佐藤さん虐殺16カ年、山岡さん虐殺15カ年弾劾!国粋会金町一家解体!
日雇全協総決起集会をやりぬく
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 日雇全協の総決起集会に行って来ました。正確には「佐藤さん虐殺16カ年・山岡さん虐殺15カ年弾劾!国粋会金町一家解体!1・14日雇全協総決起集会」です。
 山谷に支援として来ていた佐藤さんが、山谷の映画を撮り始めてすぐに、天皇主義右翼である日本国粋会金町一家のヒットマンに刺殺され、その後を引き継いで映画「山谷 やられたら やりかえせ」を完成させた山岡さん(日雇全協・山谷争議団のリーダーだった。)も金町一家によって射殺されました。それ以来毎年行われている集会です。
 各地で越年越冬の闘いをやりぬいてきた仲間が一同に会し、スクラムを組みました。
 集会は亡くなった二人に対する黙とうから始まり、各地で越冬を闘ってきた仲間からの発言、日雇全協、各支部の発言の後、山谷を一周するデモに出発しました。
 しかし、この日は集会の最初から機動隊が嫌がらせをして、旗竿も「アルミのポールは認めるが、竹ざおは凶器だから認められない」などと言いがかりを付けてきました。(もちろん粉砕)
 デモでも年をとった仲間や足の悪い仲間もいるのに、「早く歩きなさい!」などとマイクでガナリたてていきます、歩くスピードまで決められてはかないませんし、その高圧的な物言いは全く腹が立ちます。そして解散地の所ではかなり激しく暴力的な規制にはいってきました。
 しかし、全く統制がとれておらず、指揮官が「下がれ!」と言ってもデモ隊に「かかってこい!」などと言って勝手に前に出てくるような若い隊員もいました。足でケリを入れて来るものもいたりして全くデタラメです。
 集会後は全国の仲間との交流会がもたれましたが、新宿、山谷の炊き出しも、いつもの日曜日と同じように行われました。(板)


 1月14日、高くつきぬける冬の晴天、吹き付ける風は刺すように冷たいが、全国から結集した日雇・野宿労働者とその支援たちは玉姫公園を埋め尽くした。山谷を縄張りとしていた天皇主義暴力団、国粋会金町一家と国家権力によって二人の仲間を失ってから15年。やられたらやりかえせ!を胸に全参加者が黙祷を行なう。つぎに山谷、新宿、池袋、渋谷(以上東京)、寿(横浜)、笹島(名古屋)、釜ヶ崎(大阪)などの仲間からのアピールを受ける。今年はこれまでになく若い支援の仲間たちも数多く見られた。
 厳しい情勢のなか、それぞれの地域でそれぞれの運動を継続している。差別・排除への怒りが年に一度の全国結集で、団結とプライドに変る。デモに出発し「屋根と仕事をかちとるぞ!」「佐藤さん、山岡さん虐殺を許さないぞ!」「全国の仲間は闘うぞ!」と元気一杯にシュプレヒルコールをあげる。歩道には大きなレンズを構えた公安が多数、車道側には隙間無く機動隊が無数。しかしどれだけ弾圧体制を敷き、不当な介入をしても、彼らには日雇労働者と野宿労働者の怒りと団結を解体することはできない。彼らがジュラルミンの盾で守ろうとしている、カメラと盗聴機で守ろうとしている資本主義という妖怪が解体されない限り、怒りと団結、そして希望をその武器とする無産の民はまっすぐに体制を撃ちぬく抵抗をやめることはないだろう。「仕事をよこせ!」「排除をするな!」声がかれ、何度打ちのめされようとも、その拳をおろすことはないのだ。デモの終盤、機動隊による不当な規制を跳ね除ける元気一杯のデモをやりおえた仲間たちの顔に怒りと興奮、そして「やりきった」という自信を垣間見たと感じたのは私だけだろうか。(H)




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