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2005年8月の深泥池水生生物研究会からのお知らせ

連絡係 安部倉 完

第67回打合会(8月7日)出席者

竹門 康弘、田末 利治、安部倉 完、加藤 義和、成田 研一、 伊藤 昭雄、野尻 浩彦、高橋 淳子、辻野 亮 、村上 宜之、 石黒 真理、嶋村 鉄也、辻本 典顯、東保 しょう子、岡田 英三郎 15名

(敬称略)

はじめに [重要]

8月の打ち合わせ会では、次回打ち合わせ会は9月4日となっていましたが、会場の予約が取れなかったため、9月11日 14時から深泥池会館に変更となりました。お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。

2. 浮島上の植生変化機構解明」博士論文研究計画(高橋淳子さん)

循環遷移仮説とは、ハリミズゴケの生える水漬いた低地であるシュレンケでは泥炭堆積速度がビルテに比べて速い結果,上昇してオオミズゴケのマットであるビルテへと成長する.いっぽう,ビルテには陸生植物が侵入して土壌が発達すると分解速度が高まり再び陥没する.すると陸生植物が枯死し、再びハリミズゴケが生育するシュレンケに変化する.このようにシュレンケ→ビルテ→シュレンケを同じ場所で繰り返しているという仮説を循環遷移仮説と言います。高橋さんのD論の研究では、まず、深泥池の浮島内でこの循環遷移仮説が成り立っているかどうか、過去の航空写真の分析や現地の地点間比較調査によって確かめることになるそうです。最終的には、その循環の維持機構の仕組みを解明することが目的だそうです。

3. 深泥池に侵入するシカについて(辻野 亮さん)

自動撮影により新たに2枚のシカの写真の撮影に成功したことや、食痕はやはりカキツバタが目立つとのことが報告されました。さらに,7月においても,浮島の中央付近でカキツバタが多く食べられていたことや,カンガレイの葉先が食べていたことも確認されています。また、シカの新しい糞が浮島南西端で発見された(2005年7月16日)ので,夏にも浮き島の西側まで侵入していることは確実なようです.

防御対策として、シカよけネットの使用法について検討されました。シカは、ジャンプ力(1.5mくらい平気)があるので、シカよけネットはそれより高くする必要があります。しかし、網目サイズ5cmなら角が引っかからないが、10cmだと角が絡まって網をぐしゃぐしゃにされるとのことです。

また,樋上氏から水道局の敷地内でニホンザルの群れを発見したことも併せて報告されました.

4.アメリカザリガニ調査計画(東保翔子さん)

この8月にもアメリカザリガニを採集する予定です。ミツガシワ、マコモ、アメリカミズユキノシタのマットをカットし1.5?2.0m四方の植物体を採集します。左右性の研究材料にするため、サイズごとに計り、魚の左右性との対応を見る予定です。昨年は左:右=6:4昨年生まれは右が多くなっていたとのこと。アメリカザリガニの寿命は2.5年くらいで、飼育下では4年程度、1年目から繁殖するそうです。世代ごとではなく年ごとに左右性の淘汰圧が働くという仮説が説明されました。捕食圧の対象としては、少なくとも若齢期にはブルーギルが考えられるが、成長したらウシガエル、鳥類、イタチ、タヌキなど、多くの動物が捕食者として考えられます。

5. 今後の作業

9月4日より、後期の外来魚駆除作業を再開します。毎週日・木曜日9:00からモンドリ・エリ網・刺し網による外来魚の作業を行う予定です。毎回、人手はつねに不足しています。天然記念物の生物に触れることの出来る数少ないチャンスだと思いますので、ご興味のおありの方はぜひ、お気軽にご参加ください。

6. 次回

次回の打ち合わせ会は、9月11日(日)14時から深泥池会館で行います。

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