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アジア連帯講座で、2000年春の企画への参加を呼びかける「アジア民衆とスクラム組んで未来を切り開こう!」のなかで、差別表現があると、他団体の方から指摘を頂きました。 問題の箇所は次の通りです。 (南北格差が深刻になっている一方で)最近の日本では親元でリッチな生活をしている「パラサイトシングル(寄生する独身者)」現象が深刻な問題として告発されています。部屋、炊事、洗濯をすべて親にまかせコストのかからない生活をする。日本では約1千万人もの若者が親元で生活しているといいます。さらには、そこから生まれると思われる犯罪が表面化しています。・・・・・ これは指摘のとおり重大な差別表現であり、撤回して謝罪します。 すべての親元で暮らす若者に対して、ひとからげに「パラサイトシングル」というレッテルを貼ることは、親元で暮らさざるをえない社会の歪みを見落とすものであるし、 身体の障がいゆえに親元で生活する人々、不況ゆえに失業している若者、心の傷のために「引きこもる」人々などの痛みを理解せず、その責任を社会でなく、個人に押し付ける 重大な差別表現でした。 まして、(「パラサイトシングル」の)「犯罪の表面化」などと語るにいたっては、謝罪の言葉も失います。 親元で暮らす若者の増加と言う現象は、おもにこの時代の大不況、リストラの嵐という新自由主義経済に根拠があります。南北格差の歪みとして表われる「パラサイトシングル」などと言った場合、真の社会の歪み、格差を覆い隠し、失業者、まっさきに雇用不安にさらされる女性に敵対するものでした。それはまた、青年の反失業運動を組織する立場の放棄であり、げんに始まっている反失業闘争への敵対でもありました。 また、障がいゆえに、この社会のあり方では自立しようのない人々をも、さらに差別するものでもありました。 人間を蹴落とし、疎外する社会の中で生み出される「ひきこもる」子ども、青年をどうして個人のせいにできるでしょうか。 わたしたちの誤りは、青年の置かれている状況の無理解と、痛みを共有する姿勢の欠如の表われ、「健康」で働くものこそ「優れている」、あるいは結婚して人は「一人前」などの、差別的な価値観への屈服でした。重ねてお詫びするものです。 わたしたちは、青年の置かれている状況を正しく知り、青年そのものに学ぶなかから、かれらとともに社会をともに変革していきたいと考えています。「アジア連帯」の内実を そのなかで鍛え上げていきたいと思います。指摘、批判、ありがとうございました。 呼びかけ文章の執筆者として 猿田耕作 まず、「パラサイトシングル」という流行語を安易に用いてしまったことです。「パラサイト」とは「寄生虫」という意味合いをももちます。それと「独身者」をつなげることで現代の日本の社会の「豊かさ」を説明しようとしました。しかし、「パラサイトシングル」と言う言葉そのものが、マイナスのイメージとして「自立しないで親のすねばかりかじっている若者」たちとして、往々にして障碍者や独立したくてもできない人々をもひとくくりにくくってしまう危険性があることを考えていませんでした。 もう一つは、その「パラサイトシングル」の若者たちの中から「生まれると思われる犯罪」と規定していることです。これは、犯罪者が何かしかの層、一定の集団に押しつけようとする風潮を無自覚にも受け入れてしまうものです。 これは、若者に対する「痛み」への無自覚と分析の曖昧さを反映し、これらの層に抑圧し続ける政府・資本の動きを問題としない姿勢となり、一歩間違えば石原慎太郎が言ったような「三国人・外国人」は「犯罪者」だとする論理に導きかねず、私自身の中にある障碍者や独身者に対する差別性があることを考えねばならないと思います。(S) |
