中国の資本主義化と資本のグローバリゼーションを推し進めるAPEC粉砕!!
10.18 反戦・反APEC行動




「グローバリゼーション解体!資本主義打倒!」
「APEC粉砕!戦争反対!」と渋谷をデモ行進

写真はACAサイトから
 10月18日、ANTI‐CAPITALISM ACTION(ACA)は、10月17日から行われている上海でのAPEC各種会議に対し日本の地から2波に渡る抗議行動を展開し、世界の反グローバリズム運動に合流する闘いを貫徹した。


 まず昼過ぎ、APEC粉砕!小泉の訪中・APEC参加阻止!を掲げて、首相官邸前で実力闘争で抗議を叩きつけた。
 9月11日の同時テロ以降、過剰に反応した権力の国会周辺、各要所施設の厳重警備が目立っている。それはまた、「テロ」を口実にした民衆に対する治安管理の強化であり、民衆のいつでもどこででも自らの主張を表明する権利が、首相官邸、あるいはアメリカ大使館などで不当に奪われ、抗議対象に近づくことも出来ない状況が続いている。
 ACAは、このような「テロ=国家の危機」を口実とした民主主義の制限を策動する権力への抗議の意味も込めて、実力で首相官邸正門前で抗議を行うことにした。

 地下鉄出口から駆け出した20名の仲間は警備で突っ立っていた警官を振り払い横断歩道を疾走して首相官邸正門前に登場、すかさず「APEC粉砕!」「小泉のAPEC参加反対!」「報復戦争に協力するな!」「資本のグローバリゼーション解体!」とシュプレヒコールを叩きつけた。
 虚を突かれた警備陣は、「国家最重要拠点」での突然の抗議の声に「規制」という名の暴力的排除の挙に出た。素手で抗議しているだけの抗議団に蹴り、ひじ鉄、羽交い締めなど、それはまさに「報復」の暴力だった。
 ACAの抗議団は果敢にシュプレヒコールを繰り返し、排除し阻止線を張る警官隊の暴力に抗議するとともに、アジアでの報復戦争のコンセンサスを得る「セレモニー」とされようとしているAPECへの抗議の意思を叩きつけた。
 
 夕刻は、渋谷・宮下公園において集会・渋谷一周デモを行った。まず、集会の趣旨説明が主催者からアピールされた。
 「アジア諸国を報復戦争に協力させようとしているAPECは、また『出入国管理の強化』などを各国に求めている。それは、テロ対策を口実した中東・アラブ人民の排除であり、世界的な『人種隔離政策』だ。そして一方では、中国の『改革・開放路線』を促進させ、多国籍資本のやりたい放題を特に中国の地において、さらに強化しようとしている」と上海APECの性格を喝破して、「報復戦争反対と資本・軍事のグローバリゼーション反対の闘いを一つのものとして、中東・アラブの人民、そしてアジアの労働者につながる闘いを作り上げ、世界で燃え上がる反グローバリズム運動に合流しよう!」と訴えた。

 集会の最後にシュプレヒコールをあげて、デモに出発。悪天候という条件に加え、日比谷での反戦大集会も重なってしまい40名の参加にとどまったが、意気盛んに「APEC粉砕!戦争反対!グローバリゼーション解体!資本主義打倒!」と沿道にアピール。
 マクドナルドやスターバックス、GAPなど多国籍資本のやりたい放題を象徴する超搾取企業の店舗の前では、いちいち立ち止まって、シュプレヒコールをあげる。店員や客に抗議しているわけではないが、帝国主義本国で生活する者としての「消費者意識」や「大国意識」を問いなおす端緒を主催者も含めてつくっていく意味でも、また、これからの日本における「反グローバリズム運動」のイメージをつくっていく意味でも、これらの店舗の前での抗議はよかったと思う。
 解散地点手前では、密集したスクラムデモを敢行。侵略戦争に反対して、資本・軍事のグローバリゼーションに対して闘い抜く意思を示した。(F)

闘争アピール




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