約800人の市民が抗議の声

 相模総合補給廠への
戦闘指揮訓練センター建設反対!
この記事は6月26日の街頭定例宣伝行動で撒いたビラの内容です。


 6月6日、「戦場への道を断て!日米軍事強化反対!戦闘指揮訓練センター建設即時中止を求める相模原集会」が、淵野辺駅近くの鹿沼公園で約800人の市民を集めて開催されました。

 キャンプ座間の米陸軍第1軍団の司令部要員が、世界での戦争遂行・戦闘のための作戦指揮のシミュレーション訓練をする施設がこの街(相模総合補給廠内)に建設されようとしています。陸上自衛隊も米軍と一緒に訓練をするつもりでいます。「戦争放棄」「専守防衛」のはずの日本の自衛隊が、イラク戦争やアフガニスタン戦争のような戦争に参加する準備を進めているのです。日本が米国の戦争政策の前線基地化されようとしているのです。これからも強く反対の声を上げていきましょう!
(2009.6.26)


 

ゴルフ場の営業停止・返還を求める
「特別アピール」採択

 集会では、キャンプ座間ゴルフ場からのボール飛び出しを糾弾し、ゴルフ場の即刻営業中止、返還を求める「特別アピール」も採択されました。


厚木基地からのP3C哨戒機
ソマリア沖派兵に断固抗議!


 
 5月28日、厚木基地から海上自衛隊のP3C哨戒機2機が、「海賊対策」と称してソマリア沖に派兵されました。海上自衛隊の航空部隊の海外での実任務は初めてのことです。また、施設整備のためとして陸上自衛隊も同行、海自と陸自が共同作戦を実行する統合部隊として初めての海外派兵でもあります。平和を願う私たちは、これに断固反対です。

 ソマリア沖から自衛隊は即刻撤退を!

 日本政府は、「海上警備活動」を名目としたソマリア沖での威嚇活動を直ちにやめるべきです。ソマリアの人々に危害を加えてからでは手遅れになりかねません。絶対に武力行使に踏み込ませてはなりません。今すぐ自衛艦を撤退させるべきだと考えます。

 不法漁業と海洋投棄、軍艦派遣がソマリアの人々の生活を脅かす


 「海賊」の退治をすることが正当化され、当然のことであるという風潮がありますが、現在ソマリアの「海賊」と言われているのは、内戦で農業が出来なくなった貧しい農民であり、漁場を荒らされて漁が出来なくなった貧しい漁民であると言われています。そしてそのソマリアの内戦を生み出し、困窮に陥れてきたのは、実は、今「海賊対策」と称してソマリア沖に軍を展開する先進諸国なのです。ソマリア沖とアデン湾を漁のできない海域にしてきたのも先進諸国です。「海賊対策」を言うのであれば、先進諸国によるソマリア沖での違法漁業・魚資源を略奪・産業廃棄物など有害物質の海洋投棄――このような違法行為を直ちにやめることこそが真っ先に行われなければなりません。

 海賊対処法の衆院再可決に抗議する!
 武器使用と集団的自衛権の行使に踏み出す危険


  海賊対処法が衆院本会議での再議決により、6月19日成立させられてしまいました。
 海賊対処法は、従来の自衛隊海外派兵の枠組みを根本的に変えるものです。正当防衛に限定されていた武器使用が「任務遂行のため」に許される。相手船を停船させるための船体射撃と海上検査(臨検)を認めている。外国船を「護衛」対象に拡大している・・・。

 集団的自衛権の禁止や正当防衛に限定されてきた武器使用基準の制約などをことごとく取り払う危険をもっています。ソマリア「海賊」対策と言いながら「ソマリア」も「国連決議」も一度も出てきません。「海賊対策」という口実をつければ世界中の海に自衛艦隊を派遣することができる、海外派兵恒久法の先取りという危険性を持っているのです。
自衛隊のソマリア沖からの即刻の撤退を求めて、平和を願う市民の声を大きくしていきましょう!    

(2009.6.26)