米軍池子住宅地区の追加建設はどうなる!?

横浜市の対応を考えるハイキングと市民集会 参加報告


 07年1月21日に表記の催しがあり、参加させて頂きましたので報告します。

 逗子市の池子地区への米軍住宅建設問題をご存知の方が多いと思います。逗子市は最終的に米軍住宅の建設を受け入れざるを得なくなりましたが(現在854戸約3400人の軍人とその家族が暮らしている)、その際の国・県・逗子市の三者合意では追加の建設はないことが確認されています(1994年11月)。

 しかし、同じ米海軍「池子住宅地区及び海軍補助施設」の横浜市域側への米軍住宅建設計画が進行中です。これは、周辺住民を愚弄するウルトラC的暴挙と言える動きです。普通の市民感情からはあってはならないことだと考えられますが、中田横浜市政が、隣接市の逗子市の闘いの歴史や周辺住民の利益と感情を無視し、市内のその他の米軍施設返還構想のための取引き材料として了解しているものです。

 東京高等裁判所も、逗子市による「三者合意」により国は追加建設しない義務があることの確認を求めた控訴審で、逗子市側の主張を無視しました(2月15日、訴え棄却。審議入りに至らず 下記参照)。

 ここでも米軍再編に連動した動きが着々と進められています。是非注目して、反対の声を大きくしていきましょう。

 この日のハイキングは、この問題の現地を見ることが出来る企画でした。夕刻からは、横浜市への公開質問状を出し、横浜市の対応を問いただす活動の報告と今後の運動についての討論集会(市民集会)が行われました。

 以下は、ハイキングの報告です。

 この催しは、すべての基地に「No!」を・ファイト神奈川と、戦争反対・平和の白いリボン神奈川の共催で行われました。


池子の森を横切る横浜横須賀道路陸橋下
 奥に見えるのは地下弾薬庫の跡
池子の森は1938年に旧海軍により弾薬庫とされていました。
ここも米軍用地であり「共同使用」下にあります。


線路の向こうが米軍住宅追加建設予定地
山を削って建設するのだそうです。
線路は京急逗子線 手前が六浦駅側で奥が新逗子方面


横浜横須賀道路の上から見たところ。
奥の山、道路の左側が建設予定地


地図を開きながら、米軍用地の境界線(道なき道)を歩きました。


米軍用地の境界線には所々にこの写真のような標柱が!
旧海軍のものです。


旧海軍の標柱のそばには、米軍用地の看板がありました。



歩いた森はこんな感じです。



わかりにくいですが、眼下に見えるのは墓地です。
墓地の向こうが建設予定地です。
米軍住宅が出来たら、この墓地は米軍人・家族からずーと見下ろされることになります。


山の谷間に赤い屋根の建物が見えますが、
これは旧海軍の弾薬製造工場跡だとか。

■池子住宅建設訴訟、逗子市の訴え地裁に続き門前払い/東京高裁 神奈川新聞  2007/02/16

 池子米軍家族住宅の横浜市域への追加建設について、国、県、逗子市で交わした「三者合意」により、国は建設しない義務があることなどの確認を逗子市が求めた訴訟の控訴審判決が十五日、東京高裁(門口正人裁判長・稲田龍樹裁判長代読)であった。門口裁判長は横浜地裁の判決を支持し、訴えを棄却した。一審に続き、二審でも市側が求めていた審議入りには至らず、再度「門前払い」を受ける形となった。

 門口裁判長は、三者合意について「行政上の施策及び方針に係るもの」などと位置づけ、法的拘束力がないと判断した一審の判決を支持。訴えについては、「(市側の)財産的権利に由来するものであるという事情は認められない」などとし、国側の主張をほぼ全面的に受け入れる形で「(訴訟は)不適法と言わざるを得ない」とした。

 弁護団の中川明団長は「(訴えが不適法という)判決はわれわれの法律感覚の常識をはるかに越えて、根本的に誤っている。今後も、約束したことがきちんと守られるように、上告を視野に入れて全力を尽くす」などと述べた。

 平井竜一市長は「主張が認められないのは残念。弁護団らと相談をしながら、今後の対応を決めたい」と話した。

   ◇
 防衛施設庁は十五日、逗子市の訴えを棄却した判決について「国側の手法について裁判所の理解が得られた結果であり、妥当な判断が示されたものと評価している」とする長岡憲宗総務部長の談話を発表した。

 談話では、横浜市域の住宅追加建設について「神奈川県内六カ所の米軍施設・区域約四百十九ヘクタールに及ぶ大規模返還に道を開くとともに、在日米海軍の当面の住宅不足を解消するものであることから、今度とも引き続き、地元の理解が得られるよう努力していきたい」としている。

 また、横浜市は「横浜市は裁判の当事者でないのでコメントする立場ではない」(都市経営局基地対策課)としている。