北朝鮮の飢饉に関する情報



★ 集 会 情 報 ★
2月21日(日)に

「北朝鮮人道支援日韓NGOフォーラム」の公開シンポジウム

が開催されます。詳しい内容は、リンク先を参照いただき、ここには日時場所のみをお伝えします。

 私たちに何ができるのか
 〜北朝鮮人道支援における日韓市民協力のために〜


    時間:午後1〜5時
    場所:東京都港区青山・梅窓院
       (地下鉄銀座線・外苑前駅)
    内容:北朝鮮人道支援にかかわる日韓NGOの報告
       パネリスト討論など
   連絡先:在日韓国民主人権協議会
       TEL:03-5689-8638 Fax:03-5689-8639
       日本国際ボランティアセンター
       TEL:03-3834-2388 Fax:03-3835-0519


北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)で飢饉が進行しています

この飢饉のために、3年間で300万とも言われる多くの方が亡くなったこと が、韓国のNGO「同胞相互助け合い民族運動本部」の調査から推測されていま す。また、1998年10月にWFP(国連世界食糧計画)とユニセフ、 EUが共同して北朝鮮の6ヶ月から7才までの子供を対象に行った栄養調査によれ ば、その年代の児童の62%に発育不全が見られるといいます。

7才までの幼児期に十分な栄養がもたらされないことは、その子の身体的・精 神的な成長に決定的な遅滞が生じ、もっと大きくなってから栄養を補給したと しても取り戻すことができないと言われています。これは、この地域に住む人 々全体の生存と将来にたいする重大な危機です。


北朝鮮の脅威論によって見えなくされているもの

日本では1998年8月の「テポドン発射」以来、北朝鮮からの軍事的脅威 ということをいう報道ばかりが目に付きます。

しかし、北朝鮮は、そこに住む人々の多くが飢えの苦しみの中にあるのです。 いま万一戦争が起きたら、飢えに加えて戦乱が起こったりしたら、もっと多く の人々の命が奪われるでしょう。そんな酷いことは絶対に許されません。

そのことをもっと多くの日本の市民・マスコミ人が認識して、戦争へ戦争へと 駆り立てるようなマスコミ報道にストップをかけ、世論を平和を求める方向に 誘導しなければなりません。

いったい、飢饉の実態を十分に知らされず、ミサイルの脅威ばかりを喧伝され ている日本の人々の実態は、日本のマスコミがよく北朝鮮に対して用いる「情 報鎖国」という状態と、どれだけ変わりがあるでしょうか?

そのようなことに気づいたとき、マスコミ報道によって洗脳されたフィルター を除くことができれば、北朝鮮の人々と同じ東アジアの地に住んでいる人間と しての、人間らしい感覚をとりもどし、その地点から、何が行動できるかを考 えることができると思うのです。

このページは、そんな思いから、北朝鮮の飢饉について知るための資料を集め ました。



日本語資料

【全体的状況を知る】

はじめに読む資料としては、昨年12月のニューヨークタイムスの報道が全体像 をつかむのによいと思います。(日本語訳:、李修二さん)。

また、WFP の飢饉の現状に関する報告書も、李修二さんにより全訳されています。

その1その2その3

【詳しく飢饉と援助の現状を知る】

中国側から国境をこえてきた避難民にインタビューした韓国の「同胞助け合 い仏教運動本部」のウェブサイトには、その統計調査 資料を韓日英の3カ国語で載せており。日本語版には、昨年5月時点までの、770人へのインタビュー 結果がまとめられています。

具体的な援助運動の一つとして、北朝鮮の羅津・先鋒経済特区の子ども達と の「結縁運動」があります。これについては、在日韓国青年連合のウェ ブサイトで紹介されています。

さらに、これらの国連機関などによる援助活動の現状については、やはり李 さんによって、報告書が訳出されています。

その1その2その3その4


英文資料

【主なもの】

同胞助け合い仏教運動本部
英語版の最新資料は、1997年9月から1998年9月にわたって、1600人あ まりの避難民に対する聞き取り調査の結果をまとめています。

ReliefWeb: Whats New
世界各地の救援関係情報が集められています

FLOOD RELIEF CAMPAIGN FOR NORTH KOREA
日本の市民団体ピースボートによる報告書。ただし、現在ピースボート のホームページは http://www.peaceboat.org/ に移っています。

WFP (World Food Programme)
北朝鮮の飢饉に関する詳細な報告書を作った世界食糧計画のサイト

【リンク集】

【マスメディア】

【NGO、個人】

【国連機関】


1999年2月9日更新