教育基本法改悪を許さないぞ!国家は教育内容に介入するな!



「教育基本法改悪をとめよう!」
10月31日 国会前行動


 教育基本法改悪法案の今臨時国会審議2日目、来週には与党による強行採決の危険もあるという緊迫した状況の10月31日、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」主催の国会前集会が夕方6時から開かれました。

 参加者は400人を越え、その中には横断幕「教育基本法改悪反対 ハンスト決行中」を背にして、連日闘い続けている人々も加わっていました。今日の国会前集会は、毎週火曜日続けられているもので、来週もまたおこなわれ、11月12日の全国集会へとつながっていくものです。

 集会では、全国各地で闘っている人々からの力強い報告、社民党・共産党国会議員からの審議状況報告や闘いの決意表明が続きました。


議員面会所での集会

国会前でシュプレヒコール

 京都の教組からは、国会前集会とあわせて毎週火曜日に京都で情宣活動を続けており、さらに始業1時間前の朝ビラまきもはじめているとの報告がありました。また、京都市の教育長が現職教育長として唯一の教育再生会議委員になっていて、「今回の京都の教育改革は政府の教育基本法改正案と軌を一にしたものだ」といってはばからず、「京都ジュニア検定」なる愛国心のチェックなどを始めている、これに対して訴訟を起こす闘いをやっているとの報告がありました。

 教基法特別委委員である保坂社民党議員からは、与党が来週の地方公聴会を提案してきており、来週の強行採決の危険が迫っているとの報告がありました。また今日の審議では、「改正案愛国心条項は社会教育、家庭教育も含むか」という質問に対しては、極めて歯切れの悪い回答であったが、愛国心条項などが学校教育だけではなく、家庭教育・社会教育・生涯学習なども包括するものであるが明らかになった、戦前戦中の「隣組」復活が教育基本法改悪には仕組まれている、との重大な報告がありました。

 また、障害者の人々から、先の通常国会で成立させられた「障害者自立支援法」によって障害者たちがどれだけ苦しめられているか、施設から追い出され、昼食も抜かざるを得ないような状況に陥っているとの報告があり、今日昼に障害者を中心とする12、000人もの人々が国会デモに立ち上がったこと、そしてこれら政府の攻撃は、教育基本法改悪と軌を一にするものだ、ともに闘おう!という力強い連帯の挨拶がありました。

 その他に、三浦半島の教組の人々から、そして東京の教組の人々から、ハンスト決行中の人々から、また辻本社民党議員、吉井共産党議員から、法案阻止への決意が表明されたあと、最後に、日の丸・君が代予防訴訟の被処分者の会から「教育の混乱の責任は現場の声を無視して、政策を進めてきた文科省にある。その文科省にいじめ、履修単位について語る資格はない。」「教育基本法改悪を何としても阻止するためにともに頑張ろう」と力強い決意表明があり、集会は大きく盛り上がりました。


 最後に、「教育基本法改悪を許さないぞ!」「国家は教育内容に介入するな!」のシュプレヒコールを、国会に向けて、さらに移動して首相官邸に向けておこない、廃案に追い込む決意を新たにして散会しました。


11月1日 国会前行動は続く

連日の行動

あなたも参加してください!

教育基本法の改悪を止めよう 11.12全国集会

■日時:2006年11月12日(日) 13時  開場
15時半 デモパレード出発 (銀座へ)
■場所:東京・日比谷野外音楽堂
■主催:教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
■詳細は
こちらへ