ぼくたちを守ってくれるポール博士

 

フリー:ぼく、ポール博士のおうちへ行きたいな。
お母さん:良いわよ、フリー、ポール先生のところへ行って来なさい。
     ポール博士はオルカを保護しようと研究しているのよ。
フリー:はい、わかったよ。

フリー:ポール先生、ぼくフリーです。博士に会いに来ました。
Poul博士:お〜フリー、よく来たね。


 

■Poul Spong博士の紹介

1939 年、ニュージーランドに生まれる。オークランド大学大学院で心理博士課程を終了後、アメリカ・カリフォルニア大学(UCLA )大学院でクジラ類の脳の心理学機能と行動の関係を学び、博士課程を終える。

バンクーバー水族館で飼育下におけるオルカ(シャチ)の視力と聴覚の研究にはいる。しかし、研究を進めるうちに、オルカの能力に驚かされるとともに彼等を閉鎖環境下に置いた研究のありかたに疑問を抱き始め、水族館を退職する。

1970 年、バンクーバー島内海、ハンソン島にオルカの野外研究基地「オルカラボ」を設立し、野生オルカの生態研究活動にはいる。ハンソン島では、背びれによるオルカの個体識別や、博士らの発案したハイドロフォン(水中マイク)・ネットワークによる、追跡ボートなしの24 時間体制モニタリング、また採集した声の登録・分類を行っている。

現在、太平洋オルカ財団理事。また、オルカラボのディレクターとしてハンソン島に住み、年間を通じたオルカの野外研究活動を続ける。近年、世界の国々から若者たちがボランティアとして研究活動に参加しており、日本からも数名が博士の研究に参加するため、ハンソン島を訪れている。

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