藤川の釜山旅行 アジュ・マシッソヨ

 7/24から27まで韓国の釜山を旅行してきました。目的は被爆二世の韓日交流シンポジウムへの参加(藤川は父方が広島出身)ですが、ここでは釜山で半日だけあった自由時間に歩いた有名な海産市場の「チャガルチ市場」や、あちらで食べたものなどについてお伝えしたいと思います。配達の変更をお願いしたみなさま、ありがとうございました。


 釜山港の近くにある市場がチャガルチです。左の写真のようにタライなどに生きた魚を入れて漁師たちやそのオモニたちが売っています。エビ、カニ、シャコ、タコ、ナマコ貝類など生きているものばかりです。これらの魚屋さんの奥には小さな座敷があって、この魚をその場で刺身にして食べさせてくれます。サバや太刀魚などは専門に売る露店か別にあって、冷凍のものを溶かしながらオモニたちが売っています。 もう一枚の写真の「チヂミ」はここで食べたものです。朝早かったので刺身を食べる雰囲気ではなかったので、ちょうど焼けていたチヂミを食べることにしたのです。私は商店主なので、つい「この魚が売れ残ったらどーするんだろう」などということを考えてしまうのですが、このイカとタコがたっぷり入ったチヂミを見たときに、「そうか、売れ残って死んだのはここに入るのだな」と思ったのでした。そう思ったら、それを食べてみたくなったのです。











 そんな魚屋が並んだ一角を外れると、野菜を売る店や皮をむいたニワトリを売る店、あやしげなカセットテープなどを売る店がごちゃまぜにある不思議な市場へと変貌します。右の写真のオヤジはトウガラシばかりを売る人で、何種類もの生のものを並べていました。翌日の昼ごはんに、この生のトウガラシが味噌を添えられてそのまま出てきた時にはびっくりしました。恐る恐るかじってみましたが、それほど辛くなく甘味もあって、けっこう美味しい野菜でした。このオヤジ、私を見かけると「にいちゃん、日本からきたの?」と流暢な日本語で話しかけてきました。日本のどこかとか、何人できたのかとか、円・ウォンのレートはいくらだったかとか、質問ぜめにしてくれて、なかなか放してくれませんでした。釜山には様々な理由で日本で暮らしたことがある人がたくさんいます。
  
左の写真は3日目にシンポジウムが終わった後の交流会で出た海鮮鍋です。このようにお店のお姉さんがハサミを持ってきてカニやタコをパチバチと切ってくれます。コチュジャンの味がきいたちょっと辛い味ですが、たっぷりのセリが入っていて、それが海産物のダシにたいへんよく合っておいしかったです。

右の写真は道端で見つけためずらしい商売です。自分でカメを使って豆の芽を育てて売る「モヤシ屋」さん。小豆のモヤシだそうで、大豆のモヤシより高級で高く売れるのだそうです。韓国で食べたものは、どれもたいへん美味しくて、覚えたばかりの韓国朝鮮語アジュ・マシッソヨ(とてもおいしい)を連発してしまった旅でした。


藤川。