小6男の子が顔にけが
―キャンプ座間からゴルフボール飛び出して―

この記事は2008.5.25のキャンプ座間強化反対を訴える街頭宣伝でまいたビラの内容です。

 今月15日にキャンプ座間内のゴルフコースからボールが飛び出し、相模原市の新磯野西公園で遊んでいた小6男児の顔にワンバウンドで衝突、鼻血を出すけがを負いました。事件は近所の市民が110番通報して公になりました。災難にあった男の子の家族は米軍と示談により被害届は出さないということで決着しています。
しかし、基地周辺に住むものにとってはそんなに簡単な話ではありません。相模原市は、事件の翌日に、キャンプ座間の在日米陸軍司令部、防衛省南関東防衛局に対し厳重に抗議し、再発防止の対策をとるよう申し入れました。

 いい加減にしてくれよ!と言いたいです。危険はわかっていたこと!

 過去には、人身事故に発展した例では1980年に女性の背中をボールが直撃するという事件があります。以来、市の要請により防球ネットの増設や高さのかさ上げがなされてはきましたが、最近でも、この地域(新磯野、相武台)の市民からはゴルフボールが飛んでくるという苦情が毎年何件も出ています。器物損壊で損害賠償にまで至った例が06年に2件、07年にも2件あります。飛び出してきたゴルフボールの数はその何倍、何十倍にもなるのではないでしょうか。あまりにひどいので、2006年11月にはあらためて相模原市が対策を講じるように公式に要請もしていたのです。

 キャンプ座間による基地被害はこれだげじゃない!

  キャンプ座間による迷惑は、これだけではありません。最近の例では、1999年から2001年の間にキャンプ座間のごみ焼却炉から日本の環境基準を大きく上回る(最高の記録で現在の基準の33倍)ダイオキシンが排出されていました。2006年には神奈川県下の多くの市民の飲料水をまかなう相模川水系の鳩川に油流出させる事件も起こしています。この時も米軍が対策を発表した後に再び油を流出させています。基地による交通障害は基地がある限り解決しません。
 米軍は、戦争のことは考えても、周辺住民の生活については何も考えていない、市民の生活に危険を与えても、生活環境が破壊されても、おかまいまし、まじめな態度を示していません。

 キャンプ座間を市民の手に!――基地を撤去してキャンプ座間を市民のものにするしか究極の解決はありません。基地の強化・恒久化反対、基地の整理・縮小・返還の声を大きくしていきましょう!!

 
(2007.12.15)

「思いやり」は米軍にではなく高齢者医療へ



  在日米軍への「思いやり予算」は08年度も2083億円という巨額な予算を組んでいます。米軍再編には日本政府による3兆円の支出が見込まれています。女子中学生暴行事件やタクシー運転手殺害強盗事件を起こすような米軍に対して、このような巨額の「思いやり」をするというのなら、その前に、国民の医療、高齢者の医療に対して予算を割くべきです。高齢者医療の改悪を止めて、米軍への思いやり予算を削減・廃止するべきです。米軍再編への支出を止めるべきです。
  (08.05.25)