し、全校での討論集会を成功させ、反対決議を挙げた。校長は、この決議は本当に生徒が書いたのかと疑い、生徒を信頼せず、いまだに導入を試みている。

 文京区の方から。いじめは教育基本法のせいではないと20名ほどで街頭で訴えている。

 船橋市の先生は、一人でスタンディングを始めます、と。メディアが伝えないので、一人一人がメディアにならなければ(同感!)。昨日は一日落ち込んだけど、今日からまた元気を出してがんばりたい(激しく同意!!)。

 あんころチームからは、ブログのアクセスが1日500から6000に。教育基本法の中身を知ろうとする人が着実に増えている、との発言。

 国会情勢については、理事懇談会が行われている最中で結果はわかりませんでしたが。明日から委員会審議がはじまるようです。

 最後に首相官邸前に移動してシュプレヒコール。いつものコールの最後に「安部政権を倒すぞ!」が加わっていました。タウンミーティング問題に怒る方がビラを捲きながら、内閣府の建物を指し、「あそこの4階がタウンミーティング事務局です、おまわりさんあそこにいる人たちを逮捕してください」と訴えていました。あれが世論がねつ造された現場なのか、と見入ってしまいました。

11月17日(金) 国会前は昨日の熱気そのまま

 静かになるどころか、昼間の人数は昨日より
多いかもしれません。参議院は特別委員会の設置だけを決めて散会、安倍はAPECに旅立ちました。16時国会前


11月16日(木) 衆院本会議で与党が単独強行採決 − 暴挙に怒り 国会前に5000人

 今日は本当は出勤だったのですが、無理矢理休みをとって、午後からずっと国会前にいました。
お昼には、既にいつもより多い人数が国会前の座り込みをはじめていました。強行採決の報が流れるとあちこちで自然に抗議集会がはじまり、怒りのシュプレヒコールがあがっていました。私がいた全国連絡会の座り込み現場でも集会が行われ、福島党首もあいさつに立っていました。


 ヒューマンチェーンが始まる5時にはさらに人が増え、2重、3重の人の列ができました。5時半時点で4000人、最終的には5000人となり、国会前の歩道は身動きが難しいほど人で埋まっていました。発言を受けた後、手をつなぎ、キャンドルをかざしてシュブレヒコールを行いました。そのまま全国連絡会の集会に移行し、7時すぎには首相官邸前に移動して、再度シュブレヒコールを行いました。最後まで残っていた人は2000人でした。


 国会前が動員なしでこれだけの人で埋まったのは最近なかったことではないでしょうか。イラクのときもこれほどではなかったと周りの人が言っていました。前日と違っていたことは人数だけではありません。「安倍政権を倒せ」というシュプレヒコールが、今日は自然にどのグループからもあがっていました。強行採決の引き金を引いたのは誰からぬ安部でした。教基法改悪ばかりでなく、戦争ができる国づくりのための悪法、憲法改悪につながる悪法が続いています。国会前は安部憎しという雰囲気に充ち満ちており、矛先が明確に安部政権そのものに向いたと思います。全面対決の様相を呈してきました。

 マスコミが伝えないので一般にはわかりにくいかもしれませんが、今日はもしかしたら大衆が歴史が動かす現場に立ち会うことができたのではないかと思い、勝手に興奮し、幸せに感じています。来られなかった方には大変申し訳なく思います。ホントに。休みをとって正解でした。


 明日からしばらくは、国会前は少し落ち着くでしょう。今日国会前に集結した全員が、国会前に来られなくても教基法改悪阻止で心を合わせて闘ってきた全員が、安部政権の本質を見抜き、そして今、沖縄を見つめています。

 明日は引き続き座り込みが予定されています。全国連絡会の国会前集会は来週の火曜日18時です。