参加報告

米軍だけじゃない!自衛隊も沖縄を踏みにじるな!新宿ど真ん中デモ

公安委員会が直前にデモコースを一方的に変更するいやがらせ

 
 10日(日)第5回目の「新宿ど真ん中デモ」が行われた。今回は新宿大通りで「新宿芸術天国2010」も開かれていて、いつも以上に多くの人にアピールできると張り切っていた。ところが東京都公安委員会はいったん許可したデモの集合場所・コースを、2日前になって急きょ一方的に変更してきた。さらにデモ隊の数倍かと思われる警官を動員し、通行人とデモ隊を引き離そうとした。しかし沿道の人々は驚きながらも決して奇異の目ではなく、手を振る人・一緒にリズムを刻む人も見受けられた。デモ隊はにぎやかに新宿の街を練り歩き米軍も自衛隊も沖縄を踏みにじるなと訴えた。

 デモの後は与那国島出身者から自衛隊配備阻止への闘いの決意がのべられた。また今回の公安委員会への抗議文が読み上げられ大きな拍手で賛成された。

 このデモを主催する「沖縄を踏みにじるな!緊急アクション」はアルタ前広場で情宣活動を繰り返しアルタ前大学も開いている。ここに集まる若者たちを中心に始まった活動だ。デモの出発・終点も必ずここだった。その出発場所を2日前になって勝手に変更することは決して許されない。150名の参加者は過剰警備といやがらせに強い怒りをもち、次回はより大きな輪を広げようと誓った。
 

 


以下は「沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会」の抗議声明です。

◆抗議声明

私たち「沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会」は、所定の手続きにのっとり申請した10月10日新宿ど真ん中デモのコース内容を、私たち主催者があずかり知らぬところで勝手に変更されたことに怒りをこめてここに抗議します。

東京都公安条例(集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例)に基づくデモの届け出制は、それ自体が、憲法21条の保障する「表現の自由」に反する不当なものです。その条例においてすら、「第三条 公安委員会は、前条の規定による申請があつたときは、集会、集団行進又は集団示威運動の実施が公共の安寧を保持する上に直接危険を及ぼすと明らかに認められる場合の外は、これを許可しなければならない。」としています。

今回私たちが申請したデモコースは、すべてがデモ隊の通過が十分に可能なコースであり、工事中で通れないといった特別な物理的事情もなく妥当なコースであったことは、申請をうけつけたさいの警視庁警備課との話し合いの中でも明らかです。

しかも今回は、デモコースのみならず集合出発場所まで勝手に変えられているのです。開催のわずか2日前に場所を変えられたことで私たちは対応に追われています。当日も想定外の混乱が予想されます。アルタ前広場はこのデモの集合場所としてすでに定着しています。今回のデモ出発地の変更はとても許されるものではありません。

東京都公安委員会は、公安都条例第三条の4「デモを不許可にした場合はその旨を詳細な理由をつけて、すみやかに東京都議会に報告」する義務があります。私たちのデモに不都合があるというなら、東京都公安委員会は、不許可にしてその理由と法的根拠を明確に示すのが筋でしょう。ところが今回、東京都公安委員会は、私たち主催者があずかり知らぬところで、デモコースおよび集合出発場所を変更したことになります。

日本国憲法第21条は「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」としています。私たちは、憲法をもっとも遵守し遂行すべき行政機関による今回のデモコース変更につよく抗議します。なぜこのようなことが起こったのか、その法的根拠を示した上で明らかにするよう求めます。

2010年10月8日  沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会