映画の紹介

この映画をみて、韓国と日本の米軍基地の存在に疑問をもち
基地反対の運動に連帯してほしい・・・・。
アメリカが世界を戦争に巻き込もうとしている今、
そして日本がそれにどこまでも加担しようとしている今、
本当にそう思う。

軍事暴力に国境はない ─ 梅香里・沖縄・湯布院のひとびとによる地域合作ドキュメンタリー

の海に赤茶けた台形の島が浮かぶ。50年前にはこの3倍の大きさがあり、樹木が生い茂り、海鳥たちが多く住み着いていたと言う。潮が引くと、爆撃によって砕かれた鋭い石で覆われた一面の干潟が広がる。その中に散らばる不発弾にびっしりと付いた貝やフジツボが、この海が射撃場にされてからの年月を教えてくれる。


香里(メヒャンニ)の人々は、この海から貝や魚を採り海岸の梅の林からの香りに包まれて穏やかに暮らしてきた。しかし、1951年米軍により戦闘機爆撃演習場とされてからは、海は土・日以外は立ち入り禁止となり海岸も強制収用されて梅林も消えた。爆音はすさまじく誤爆・誤射による被害は絶えず、自殺率も高い。豊かな海を奪われ、貧しい生活を余儀なくされる。

 この村の人々を記録したのがドキュメンタリー映画「梅香里(メヒャンニ)」である。


在100ヶ所近く約3万7000人の駐韓米軍が存在する韓国では米軍犯罪が後を絶たず、騒音・環境問題等も大きい。民主化の中で「SOFA(韓米駐屯軍地位協定)」見直しを要求する運動も粘り強く闘われている。「基地村」で米兵に殺害された女性は、聴覚障害者で身分証明書も持たなかったため働き口がなく68歳になっても「引っ張り」とよばれる仕事についていた。彼女たちの支援を行っている女性は語る。「大学生が殺されたなら、マスコミはもっと大きく取り上げるでしょう、でも地道に追求してはくれない」と。その姿は日本の状況そのままだ。

 この映画は沖縄や湯布院・日生台と梅香里の人々の交流から生まれた。そして今全国で上映会が開かれている。


くの方がこの映画をみて、韓国と日本の米軍基地の存在に疑問をもち基地反対の運動に連帯してほしい。アメリカが世界を戦争に巻き込もうとしている今、そして日本がそれにどこまでも加担していこうとする今、本当にそう思う。

2001年12月1日(土)〜12月21日(金)「梅香里」緊急劇場公開
11:15開映/12:40終映
BOX東中野(JR総武線東中野駅ホーム正面・ポレポレ坐ビル地下

映画・上映に関する問い合わせは
   「梅香里」上映東京事務局  TEL/FAX 03-3394-3734

http://www14.big.or.jp/~edix/mehyang/top.html

2001年・ビデオドキュメンタリー映画・カラー・78分・西山正啓監督作品