アメリカの侵略戦争を許すな!自衛隊派遣糾弾!!
小泉連立政権による戦争法の制定を阻止しよう!
NO!日米安保、NO!資本のグローバル化
世界の変革はテロリズムではなく、民主主義の貫徹された闘う大衆運動でこそ!


連続行動に参加を!
10.21(日)
全国一斉行動
【東京】 集会14:00〜 アメリカ大使館へのデモ15:00〜
六本木・桧町公園(地下鉄六本木駅下車)
10.14 「報復戦争と日本の戦争協力を許さない渋谷デモ」
韓国、沖縄、日本をつらぬく戦争反対の声を大きくしよう!


 引き続き、反テロ・反報復戦争デモの報告です。今回はこれまでの実行委員会の枠と少し変わって、「報復戦争と日本の戦争協力を許さない行動実行委員会」が主催して、13日の講演・討論のゆうべと、14日の集会・デモの2日間の取り組みだった。この実行委は一坪反戦地主会関東ブロックや日韓民衆連帯全国ネットワ−クなどが主に担っていて、沖縄・韓国との連帯を強く打ち出した。報告者は13日の集会に参加していないので、14日の様子を主に伝えたい。

テロの犠牲者に、戦争の犠牲者を想う想像力を
 集会は前週に引き続き渋谷の宮下公園だ。参加者は主催者発表700人、とやや減ったが集会、デモとも、参加者はますます意気盛んだった。前日、大崎の南部労政会館で発言した人々が集会に駆けつけたので充実した集会であった。
 まず、アラブの子供となかよくする会の伊藤政子さんが発言。伊藤さんは湾岸戦争時に米軍機によって投下された劣化ウラン弾の影響で、今も、イラクで多くの子供たちが白血病などの症状に悩まされている実態を日本で訴え続けていて、私も4年ほど前に、ある反原発団体主催の講演を聞いたきり有効な支援をしてこなかったという思いがある。伊藤さんはイラクの現状に即して、アメリカが「正義」の名のもとで行なわれる空爆によってそこに住む人々にどういうことが起きるかということを非常に詳しく語ってくれた。それは阪神大震災で見られたような建物の倒壊、ライフラインの切断、自分や身近な人が生命を絶たれるということの不安感の広がりという現象が、かの大震災の数十倍の規模で起こるということなのだ。13日の集会では伊藤さんの話を聞いて「自分の想像力の欠如を感じた」と感想を述べた人もいたようだが、自分にとっても思い当たる事しきりである。大震災や、9月のような大量殺りくテロを「国家的大惨事」と位置づけて犠牲者に哀悼の意を表しながら、自らの手で他国に「大惨事」をもたらして平然としている日米政府首脳の想像力の欠如は言語道断として、私にとっても空爆やテロ攻撃によって殺された人のリアルな生活を上滑りしたまま、「テロ反対」というスロ−ガンの是非を論じていては新たな反戦の輪は築けないということを痛感した。
 そういう意味では日本キリスト教協議会の小笠原さんの「今回のテロで予定を変えられた人は多かったけど、一番変えられた人は、他ならぬ人生を奪われたアフガンの人々や、テロの犠牲になった人々だ」という訴えにも考えさせられた。テロのせいで忙しくなって大変、などと言ってはいられんわい。集会の予定は、平日も目白押しだが、特に来週21日(国際反戦デー)は世界中の反戦集会に呼応して、東京なら六本木・檜町公園に集まろう。

米軍のいる韓国、沖縄、立川、神奈川から報告
 他に前日のゲストでは沖縄から反戦地主会の当山栄さん、韓国から韓国民主主義民族統一全国連合のハン・チュンモクさんが発言した。ハンさんからは同じ時間に韓国でも戦争反対の集会が行なわれていることが報告され、「例えば日本にいる誰かがテロ攻撃をべつの国にしかけたからといって日本で犯人が見つからなければ攻撃されるというのでは余りに理屈にあわない」などと確信に満ちた言葉でアピ−ル。歯切れの良い朝鮮半島の言葉の語感は闘う空気を公園中にもたらした。当山さんからも、米軍基地あるがゆえに厳戒態勢をしかれる沖縄の現状を踏まえて、沖縄からの報復戦争への出撃を許さない、という力強い訴えがあった。
 また、立川自衛隊監視テント村の仲間からも同じく、厳戒態勢をしきつつ運動への介入を狙う警察権力のやり方が報告され、神奈川の仲間からも11・18厚木基地行動が呼びかけられた。

渋谷の街にこだまする「戦争止めろ!」のコール
 そう言えば、忘れていけないのは、命どう宝ネットワ−クが、大田武二さんの巧みな替え歌(テロも報復も許さんバ−ジョン)にのってエイサ−を披露。今はイメ−ジトレ−ニングしかできないがいつか合流するぞ!他にも韓国の民族歌をパンチの聞いた声で聞かせたグル−プも登場し、そこの女性の注文でみんなはぎこちないウェ−ブをした。
 多少体の温まった参加者は、関東ブロックの仲間からのシュプレヒコ−ルを受けてデモに出発した。先週は、見ていて気の毒なくらい、警備の人間の手薄さが目立ったが、今回は打って変わって、機動隊の若い人が大勢駆り出されている。やることが極端なのだ。彼らはうっとおしくてデモの邪魔にしかならないので、「機動隊は休日出勤をやめて家に帰れ」などとコ−ル。他にも「自衛隊派兵阻止」「無駄な人殺しをやめろ」などと声を上げて、渋谷を一周した。我々の若い隊列に対する注目度の高まりを実感しつつあるが、警察当局は弾圧を強化しようともうかがっている。これからの行動への呼びかけを強くして、大衆的にはね返すしかないのだ。

 ついでにインフォメ−ション。今日も隊列をともにしたACAは18日に反APEC(アジア太平洋経済協力会議)を敢行するということだ。詳しいスケジュールはちょっと分からない。17日から上海で開催されるテロ後初の国際首脳会議では「反テロ声明」も打ち出され、ブッシュなどによって失地回復のための政治ショ−が目論まれている。そしてアジア各国に対して、貿易・投資の障壁を低くさせては、民族文化の破壊や労働者の雇用破壊をもたらす(多国籍企業などにとっての)貿易自由化計画(=アジア各国にとっての貿易・投資の不自由化)をアメリカなどが強制しようとする性格の会議でもある。日本でも断固とした抗議の拳を突きつけていこうではありませんか。それにしても、アジアと名の付く会議の主役がアメリカの大統領だなんて前から不思議だと思っていたが、今回はロシア大統領も来るらしい。(M)



米・英の爆撃糾弾! 自衛隊派兵糾弾!10.7-8緊急市民行動報告


10.7 宮下公園を埋め尽くす1500人の参加者

10.7集会 宮下公園を埋め尽くす1500人の参加者
 10月7日、渋谷・宮下公園で「テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動」の集会に参加した。9月24日の代々木公園での集会に続く行動である。宮下公園での集会というと,参加者は100人前後,大勢の私服警官に監視されつつ、政治の動向に圧倒的に無関心な若者の視線にもたじろぎながら,消耗して家路に着く、というイメージが強かった。だが,この日の集会参加者は、主催者発表によれば1500人もの人が公園を埋め尽くし、黄色い横断幕を張った演壇を取り囲む。まさに,アメリカなどによるアフガニスタン進攻と、この軍事作戦に対する日本政府の追随を絶対に許さないという熱気にみちみちた集会だった。

多彩な発言と歌
 発言は、日本消費者連盟の富山洋子さん,日本キリスト教協議会の大津健一さん,弁護士の内田雅敏さんなどからなされた。なかでも「対テロ特別措置法案」に言及した内田さんの言葉は印象に残った。警察予備隊創設より,湾岸戦争,PKO派兵時に至るまで,「軍隊ではない」,「武力行使はしない」などと言っては、自衛隊は憲法に抵触しないという言い逃れが続けられてきたが、この法案の「米軍の動くところどこでも自衛隊はついていく」という内容は,アメリカ市民に対するテロに乗じた「火事場泥棒」的試みでしかない、という訴えは力強かった。天才的詭弁を弄しては,天才的「火事場泥棒」を民衆に対してはたらく小泉首相を政権の座から引き摺り下ろさなければならないと思う。
 このほかのアピールでは全統一労組の外国人労働者分会から、パキスタン,バングラデッシュの仲間が発言。英語による「世界中でのわれわれの仲間に対する軍事攻撃を拒否する」という断固とした決意表明に対して、会場全体から割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
 また,いつもなら、半ばうんざりしながら聞いている(言う人の苦労もわきまえずすみません)カンパ要請もユニークだった。17日は数万円、24日は37万円も集まったカンパのうち横断幕,プラカードの印刷などで30万円以上を費やしたので頼みます、という要請に対してこの日も28万円が集まった。反戦運動の広がりがそのままカンパの増え方につながっているようで,参加者はとても元気付けられたのではないか。
 最後にGod Bressというバンドが、広島で被爆した少女(ボーカルの人のおばさんにあたるという)をテーマにした歌を熱唱。有志数人が歌った「なにも残さなかった男」という歌は不思議と胸に迫った。

多様で効果的な戦争反対のデモンストレーションを


「戦争反対!報復阻止!」「自衛隊のパキスタン派兵糾弾」
 集会の後、デモ行進に出発した。主催者の予想を上回る参加者数だったためか警察の警備はかなり手薄だった事もあり,プラカードを手に思う存分街頭でのコミュニケーションをとれたと思う。アジア連帯講座は、旗を新調したACT(anti capital action)などとともに隊列を組んでシュプレヒコールを繰り返した。神南のNHK前では「アメリカよりの報道を止めろ」「CNNはCIAの情報を垂れ流すな」「君が代を流すな」などの怒りの声を集中させた。前を歩いていた仲間は「タス通信を復活させるか」などと言っていて、私は少し笑った。
 渋谷といえども、道行く人の反応が無関心という域を抜け出しているのは確かだ。そういうときこそどうすれば,「テロも戦争も反対」というわれわれの意思を効果的に示せるのかという事が、デモ終了後,アジア連帯講座のメンバーの中で結構な議論になった。大規模なデモの経験のない若い世代がこれから続々と今日のような集会に加わってくるだろう事を考えると重要な話ではあると思った。
 アジア連帯講座はこの集会に30人以上が参加したが,うち十数人で正午から,渋谷駅ハチ公前で署名活動にも取り組んだ。約1時間で41人の人が署名をしてくれた。渋谷という土地にしては、今回のテロ事件と武力報復に対する関心の高さがうかがえた。私もパキスタンの方出身と思われる人から集会の場所をたずねられたりしたが,署名はまったく集められなかった。修行が肝心だ。

10.8 米・英の空爆を許すな! 衆院議面前に600人!
  明くる日の未明、米国と英国はついに、アフガニスタンへの空爆を開始した。もうすでに数十人の死者が出ている。予想されていた事とはいえ,この重大な犯罪に抗議するため4時から有楽町マリオン前での情宣と,6時から衆議院議員面会所前での集会が呼びかけられた。都合により情宣には行けなかったが,議員面会所のほうには参加した。といっても,主催者発表600人の参加者は入り口からあふれんばかりになっていて,なぜかマイク使用禁止のため発言者の言葉はあまり聞き取れなかった。社民党議員や川田悦子議員、許すな憲法改悪市民連絡会の高田さん、イラン人同性愛者やアフガン難民の難民申請をかちとる運動を行っているチームSなどからも発言があった。集会の解散の前に,左手に見える首相官邸に向かって空爆阻止するぞ,自衛隊派兵を許さないぞと全員でシュプレヒコールを浴びせかけたが、すっきりした気分にはなれない。
 とにかく、相も変らぬ「報復」礼賛の報道に対しても我を見失わず、民衆に戦争を押し付ける社会作りを食いとめようとする人々をつなげるために、ビラを作り、住んでいる地域で街頭に登場するときだ、という事を強く感じた2日間だった。(M)


9.24 テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動(第2波)


アジア連帯講座、ACA(anti capital action)、
反戦ネットワークの仲間たち
 9月24日、東京・代々木公園で「テロにも報復戦争にも反対! 市民緊急行動」(実行委)が行われ、1800人が渋谷をデモ行進した。17日の第一波緊急行動では、参加者が400人だったが、それを大きく上回った。
 この日、米軍のアフガニスタン軍事侵攻態勢が進む中、小泉首相は、戦争協力の誓いをするために米国に発った。日々戦争状況の緊迫が高まっていく流れに抗して、多くの仲間たちは、「アメリカの報復戦争反対!」「日本は軍事協力をするな!」「テロリズム反対!」などのプラカード、ゼッケンを持参し、緊急行動に駆けつけた。すでに米国では、20日に全国各地で戦争反対統一行動が闘われている。

テロも報復戦争も絶対に許さない!
 集会は、9月11日に米国で起きたテロによって5000人以上の生命が奪われた犠牲者に対して、さらにこの間の米軍によるイラク空爆による犠牲者、イスラエル軍によるパレスチナ民衆への武力弾圧の犠牲者、アフガニスタンで飢餓で亡くなっている人々など世界の多くの犠牲者に対する黙祷から始まった。
 富山洋子さん(日本消費者連名)が主催者あいさつに立ち、「戦争による流血は憎悪を拡大させ、人々の心だけでなく暮らしまで荒廃させます。どこの地域の人々も犠牲にしない非暴力的な暮らし、社会、政治、経済をめざしたいと思います。世界からテロをなくしていくために、非暴力的な生き方をしていくためには、日本の平和憲法の視点からの取り組みが必要です。大きな力を結集し、テロの泥沼を断ち切っていかなければなりません。戦争、核、原発にも反対する社会を築いていきましょう」と力強く発言した。

「ざまあみろ論」では止められない
 次にダグラス・ラミスさんから問題提起が行われた。ラミスさんは、冒頭、今回のテロ事件によって米国の軍国主義者たちはフリーハンドを得て生き生きしていると批判し、「この報復戦争をどうしても止めなければならない。この戦争は、頭から国際法を無視した国家テロであり、戦争犯罪だ。テロを軍事行動で押えつけることはできない。もぐらたたきのようにたたきながら、あちこちからテロが行われる。つまり、米国は世界規模の『イスラエル』になるということだ」と指摘した。
 さらに「最終的には米国内の反戦運動によって止めるしかない。少しずつ反戦の声が増えている。日本の中で、今回のテロに対して『やったー』『ざまぁみろ』『隠れざまぁみろ論』が出てくるのはしかたがないが、それでは米国人に通用しない」と参加者に問いかけた。そして、「私たちは同じような苦労を絶対にかけないことを誓いましょう」「お父さん、これは民間人を爆撃するということは間違っていることの実証だね」などの米国の反戦アプローチを紹介し、被害を受けて興奮している米国の市民や軍人たちの心につながるような運動作りが求められていることを強調した。
 ラミスさんは、22日に那覇市内にいた米軍人に対して反戦ビラを配布したことを紹介しながら、米軍人や自衛官など一人一人の心に訴える反戦文書を配る草の根運動を提案した。

創意工夫をこらし戦争止める闘いを
 「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の新倉裕史さんは、「軍事力ではテロから守ることができないということが実証された。米国のように世界中に敵を作る政策ではなく、非暴力・非軍事的な敵を作らない政策が必要であり、いまこそ平和憲法の出番だ」と訴えた。さらに21日に米空母キティホークが横須賀出撃に対して平和船団「おむすび丸」で抗議行動を行ったことを報告した。
 また新倉さんは、「40数隻の海上保安庁警備艇、海上自衛艦艇10隻が出動し、マスコミ関係者は防衛庁が用意したヘリコプターや艦艇に乗り込ませるなど、東京湾が軍事制圧された。マスコミが政府の報道規制に対して屈してしまった。『おむすび丸』のような抗議行動は、港則法と港湾法という日本の個別法に守られて、米軍基地内水域でも可能だ。憲法の平和主義に依存するだけでなく、個別法の中にも存在する平和主義を駆使して運動を展開しよう」と提案した。
 続いてJVC(日本国際ボランティアセンター)の谷山さん、反戦ネットワークに参加しているサイバーアクティビストから運動報告と決意表明が行われた。集会の最後に、反戦歌「風に吹かれて」を参加者全員で合唱しながら、渋谷デモに移っていった。
 市民緊急行動は、10月7日、第三波の「テロにも報復戦争にも反対!市民緊急行動」(渋谷・宮下公園、午後2時開始、デモ3時出発)を行う。また、「私たちの声が届かず、不幸にして報復戦争が始まった場合の抗議行動」として、場所・衆議院議員面会所前集合(地下鉄国会議事堂前駅/永田町駅)、時間・戦争が始まった日の午後6時〜(戦争が日本時間の午後6時以降に始まった場合は翌日の午後6時)への参加を呼びかけている。創意工夫に富んだアピール、ビラ、プラカード、横断幕を作成し、地域―職場―学園から反戦闘争のうねりを構築してこう。(Y)
※時間の余裕ができたら写真集をUP予定です



9.21(夜) 「アメリカの報復戦争反対!資本主義を打倒しよう!」と青年ら60人が渋谷をデモ
9月21日、ACA(anti capital action)/9・21行動実行委員会の主催でアメリカの報復戦争反対!9・21行動が、渋谷・宮下公園から渋谷一周のデモとして闘われた。
 ACA(anti capital action)とは、日本の地にも経済的・軍事的なアメリカ主導の「グローバリゼーション」に反対する運動を作り出していこうと、首都圏の学生などを中心につくられた実行委員会で、9月29日にワシントンで予定されていたIMF・世銀総会に反対する世界的な反グローバリズム運動に日本から連帯する行動を計画していた。
 ところが、9月11日のニューヨーク同時テロによって、IMF・世銀総会は中止となり、また、テロを口実としたブッシュの新たな戦争準備と、それに呼応した日本の戦争協力、自衛隊海外派兵が強行されようという情勢のなかで、国境を越える資本・軍事の最悪の形態である帝国主義戦争に反対しようと、この日の緊急行動が行われた。
 雨の降りしきるなか、出発前に簡単に主催者あいさつが行われ、「アメリカではテロの犠牲者を追悼を強制する雰囲気の中で、戦争に向かう気運が高揚していることが伝えられているが、その陰ではあらたな『経済的チャンス』としてほくそえんでいる軍需産業を筆頭とした帝国主義者の存在を暴いていかなければならない。また、アメリカの動きに便乗した有事法制化と憲法改悪の動きの強まりにも抗議して、新たな海外派兵を阻止していこう」とアピールして、デモに出発した。
 デモ隊には、なんと乱闘服姿の機動隊が警備につき、テロを口実にした治安弾圧の強まりを実感させた。60人の参加者は若い人が多く、機動隊の弾圧態勢をはねのけてフランスデモ、通行者の多い渋谷駅前で牛歩行進などをおりまぜ、アピール力のあるデモンストレーションとなった。
 解散地点では、アメリカからの留学生が「わたしの友人もテロで死んでいるが、アフガンへの侵攻には反対する」という飛び入りの発言もあった。そして、最後に反グローバリズムとアメリカの帝国主義戦争反対の闘いを一つのものとして持続的に行動を起していくことを確認し、「世界的な貧困と戦争を作り出す資本主義を打倒しよう!」と主催者が檄を発して、9・21闘争は貫徹された。(F)


9.21(昼) アメリカ大使館要請行動に100人が参加!  9.24第2波代々木公園集会に結集を!
 本日(9月21日)正午、「戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国FAX通信」や「基地はいらない!女たちの全国ネット」など首都圏の10団体の呼びかによる「米連続テロ事件を許さない アメリカは報復戦争をするな! 在日米軍基地を使うな! 小泉首相は戦争協力法をつくるな 平和的解決の道をさぐれ! 大使館要請行動」が行われ、100人の市民・学生が駆け付けた。
 参加者たちは、「報復戦争やめろ!」「これ以上、死者を出してはだめだ」などプラカードを掲げ、次々と申し入れ書を読み上げていった。アジア連帯講座とマイノリティ研究会の仲間たちも、「No to Retaliation! Make Peace Not War」「ブッシュ政権はアフガニスタンへの軍事侵攻をやめろ! 小泉政権は戦争協力をするな!  一切のテロリズム反対!」のプラカードを掲げて最後まで闘いぬいた。(Y)
※写真は「反戦ネットワーク」アメリカ大使館要請行動レポートにUPされています

アジア連帯講座の申し入れ書
 9月11日、貴国、ニューヨークでおこったテロ事件は多くの尊い人命が犠牲となり、今なお多くの人が救助を待っている状態です。私達はこの事件に深い憂慮の念をいだいており、また、ひとりでも多くの行方不明者の方が生還されることを望んで止みません。
 私たちは、テロリズムに反対です。同時に私達は貴国が現在計画しているアフガニスタンへの軍事的「報復」行動にもまた同様に深い憂慮の念を抱かざるをえません。第一に、確たる証拠を明示することなく、その対象にウサマ・ディン・ラディン氏および、それを保護しているアフガニスタンを選んだこと、第ニにテロを批判しながらそれにテロで答えようという方法論的矛盾があること、そして第三にテロは力で決して押さえることはできない、ということです。そもそも、貴国は第二次世界大戦後から今日まで文字通り世界の盟主としてテロの標的となり、その都度、今回しようとしている通り、力によって押さえ込もうとしてきました。しかし、その結果が今回、民間機の乗っ取りによる自殺テロという今まで以上に凄惨なテロをひきおこしたのではないでしょうか。力で押さえ付けられるはずのテロ行為はいっこうに止まず、むしろ世界情勢の一層の不安定化を招き、テロ行為そのものもますます過激さをますばかりではありませんか。今回の貴国の軍事行動が冷戦後の世界をおおうテロと内戦の嵐をより一層ひどいものにし、イスラム諸人民のなかに激しい反米・反西側諸国感情をまきおこし、次の世界戦争の危機すらあり得るでしょう。
 私達は、平和と平等と自由を(貴国の好む自由ではなく)求める労働者、学生、市民として貴国の軍事行動中止を強く求め、また、今回の事件の遠因ともなった貴国の外交政策の再考を強く求めます。
 2001年9月21日 アジア連帯講座



9.17 市民の緊急行動に400人が結集
 917日、首都圏の市民グループの緊急の呼びかけで「民間人を標的にしたテロリズム反対 米国の報復攻撃は問題を解決しない 日本政府の戦争協力を許さない 9・17市民の緊急行動」が行われた。実質三日間の準備にもかかわらず、インターネット上での情報を通じて、主催側の予測を超えた400人の労働者、学生、市民が集まった。
 ハイジャック機を使った大量無差別テロをきっぱりと批判しつつ、同時にアメリカの「報復」戦争や小泉政権の戦争支援に危機感を抱いた人びとがデモ開始地点の社会文化会館前を埋め尽くした。呼びかけ人から日本消費者連盟の富山洋子さんなどがあいさつした後、午後6時20分にデモに出発。途中、衆議院議員面会所前では社民党の日森文尋、植田至紀、北川れん子、原陽子の各衆院議員、無所属の川田悦子衆院議員、そして民主党の金田誠一衆院議員の秘書・角倉邦良さんからあいさつを受けた。各議員は、テロ犯罪に対する怒りとともに、アメリカの「報復」戦争への「全面支持」を公言して自衛隊を戦争に参加させる新たな法案を提出しようとする小泉政権を批判した。
 角倉さんは、函館で9月13日に行われた今回の事態に対する「日本最初のデモ」について紹介し、東京でもっと大きな動きを作りだすよう訴えた。 日比谷公園までのデモを終えた後の総括集会では、さらに多くの人びとに呼びかけて連続した行動を作りだしていくことが確認された。(K)




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