●いつか学校に戻ることができたとして・・・私はそこで「私には権利がない」と書かれたダックテープを口に貼っているかもしれませんね。(爆笑)それは,とってもユーモラスかもね。
●人々を殺害することが正しくないということだけははっきりとわかっています。アメリカは他の解決方法を見つけるのを単に面倒くさがっているんです。
●違う考えがあってもいいし、それは普通です。ただ、信条を理由に,攻撃され、つぶされるということがあってはいけないのです。
大変な状況の中で、ケイティは、底抜けに明るく、そしてくじけない。
頑張れ!ケイティ・シエラ
そして
勇気をくれてありがとう、ケイティ。私達もがんばらなくては!
Infoshop.org. Interviews
ケイティ・シエラさんへのインタヴュー 2001.12.10
http://www.infoshop.org/interviews/katie_sierra.html

のページより

 ケイティ・シエラは,ウェストヴァージニアのシソンヴィルに住む15歳の反政府主義者である。学校で反政府クラブを結成しようとしただけではなく,アフガニスタンでの戦争を批判したTシャツを着たために,高校が,彼女を停学処分にしたことで最近の国際ニュースで取り上げられた。高校の決定に対して,彼女は法的な異議の申立をしたが,裁判所はそれを却下した。学校と戦うシエラさんを支援する国際的な取組みがある。サイトhttp://www.illegalvoices.org/katiesierra を見て欲しい。


聞き手:自分自身について少し話してもらえますか?

シエラ:名前は,ケイティです。シソンヴィル高校の元学生で,15歳の10年生です。時間があるときには,ショーに行ったり,読書したり,詩を書いたりします。



聞き手:なぜ高校から停学処分を受けたのですか?

シエラ:政治的な意見を書いたTシャツを着たためです。それから、財布にビラを入れていたことも理由になっています。


聞き手:Tシャツには何を書いたのですか?


シエラ:Tシャツは何枚かありました。停学の対象となったTシャツには,「民族主義,性差別,同性愛差別・・私は「自由」の国の人々を非常に誇りに思う」と書きました。校長が,翌週に再びTシャツを着ることを許可した後に,再度それを脱ぐように命じました。今度はTシャツには「テレビでアフガニスタンの子供たちが死んだり、死にかけているのを見て私は国家の安全について考えが新たになるのを感じた。神よ,アメリカをお守りください」と書いたのです。



聞き手:裁判所では何が起きたのですか?

シエラ:マン校長の髪の変な櫛の入れ方や親指がないのをじっと見ていた(爆笑)くらいで、結局は私は,勝てませんでした。何故か全く分かりません。少なくとも,私が言ったことは,全て事実です。マン校長が言ったことは意見か噂でしかなかったのです。

聞き手:判事の決定に対して上告しますか?

シエラ:はい。私たちは,1月25日に訴訟を起こすつもりです。州の最高裁は却下しました・・・,でもあきらめません!



聞き手:あなたには全く権利がないと言う当局についてどう思いますか?

シエラ:非常にばかげていると思います。おかしいと思います。あの学校にいる他の人たち誰もが,ある出来事に対してどのように考えているのかを言うことができるんですよ。もっとも,他に誰も賛成する人がいないようなことを考えているなら別ですが。それは全く公平ではないと思います。いつか学校に戻ることができたとして,そう、たぶん戻ることが出来るとと思っていますが,私はそこで「私には権利がない」と書かれたダックテープを口に貼っているかもしれませんね。(爆笑)それは,とってもユーモラスかもね。

聞き手:反政府クラブを始めようと考えたのはなぜですか?他の生徒たちもそれに参加しようと思っていますか?

シエラ:私たちは,既にグループを結成しかかっていました。ちゃんとした1つのグループだったのですよ。その時点では,まだ名前はありませんでした。そしてSHS(Sissonville High School)には私達が参加できるグループやクラブがないのです。自分達はアナーキー(反政府運動)やいろんなことに関心を持っているし、クラブを結成するのは,良い考えだと思っていました。インフォショップで読んだことがきっかけになってアイデアが,頭に浮かんだのです。そう,参加したいという人が,15〜20人位はいました。



聞き手:もし反政府クラブが存続するとしたら,どのようなことに取組みたいですか?

シエラ:私達は主に,物事を学び,議論をしていました。私たちは,機関誌発行に取りかかっていました――それはまだ終わっていないんです。私たちは,週末にスープキッチン(生活困窮者のための無料食堂)で働く予定でした。他にも考えていることはいろいろあります。人々を呼び,話をしてもらうのです。多分、爆弾について語るグループではなくじゃなく,食料について語ってくれるグループかな。

聞き手:取組んでいた機関誌について教えてもらえますか?

シエラ:機関誌の題名はアニーとしようと思っていました。仲間4人が,それに取組みました。私たちは,たった 30部ぐらい発行するつもりでした。正直言って,私達"フリークやパンク"以外の人達には,知って欲しくなかったんです。私たちの学校,市,州,国,世界などで起きていることについて,そして私たちがどのように感じたかについて書こうと思っていました。最初の号も,途中で終わってしまいました、だからきっともっと号が出ていただろうと思っているんです。


聞き手:いつ,そしてどのように急進的な政治に関心をもったのですか?

シエラ:よく覚えていません。いつも,とても関心を持っていたということです。私の友達の影響だったかもしれません。友達の多くは,私より年上で,その人たちからたくさんのことを学んだと思います。

聞き手:現在の戦争についてどう思いますか?

シエラ:他のあらゆる戦争と同じように,間違っていると思います。私は,戦うことを信じません。そして、結局、今回もその類の戦争だと分かりました。私は,今回の戦争がわからないし、この戦争に対する回答も持ち合わせていません。でも,人々を殺害することが正しくないということだけははっきりとわかっています。アメリカは他の解決方法を見つけるのを単に面倒くさがっているんです。



聞き手:クラスメートは,戦争について何と言っていますか?

シエラ:彼らは,ほとんどいつも自分達が何を話しているかさえわかっていません。彼らが言っているのは,いかに(アフガニスタンという)一つの国全体をつぶしたいかという残酷なことばかりです。そして,爆撃ををどのように支援するかが関心事なんです。どうやったらそこ(アフガニスタン)に食料を送ることを止めさせることが出来るかが関心事なんです。

聞き手:お母さんは,あなたを退学させましたね。家ではどんなことを勉強していますか?

シエラ:歴史,英語,職業,そして科学です。学校では馬鹿げたくだらないことをどんなに多く教え込まれているかがわかってくるとおかしくなってきますよ。(爆笑)



聞き手:どんなことを今回の事件を通して学びましたか?またその教訓を同じような状況下のティーンエイジャの人たちと一緒に共有したいと思いますか?

シエラ:この国は,ばかげていることがわかりました。本当はおかしいということはとっくにわかっていたんですけれども。教育システムがおかしいことを知りました。いえ、そうじゃないわ。その事も前から私は知っていました。思うに,この国と,教育システムは,これまでになかったくらいおかしくなっていて,そして彼らはごまをすることを知りました。あきらめないことも学びました。そして,たとえそれが何であろうとも,自分が確信していることのために立ちあがることを学びました。違う考えがあってもいいし、それは普通です。ただ、信条を理由に,攻撃され、つぶされるということがあってはいけないのです。