憲法を教えず 大日本帝国憲法と改憲 を教える!
歴史の事実を教えず
 神話と戦争賛美 を教える!


「つくる会」教科書の採択を止めよう

各地の教育委員会へ 「つくる会」教科書を採択しないよう 意見を伝えよう! 8.8更新!
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2005年7月11日
● 右翼の宣伝パンフまがいの教科書が採択されるかも知れません

 再び「つくる会」教科書歴史・公民が検定を合格しました。2001年に引き続き、各市町村教育員会が4年に1度の教科書の採択を7月末にかけて行います。

 そのあまりにも偏った内容から厳しい批判を浴び、各地での反対運動のもあり採択率0.039%(歴史)/0.055%(公民)に終わった前回の採択に比べ、今回はもっと危険な状況になっています。「つくる会」側は前回の惨敗へのリベンジと称して下記のような動きを行っています。

@ 文科省検定規則に違反した宣伝など、組織的な違法行為

 文科省の検定規則に違反して検定合格前の「つくる会」教科書を各地の教育委員会関係者に配布、埼玉では県知事が「つくる会」教科書監修者を県教育委員に送り込む、広島では県教委が「つくる会」の会報を市町村教委の採択事務担当者に配布する、など「つくる会」は自分たちの教科書採択に向け保守系議員や官僚などの人脈を通じて公式・非公式の圧力を掛けたり組織的に違法な行為をしています。

A 文科省・県教委などを通じての「つくる会」教科書採択に向けた誘導

 東京都教育委員会が市町村教委の教科書採択に対する「指導・助言」の一環として作成した「教科書調査研究資料」では、「歴史上の人物を取り上げている箇所数」、「北朝鮮による拉致問題の取り扱い」、「神話や伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」など「つくる会」教科書の特徴を際立たせる恣意的な資料を作成し、これをもとに教科書を採択するよう「指導」しようとしています。この状況は神奈川県でも同様です。

 ※私たちが確認できたのは東京・神奈川だけですが、この状況は各地でも同様なことが行われている可能性があります。

 こうした動きは「つくる会」と関係が深い「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(昨年9月まで座長は現・中山成彬文部科学大臣、今も事務局長は同省の現・下村博文政務官)が文部科学省へ働きかけて出された文科省初中教育局長による通知「平成18年度使用教科書の採択について」により各都道府県教育委員会へかけられた圧力によるものです。

B 保守系議員を通じた自治体での「つくる会」教科書採択の請願

 保守系議員等を通じて各自治体議会で「つくる会」教科書の採択が有利になるような請願の採択運動を進めています。「つくる会」教科書の採択に反対する側もその旨の請願を行っていますが、残念ながら「つくる会」側の方が数的には勝っている状況です。

 教科書の採択は各市町村教育委員会(正確には採択地区の教育委員会)が行います。違法で誤った「つくる会」教科書を採択しないよう、一人ひとりが地元の教育委員会に意見を表明していきましょう。

● 歴史事実ではなく神話と戦争賛美を教える「つくる会」歴史教科書

 「つくる会」歴史教科書は歴史的事実ではない神話を事実と混同しやすい形で載せ、天皇制と大日本帝国憲法、日本の過去の侵略戦争を賛美し、植民地支配を正当化しています。また南京大虐殺、強制連行、従軍慰安婦など戦争の悲惨な事実を認識させないなど、徹底した国粋主義・戦争賛美の教科書です。

 韓国や中国の強い対日批判は小泉首相の靖国参拝だけが問題ではありません。侵略戦争と植民地支配を賛美し正当化する「つくる会」教科書に対する検定合格や国会議員・政府・官僚の後押しに対する強い批判でもあるのです。
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● 憲法を教えず大日本帝国憲法と改憲を教える「つくる会」公民教科書

 「つくる会」公民教科書は大日本帝国憲法を積極評価し、憲法についてはその意義を教えず「改憲」の動きをことさら強調しています。国防の意義を強調し自衛隊の世界での活躍を賛美しています。国旗・国家、領土問題と拉致問題を詳述し、家族の意義を強調しジェンダーフリーを毛嫌いして否定します。

「つくる会」公民以外の各社の公民教科書がいずれも、国民主権と基本的人権、平和の意義、つまり憲法の基本を教え、主権者としての個人に必要な社会の仕組みの基本を教えているのとは大違いです。

特定の偏った政治的見解・思想を宣伝する「つくる会」公民は教科書と呼べるものではありません。
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● 教科書採択を行う市町村教育委員会へあなたのメッセージを届けよう

 「つくる会」歴史・公民教科書で教えようとしていることは、教育基本法改悪や憲法改悪で右翼と保守政治家がやろうとしている、お国のための戦争に、すすんで命を投げ出し、政府や企業家の指示命令に無条件で従い、自分の権利や自由を主張しない従順な子供たちを作り出そうという狙いとぴったりと重なるものです。

 教科書採択は市町村の教育委員会が採択をすることになっています。人一人が地元の教育委員会に声を上げましょう。教育委員会に声を結集することで「つくる会」や保守系議員・官僚などの締め付けを撥ね返すことは可能です。

 保守反動派の政治宣伝そのままの教科書を生徒達に渡してはなりません。あなたも是非声を今すぐ上げてください!


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