森のイスキア

2001年5月


 5月の快晴のある日、昨年のリードオルガンコンサートがきっかけで
お知り合いになることが出来た、土岐さんと待ち合わせて
岩木山麓の「森のイスキア」に出かけることが出来ました。




 森のイスキアと佐藤初女さん。
ログハウス風の小さなかわいらしい建物でした。


佐藤初女さん。
「ガイアシンフォニー」の映画にも出演され、
今ではあちこちで講演活動・執筆活動もなさっています。


<ヨーロッパ旅行報告ページより 引用>

カトリックや修道院での生活は、ルールやスタイルがかっちり確立されている。
私たちにはなかなかマネは出来ないが、それでも少しずつ学べることも大きい。
「シンプルなこと」は、とても美しいのかもしれない。そしてそこから本当の
優しさも生まれてくるのかもしれない。不必要なことをどんどん削ぎ落として
いった時に、残るもの。それが「真実」というものなのだろうか。

「飽食」といわれる時代に育った私たち。帰国後に岩木山の麓で
「森のイスキア」と、佐藤初女さんを訪れる機会が与えられた。
彼女に出会った時も、全く同じようなことを考えさせられた。

初女さんは30年来にわたり、自宅を開放して心を病んだ人や苦しみの
ただなかにある人を、受け入れてきた。新鮮な旬の食材をつかって、
食事を提供して共にひとときを過ごす。その行為で、多くの人が癒され生きる
活力を得てそれぞれの場に帰っていったという。特にそのおにぎりの美味しさは、
ほとんど感動的らしい。今回私は食事の機会はなかったが、次回はゆっくりと
泊らせていただきたい。「森のイスキア」は、なんだか浪岡伝道所っぽい
ようなテゼ共同体のような、不思議に懐かしい空間だった。

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久しぶりに「フツウ」のよさを感じています。
私はどうもTAKEの影響なのか、これまで「フツウ」ってなに?っていう
問い直しを多く迫られたように感じます。だからフツウ(というよりは
「一般的じゃない」ってことかな)じゃない自分やアイデンティティにどこか
価値があるような、そういう時をしばらく過ごしていたんですよね。

今でも基本的に、そのスタイルは変わっていないと思います。
でも初女さんのなさっていることは、きっととてもフツウで、だからこそ
なかなか他の人や私たちには出来なくて、尊いもののように思えました。

「おにぎり」。ちょうど最近、ホントに久しぶりに出来る範囲で
TAKEにお弁当やおにぎりを作るようになっていたんです。
だから余計に、その大切さやリアリティが伝わってきました。

私がおにぎりを作ってあげるようになったのは、自分が非常勤で通い
だして、先生の大変さを痛感したからです。昼休みが短かったり、ストレスが
多かったり・・etc。たったおにぎり1個を作るのが辛かったり出来ない時も
あったけれど、今はその一個に愛情とか気持ちをちょっぴりでも注げるなぁ・・
と思わされています。  (タロウさんへのメールより)