バーガリンで揚げたポテトの実験

 マーガリンの危険性を訴えながらバーガリン(安全な新しいマーガリン)をお勧めしてきたのに、何ヵ月も欠品となってしまって迷惑をおかけしたみなさまにお詫びいたします。 バーガリンがリニューアル発売されたのを機会に、バーガリンの安全性を確かめてみようと思ってささやかな実験をしてみました。「トランス脂肪酸」という有害な油脂がマーガリンや揚げ油用のショートニングなどに含まれていることがわかってきて世界中で使用禁止や表示義務の規制が始まっていますが、日本にはまだ規制がありません。この「トランス脂肪酸」は悪玉コレステロールを高めて心臓疾患やアレルギーなどを引き起こす可能性があるといわれています。バーガリンはこの危険な油脂を0.5%以下に抑えた新しい安全な「マーガリン」で、合成保存料、着色料など無添加です。この問題の「トランス脂肪酸」は組成がたいへん強固で変化しにくいことが知られていて、化学的にはプラスチックに似ているといわれています。このことがマーガリンが酸化せず腐敗もしないで長持ちする「使い勝手がいい油」として使われている理由のひとつです。そしてこの腐らない油を使った製品も腐りにくいという噂があり、フライドポテトなどはたいへん長持ちするといわれていました。何かのドキュメンタリー映画でこのことを証明したものがあると聞きました。そこでリニューアル発売されたバーガリンでポテトを揚げてみて、その様子を見てみようと考えました。比較にはならないのですが、参考のためにショートニング(揚げ油用のマーガリン)で揚げていると思われるファーストフード店のフライドポテトも並べて置いてみました。

4月10日、食材の問題とは関係のない政治的な理由で利用することがないファーストフード店のドライブスルーでフライドポテトSサイズ(エ210)を購入。2分待ってくれといわれたのでこの時点で揚げたてだったのはまちがいない。家に帰ってから北海道産の有機メークインの皮をむいて1cm弱の角切りにしてキッチンペーパーで水気をとってから小鍋で溶かしたバーガリンで揚げた。もっと大量の油で揚げたほうがおいしいフライドポテトになると思ったが、バーガリンを大量に使う勇気はなかったのでイモがちょうどかぶる程度の量で揚げることになった。バーガリンには塩分が含まれているので塩は必要ないと思っていたが、食べてみると少し足りないようなので塩(シママース)をふって、ファーストフード店のものと同じくらいの塩味にした。買ってきたポテトはかなり塩辛い。  食べてみるとファーストフード店のもののほうがサクサクとしていて、フライドポテトの完成度としてははるかに上だと思った。冷凍のポテトを大量で高温の油で温度管理をしながら一気に揚げるからだと思う。自分が作った方はカラッと揚げることができずにしっとりとした感じになってしまった。鍋が焦げるくらい揚げたつもりだが、ファーストフード店のものと同程度の色まで揚げることはできなかった。それでも味を比べてみると、私が作ったバーガリンで揚げたもののほうがはるかに美味しい。家族にも食べ比べてもらったが、イモの味、油の味ともに私のポテトのほうが美味しいという評価だった。

このふたつのフライドポテトをフタができる机の中に並べて置いておいた。常温ではあるが、冷暗所といったところだろう。私がバーガリンで作った方のポテトはすぐにしんなりとしてきて、翌日 以降は色も黒ずんできた。ファーストフード店の方はほとんど変化が見られなかった。

 そして1週間後の4月16日の様子が以下の写真である。

 見ていただければ一目瞭然だ。私が作った方はカビが生えて黒ずみ、異臭を放っている。ファーストフード店のは少し干からびてきたような気がするが、ほとんど変化がない。同じ環境に並べて置いたのに、これだけの差が生じた。この差は何で生じたのか、トランス脂肪酸を0.5%以下に抑えた油で揚げた、またはそれが多く含まれているショートニングで揚げたと思われる、この差は原因のひとつであるかもしれない。しかし自分は科学者ではないので、このことを断言することはできない。もちろん素材が違うし、揚げ油の量、温度、揚げ時間も違うので直接の「比較」というわけにはいかない。この実験に科学的な根拠はない。しかしバーガリンの安全性は確かめられたと思う。不出来ではあったが美味しいフライドポテトを揚げることができて、しかも3日めくらいからカビが生えて腐敗し始めた。これは食品の安全の証である。 ファーストフード店のフライドポテトが「比較的に」腐敗しにくかったのは、やはり揚げ油に起因するのではないかと思う。冷凍のポテトを揚げて塩をまぶすだけの料理だから合成保存料を添加しているとは考えにくい。世の中には「食べ物が腐らない」ことに意義を感じる人もいるのかもしれない。それはひとつの嗜好ということでいいのかもしれない。しかしこのような食品を育ち盛りの幼児に食べさせるのは賛成できない。食べ物への感受性が強い子どもにとっては、将来に予測不能の事態を引き起こす原因になる可能性がある。このファーストフード店は子ども向けのセットメニューやパーティなどを売り物にしていてテレビCMを目にすることも多い。子どもをターゲットにするならこのような食材を使うのはやめたほうがいい。「トランス脂肪酸」の危険性は日本でも認められているが「日本人は摂取量が少ないから安全」という理由で規制されていないだけなのだ。このファーストフード店の本社があるアメリカではすでに世論の高まりや行政の規制によってショートニングの使用を止めて他の揚げ油に代えているが、日本の店ではまだこの危険な油を使い続けている。低料金を売り物にしているこのファーストフード店は日本でもヘビーユーザーをたくさん作ってこの不況下でも最高の売上を記録しているという。ファーストフード店以外でも、日本では多くのお菓子やパンなどでマーガリン・ショートニングが使われているので、「トランス脂肪酸の摂取過多」の日本人が生まれていることは容易に想像できる。特に幼児への影響は深刻だと思う。

 

 休止していたバーガリンがリニューアルして再開しました。国内での製造を追求したのですが、「トランス脂肪酸0.5%」という表示ができないということで断念したそうです。つまりこのような商品が市場に流れ出たら、マーガリンの危険性が明らかになってしまうと業界が反発しているのです。欧米では使用禁止や表示義務があたりまえになっているというのに。今回の新バーガリンは韓国のメーカーに製造を依頼したものです。韓国も、そして台湾も、トランス脂肪酸の表示義務があるそうです。日本だけが遅れているのです。  しかし、今回の新バーガリンにはふたつ問題があります。以前のようなプラスチィックのケースに充填した形での出荷ができなくて、紙に包んで箱に入れた商品となりました。もうひとつは、450gと形が大きくなって、値上げに はなりませんが値段が840円になったことです。そこで、みさと屋はバーガリンの普及のために考えました。新バーガリンがぴったりと入るケースを用意しました。写真をご覧ください。使ってみたら、バターナイフもいっしょに 入ってたいへん使いやすいものとなりました。ケースの中で包み紙を少しずつ はがしながら使えばいいのです。このケースを新バーガリンをお買い上げの方 に、初回に限り差し上げます。ぜひご利用ください。(ケースのサービスは用意したケースが無くなった時点で終了させていただきます。ご容赦ください)

 

 *この実験でわかったように、バーガリンは安全ですが、マーガリンのように日持ちはしないと考えたほうがいいでしょう。パッケージに書いてあるように、冷蔵庫に保管して、早めに使っていただく必要があります。マーガリンは使いかけのまま1年置いておいても変化しません。

↑ 実験を始めて、12日の写真です。あまりにもバーガリンで揚げたほうのポテトが臭うので、ここでふたつを並べて置く実験は中止しました。

 ↑3週間(23日)置いた状態のファーストフード店のフライドポテトです。カビは生えず、特に悪い匂いもしません。

↑2ヶ月たちましたが、カビはまったく生えず、臭くもなっていません。 ショートニングで揚げたポテトの独特の匂いしかしません。