「たらい回し」ではなく基地撤去!
「密約」安保はもういらない!

本記事は1月23日ピース・ニュースの定例街頭宣伝行動で撒いたビラ内容です

 ●どこでも基地被害はゴメン!普天間基地は撤去するほかにない!


  政府与党は今年5月までに、「普天間基地の移設先を探す」としています。

 共同通信が昨年末(2009.12.28)に行った全国知事アンケートでは「受け入れ可能」と答えた都道府県は一つもありません。

 新たに基地負担を被るのはどこでもゴメンなのです。米国内では許されない、世界一危険とアメリカ自身が認める普天間基地は即刻撤去するしかありません。

普天間基地隣の沖縄国際大へのヘリ墜落事故

●「日米合意」は変えられる

  大手マスコミはいい加減なウソを垂れ流しています。普天間基地移設決定の先延ばしは「同盟関係の危機」だなどと大量宣伝しています。しかしオバマ大統領自身が、ブッシュ政権時代の約束であるチェコ、ポーランドへのミサイル防衛システムの配備を中止しています。

 フィリピンでもエクアドルでも国会で決定して米軍基地撤去、撤退をさせています。合意は変えられるのです。まして国民の圧倒的な支持で政権交代したのですから、前政権が結んだ「合意」が変わるのはむしろ当然です。鳩山首相は「対等な日米関係」を言うなら、「日米合意」を廃棄して普天間基地撤去の交渉に入るべきです。


●「密約」まみれの日米安保

 民主党政権になり、沖縄返還や日米安保が国民に説明できない「密約」まみれであることの一端が明らかにされました。核の持ち込みのフリーパスや沖縄返還時の核撤去費用の日本側負担などです。

 「安保再定義」や「日米合意」などで安保は自衛隊と米軍が一体となって世界で戦争をする体制に変更させられています。日本を防衛するために米軍が駐留するという日米安保の建前はウソであることは明らかです。

 米軍は「思いやり予算」で日本の基地を世界への出撃基地として安く使っているだけです。

●民主党政権に基地撤去の声を突きつけていこう

 アメリカ自身が中国と協調関係を重視し、北朝鮮とも対話路線を重視する方向へ転換を始めています。

 中国や北朝鮮の脅威を煽って米軍を日本に貼り付け、自衛隊と一体化して軍事力強化を図るような考え方は時代錯誤です。

 米軍再編費用・思いやり予算・防衛費を大幅に削減して、アジア近隣諸国との協調関係を重視する方向へ向けて、民主党に国民の声を突きつけていきましょう。
(2010.01.23)


米軍はやりたい放題

不平等な地位協定の見直しを!


●悪質なひき逃げ事件でも米兵は逮捕されない(沖縄・読谷村)

  昨年11月、沖縄でおきた悪質なひき逃げ死亡事件では、容疑者の米兵の車から被害者の毛髪と血痕が発見されているにもかかわらず、起訴前の身柄確保ができないという地位協定に阻まれて、警察は容疑者を逮捕できませんでした。米兵は日本の警察の出頭要請も(捜査の全面記録化を要求して)拒否したため捜査は難航しました。警察の捜査の可視化は重要ですが、米兵と一般市民との取り扱いの差は「法の下の平等」に反します。

●市や住民の声を無視して爆破処理(相模補給廠)

  昨年12月には相模補給廠内で焼夷弾の爆破処理が突然行われ、ものすごい爆発音が響きました。爆破音は周囲3キロにもわたり驚いて外に飛び出した住人もいます。原因は、焼夷弾の不発弾を米軍が爆破処理したものです。戦時中に米軍が投下した不発弾を集めて違法に埋めていたものです。それを市や周辺住民に一切周知することなく、爆破処理を行ったものです。

 更に、もっと許されないのは、1回目の爆破に抗議して、中止要請をした市や市民の声を無視して、3日後に爆破作業を5回も強行したことです。市や住民からの抗議に対して話し合いどころか十分な説明もせず、作業を強行したのです。


「爆破」抗議と中止を申し入れる市民団体(12/7)

●米兵から暴行を受けたタクシー運転手への補償はなし(横浜)

 2008年に米兵から暴行を受け重傷を負ったタクシー運転手が国と米軍を相手どった国賠訴訟では、1月19日横浜地裁が公務外の事件として訴えを却下しました。民事訴訟では米兵本人は裁判に出頭せず、横浜地裁で支払いを命ずる判決はでましたが、既に米兵は除隊し米海軍も所在をつかんでいません。結局被害者への補償は、現時点では何もない状況です。

●ゴルフボール飛出しも根絶していない(キャンプ座間)

 キャンプ座間からのゴルフボール飛出しも、市や住民からの再三の申し入れにもかかわらず、十分な対策がとられず、まだ飛び出しは続いています。2008年には子供の顔に当たる被害や幼稚園児のすぐそばに落ちる事件も起きています。ゴルフボールの直撃を受ければ死者が出る可能性もあります。そうしたことが起きなければ、まともな対策はとらないのでしょうか。

●民主党政権に地位協定の見直しを要求しよう!

 民主党はマニュフェストで地位協定見直しを掲げています。国民に約束した地位協定見直しをしっかり実施するよう、民主党政権に要求しましょう。

(2010.01.23)